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宇宙兄弟:一歩踏み出したい時はコレ

【宇宙兄弟:小山宙哉】


俺の敵はだいたい俺

世の中敵ばかりの気がしてくる時もあるけど、実は一番自分の夢や希望を邪魔しているのは自分かもしれない。ホント、そう思う。

昔、文芸春秋という雑誌に「読むクスリ」というエッセイが連載されていた。

あまりにも昔のことで、エビデンスが手元になく、記憶違いかもしれないが、それにアメリカのディベート(討論)授業に参加する日本人の話が載っていることがあった。

おぼろげな内容な下記

”とあるメーカーの製造の責任者と営業の責任者になってディベート開始。内容は新製品の開発をしていたが、他メーカーが先に発売してしまった。同じ製品を後発しても勝てないので、製品の仕様変更しろという営業責任者と、言われた通り作った、それを売るのが営業の仕事だと主張する製造責任者。アメリカ人同士のディベート”だと、それぞれが自分の正しさを主張して譲らず、相手がやるべきだ、と言い合い、結論は出なかった。営業責任者側として日本人が立った。その日本人が立ったディベートは下記のようになった。

営業側責任者(日本人)「君も知っての通り、他メーカーが同じ製品を先に発売してしまった。もしこのまま当社が同じ製品を後発で出したら君はどうなると思う?」

製造側責任者「後発では勝てる見込みはないだろう」

営業側責任者(日本人)「僕もそう思う。もしこのままでも大丈夫な方法があるなら何でも言ってくれ。僕は全力でそれをやる」

製造側責任者「難しいだろう。作り直した方が良いと思う」

営業側責任者(日本人)「僕もそう思う。どう作り直すべきか一緒に話し合おう」

・・・こんな感じ。

授業の先生から日本人の彼は「エクセレント!」と言われた。ディベートとは相手をやり込める技術ではない、と。


主人公ムッタは、弟ヒビトと子供のころから宇宙にあこがれていた。そしてその夢をあきらめずに宇宙飛行士になったヒビト。ムッタも感化され自分も再び宇宙飛行士を目指す。

いつもはだいたいちょっとヘタレで情けないにーちゃん、ムッタ。

ムッタを見ていると、先に書いた、ディベートの日本人を思い出す。真っ向から自分の正義を主張して相手をたたき潰そうとするのではなく、敵味方関係なく共に歩む道を模索する。

そうやってどんどん周りを巻き込んで、みんなが望む未来へ進んでいく。

なんだよ、だいたいカッコ悪くて、ヘタレてんのに、ムッタ結構カッケーじゃん。

踏み出す一歩がイケてなくたって、カッコ悪くたって、勇気をもって踏み出したならそれは金ピカへの一歩。

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