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記憶のカケラ

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書き溜めていた文章を少しづつUPしていきます
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#物語

ショートショート【笑おう】

天気がいいって笑おう 風が強いって笑おう 坂がキツいって笑おう アイツひどいって笑おう 電…

ショートストーリー:パソコン

私がはじめてパソコンを手に入れたのは1998年頃だっただろうか。 テレビも持っておらず、Windo…

ショートストーリー:萩焼

私のうちには、萩焼の茶碗がある。 古い古い彼はすでに100歳をとうに超えている。 萩のナナバ…

短編小説:冷蔵庫

私が初めて買った冷蔵庫は紺色だった。 それまで白い冷蔵庫しか使ったことがなかったので、紺…

短編小説:依存

私、彼がいないと生きていけないの。 それが私の口ぐせだった。 その話をするたび、友達は皆…

物語:誓い

その日は仕事が終わらずうちに帰った時にはすっかり夜がふけていた。 ただいま。 真っ暗な部…

小説:ぼく、たぬき。

ぼく、たぬき。 先の白いふかふかのしっぽが自慢。 ときどき寝ぐせが直らなくて、濡らすとペソっとなっちゃう。 寝るときはふかふかのしっぽをかかえて寝るので、寝ぐせがついちゃう。 おなかがちょっとでっぱってるのがなやみ。 会社まで電車で12分の「はちの巣」に住んでいる。 おっきな、おっきなマンションの小さな一部屋で、俗に言う「ワンルーム」ってヤツ。 きっと、あのマンションは全部同じ部屋だ。みんな同じ側に入口があって、外からみると、 おっきな「はちの巣」みたいだから、ほんとは長