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【就活体験記】「やりたいことを決めなくちゃ!」という先入観は捨てるべし#4

キャリコンサロン編集部、土曜日担当の塚田亜弓(@Tsuka_a)です。キャリアコンサルタントとして活動しております。毎週お題に沿って、仲間とともにnoteを更新しています。

今週のお題である #就活体験記 ですが、そんなに披露できるような経験もないので、「やりたいことが決まらない」という当時の私と同じようなモヤモヤで悩んでいる方に向けて、届けたい内容を書いてみました。

私のモヤモヤ

現在は、キャリア相談を受けることを生業としていますが、自分の学生時代は、なんだかモヤモヤしてばかりだったように思います。
比較的決められたレールの上を無意識に走ってきたタイプで、学校の進路選択、就職先の選択においても、自らの強い意思があったわけでもありません。周りに流れされていたわけではないのですが、なんとなくダメージの少ない道を選んできたように思います。

憧れていたはずの大手人材会社を内定辞退し、なんとなくやりたいことだと決め込んで新卒入社した会社でも、漠然と満たされないモヤモヤがあり、職場に行くのが段々と憂鬱に。やっぱり入社する会社を間違えたのか、自分のやりたいことは違ったのか、など悶々としながら、同じ職場の人とデスクでお弁当を食べることにも飽きて、フロアの同じ別会社の人とランチを食べに行く機会が増えていきました。

そのうちに、たったの半年間という負い目は感じながらも、はじめて強い意思を持ってレールを外れ、転職する道を選びました。その結果、やりがいを感じる仕事に巡りあい、前職のおかげで今があると思っています。今になって思う、当時の自分に伝えたいことを書いてみました。

「やりたいことを決めなくちゃ!」という先入観は捨てるべし

やりたいことを明確にするのは難しいもの。社会人であっても、何年か働くなかで「もしかするとこの仕事が、やりたいことかも」とようやく分かる程度で、働く前から「これがやりたい」だなんて分からなくて当然なのだと思います。
そして、当時はやりたいことを明確に語れる同級生が、羨ましく思うこともあったり、比較して焦ることもあったり、だけど今思えば、「やりたいことがある」人の中には、そう思い込んでいるだけの場合もあると感じます。なぜなぜを突き詰めると、一般論でしかなかったりで、自分に関連づけた理由を持ってやりたいことを語れる学生は、少ないのではないかと思います。

「やりたいことは、やってみなくちゃ分からない!」

結局のところ、やりたいことはやってみないことには、分からない。そして、やりいたいことが分からないのは、圧倒的に経験が少ないからだということに気付きました。なので、過去の経験の中から、無理矢理やりたいことを引っ張りだすよりも、これまで経験したことのないコト・モノに挑戦して経験の引き出しを増やすほうが、よほど有意義であるはず。

それを知っていれば、もっと気持ちが楽だったなと思います。

――これからの働き方のポイントは何ですか?
何がやりたいかを無理に決める必要はありません。よく自己分析や社会人の新人研修などで登場する「Will、Can、Must」(やりたいこと、できること、やらなければならないこと)。最近は、「Will」=将来どうありたいのか、を問われる風潮が強いように感じます。ここにプレッシャーを感じている人が多いのではないでしょうか。それを一緒に考えるために、私のようなキャリアコンサルタントがいます。とはいえ、「自分はどんな人物になりたいのか」、「どのような人生を送りたいのか」は、そう簡単に決められるものじゃないのです。
でも、「Can」や「Must」から考えていけば、やりたいことが見つけやすいのです。まずは、できることややるべきことを一生懸命やってみる。それが大切です。そのうちにやりたいことが具体的に見えてくる、見えてきたらシフトチェンジしていくのです。
そして、一度決めたことを一生貫き通す必要もありません。やってみて違うと思ったら、柔軟に変化させればいいのです。そう考えると、自分に無駄なプレッシャーをかけずにすむので、気も楽になります。(日経U22 ミスマッチは起こる 半年で会社辞めた先輩からの助言 2020/10/26 より転載)

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