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転職で給料アップが難しい理由と対策について

こんにちは。私は人材紹介会社『キャリエイブル-careerAble』の代表をしております下田由紀と申します。

近年、日本でも転職市場が活発化し、転職によってキャリアアップやスキルアップを目指す人が増えています。しかし、希望通りの給料アップを実現するのは容易ではありません。その理由と対策について考察してみました。

■日本の転職市場で給料アップが難しい理由

1. 労働市場全体の低迷

日本の労働市場は、長年にわたる経済低迷の影響を受け、全体的に給与水準が低迷しています。そのため、企業側も積極的な賃上げには消極的な傾向があります。

2. 終身雇用・年功序列制度の名残

日本では、かつて終身雇用・年功序列制度が一般的でした。この制度の下では、転職を前提としたキャリア形成は一般的ではなく、企業側も転職を積極的に支援する文化が根付いていませんでした。そのため、転職市場における人材の流動性が低く、企業間競争による給与上昇圧力が弱かったと言えます。

3. 転職スキル・経験の不足

求人企業のニーズに合致していない場合、希望通りの給与を得るのは難しいでしょう。転職市場では、常にその時代や求人企業ニーズにあった専門性が高いスキルや経験が求められています。希少性の高いスキルや経験を持つ人材であれば、より高条件での転職が可能となります。

4. 年齢

日本では、年齢が給与に影響を与える傾向があります。特に、40代以降になると、年齢を理由に採用を断られたり、希望通りの給与を得られなかったりするケースが増えます。

5. 転職エージェントの質

日本では、転職エージェントの質にばらつきがあります。中には、求職者の希望を十分に理解せず、条件に合わない求人を紹介したり、給与交渉をサポートしなかったりするエージェントも存在します。

6. 新卒重視の慣行

日本の企業は、新卒採用を重視する傾向があります。そのため、中途採用枠は限られており、転職希望者が希望する条件の求人を探すのは容易ではありません。

■給料アップを目指すための対策

1. 労働生産性の高い業種・職種に転職する

労働生産性の高い業種・職種は、給与水準も高くなります。ITエンジニア、コンサルタント、金融・ファイナンスなどは、労働生産性が高く、転職によって給料アップが期待できます。

2. 信頼できる転職エージェントを利用する

良質な転職エージェントを利用することで、非公開求人に応募したり、企業との交渉をサポートしてもらったりすることができます。転職エージェントの中には、給与交渉のノウハウを持つ専門家もいるため、希望通りの給与を得られる可能性が高くなります。

3. 希少価値の高いスキル・経験を身につける

企業が求める希少価値の高いスキルや経験を身につけることで、自分の市場価値を高めることができます。転職市場で需要の高いスキルや経験があれば、より高給なオファーを獲得しやすくなります。

4.自分の強みを強化する

昨今、ジョブ型の意識も高まり、企業は求める経験やスキルが専門的になってきました。まんべんなく優秀な人材よりも、自分の得意領域を定め、徹底的に磨く意識をもつことが重要です。

【最後に】

転職で給料アップを実現するためには、戦略的に転職活動を行うことが重要です。上記の対策を参考に、自分に合った転職活動を進めていきましょう。


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