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マーブルな女たち~内側から出てくる物語

こんにちは。きじまはるかです。

先日、kindleにて小説「マーブルな女たち」を出版いたしました。

描きたい物語があって、昨年映画監督の大友啓史さんと編集者の佐渡島庸平さんのビジネスストーリーメイキングという講座を受けました。

なかなか高額の受講料で私には、ためらう金額でした。なんとなく文章を書けは、する。でもその程度。世の中に文章を書くのが上手い人は星の数ほどいて、物語を描くのが上手い人も山のようにいる。・・・自分なんかじゃどうせ・・・というヒクツな気持ちは常にあり、頭の中に浮かぶ物語をきちんと形にしたことがありませんでした。

いつか、描こう。

それはもしかしたら敵わない夢をあきらめるための方便だったのかもしれません。

なぜ、今、と思ったのか、なぜ、コレ、と思ったのか、よく分からないのですが、一度、全力でやろう そう思いました。

全力でやらなければあきらめないままずっと引きずる、と知っていました。

そんな私が全力で描き上げた物語が、この「マーブルな女たち」です。

なぜこの物語を描こうと思ったのか。

私がこの物語を描きたいと思った理由の1つは本書のあとがきに書いております。お読みいただけたらうれしいです。

あとがきで、リアル「住所不定無職」・まごうことない家なき子になった48歳とは思えないオトボケな私をご確認いただけます。

「理由」というのはいつも1つではありません。

この物語を描きたいと思った2つ目の理由、それは。

なくしたくない。

という思いでした。

いくつもの事がらが織りなす模様のように私を形作っていて、恵みも厄災もありながらも私は生まれ育った故郷を愛おしく感じています。

でも長年哀しい東京の宮仕え。

庭の手入れも、山の世話も、墓そうじも帰った時にお茶を濁す程度にしかやっておりませんでした。

ココモジキフカイニノマレル

とか冗談で言っていてもどうもなりません。

ドウセナニモデキナイ

そんな風に諦めつつも、心のどこかで、「ホントに何もできないのかな」

という問いがいつもありました。

大人になってから何もやっていないので、草刈りも枝打ちも、タケノコ堀りも下手だし、ずっとしゃがんでたらすぐ具合悪くなるし、超絶ヘッポコな私には、自分の生まれ故郷の田舎の為に、何もできないのかな?ヘビもムカデも無理だし、イノシシとかハチとか怖いし、ナメクジもアブラムシも苦手だけど、そんな私には何もできないのかな?

そんな私の中から出てきたのが、この物語です。

私はこの物語を通して、自分にできる形で役割を果たしたかったのです。

物語には、田舎・西条柿・農業スタートアップ・六次産業が出てきます。

物語を通して田舎のリアルにふれた誰かがちょっとでも田舎や農業に興味関心をもってもらえたら、そんな気持ちです。

私にとって西条柿はものごころをつく前からそばにあり、木登りもセミ取りも西条柿で覚えました。私を育んでくれた木です。

これからは、同じように、誰かにとってのなくしたくない、大事にしたい、伝えていきたい何を物語にしていきたいと思っています。

どうぞ応援よろしくお願いいたします!


写真はモデルになった西条柿の木と、葉っぱです。ちょっと時期は遅いのですが、新芽をてんぷらにしていただきました。

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