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共感という快楽のワナ

「あの子、なんか苦手・・・」

「え、うそ!私も!」

「えっマジで!よかった!なんか、気持ち悪いんだよね・・・」

「いや~ん!超分かる!!!ワタシもマジキモいって思ってた!!!」

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人同士が仲良くなるもっとも簡単な手段は「共感」だと思う。

好悪の感情の共感は人の距離をグッと縮める。

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「私、五条様ラブ!」

「いや~ん。私も~~!!いいよねえ♪ 大丈夫、僕、最強だから、とか言われたい~💛 夏油と五条のコーセー時代とか超よくない!?」

「分かる!!あの二人のコンビは萌える~💗 夏油がちょっとストイックなのがまた~ウフフ」

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好きの共感の方がずっと平和。

でも、残念ながら嫌いの感情の方が共感を呼びやすいのかもしれない。

誰しも、苦手だな、と感じる人はいる。

いて、良いと思う。

でも、「苦手だな」と思う時に

「あの人」苦手

ではなく

あの人の「あのパーツ」苦手

と思ってみたらどうだろう。

いけ好かないヤツだ!

ではなく

いけ好かない「部分」のあるヤツだ!

と思ってみたら。

「全部」ではなく「部分」で。

人の脳というのはなかなか優れていて、情報をキュレーションしてくれる。

「最近、ホントついてない。運気が下がっている!」

と思うと、ついていないことばかり、目に留まる。運が悪いことにばかり気がつく。

そして自分でドンドン自分を「運の悪い人」にしていく。

そんな能力がある。

そんな能力を持っている人間が「アイツはいけ好かないヤツだ!」と思ったらどうなるか。

もちろん、ソイツのいけ好かない部分ばかり、よく見える様になる。気が付けば、ものすごくいけ好かないヤツに見える。

んじゃないかな、という仮説を立てた。

で、これを「共感」の中でやると、集団にとってメチャクチャ「いけ好かないヤツ」の出来上がり。

ってことになりかねないんじゃないかな。

これはもしかして、イジメの種の一つなんじゃないかなという不安を持っている。

そんなわけで、「苦手」「いけ好かない」と思ったときに、どの部分が苦手なのか、何をいけ好かないと感じているのか、を具体的に言葉にしてみてはどうだろう。

自分との対話、という形で。

成績良くていけ好かない←嫉妬?

先輩に可愛がられてていけ好かない←嫉妬?

裏で人の悪口言っていたのが苦手←なるほど自分はこういう事は嫌なんだ

人の失敗を笑ってて苦手←なるほど自分はこういう事は嫌なんだ

だいたい見えてくるのは、自分のコンプレックスと、自分の中の常識や正義のライン、なんじゃないかと思う。

コンプレックスのない人などいない。どんな人にも必ずある。そしてそれを刺激する人はだいたい「いけ好かない」にカテゴライズする。

常識や正義のラインは人によって異なる。常識や正義とは絶対的なナニカじゃない。

だから人から「これが常識でしょ!」と言われても傷つかなくてもいいし、代わりに人に「これこそが正義だ!」と押し付けない方が良い。

その方が生きていくのが楽だから。

何が言いたいかっていうと

「共感」をもらえると気持ちがいいから、つい誰かの事を悪し様に言いたくなったりするかもしれないけど、やめておいた方が良い。悪い気持ちの共感は伝播しやすく、全員の気持ちを不快にさせやすい。結局、自分も含めて誰も、幸せにはならない。

共感してほしいなら、断然「好き」を叫ぶのが良いです。

萌えは地球を救うから。

そんなわけで。五条様、カッコよすぎ~!!

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