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ビジネスにも応用できる!トップアスリートが実践する「3つの目標設定」とは?

こんにちは。me:Riseキャリアコーチの河邊英里子です。(プロフィール
今年2月にme:Riseキャリアコーチに加わりました。よろしくお願いします。

現在私はキャリアコーチングと並行してアスリートのメンタルのサポートも行っており、過去にはオリンピック選手をサポートしていたこともあります。

「アスリートとビジネスキャリア、コーチングの内容は違うの?」とよく質問されますが、実は全く同じです。

アスリートもビジネスパーソンも悩みは同じで、
・なかなか目標達成できない
・目標の設定の仕方がわからない
・モチベーションの維持が難しい
・パフォーマンスに波がある
・人間関係の悩み
などなど、シチュエーションは違いますが、悩みは共通していることばかりです。

もうすぐ4月。新年度を控えて新たに目標を設定する方、そして新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、目標を修正が必要な方もいらっしゃると思います。
そこで、今回はスポーツ現場を事例に目標設定についてお伝えします。

トップアスリートが行う「3つの目標設定」とは?


目標設定と言っても、様々な目標設定の方法がありますが、今回はトップアスリートも行なっている3つの目標について解説します。

① 数値目標(結果目標)

目標を設定するために必要なことは、まず数値と期限です。

例えば

「東京オリンピックで金メダルを取る」
→すなわち、2020年7月〜8月に1位になる

ということですよね。

これが東京オリンピックは2020年かもしれないし、来年かもしれない。8月じゃなくて12月になるかも、みたいになると、途端にスケジュールが崩れますので、目標設定自体があやふやになります。

まさに今回、新型コロナウイルスの影響で、もしオリンピックの日程が変更になるなら、そこに焦点を合わせてきたアスリート達は目標の期限が変わりますので、早急な修正が必要になります。今年8月に体力・技術のピークを持っていくのと、来年にピークを持っていくのとでは、戦術やスケジュールが全く変わるからです。当然モチベーションの保ち方も変わります。ですから目標設定に期限の設定は必須です。

加えて順位の目標も必要です。1位なのか、入賞なのか、決勝進出なのか。そもそもオリンピック出場自体が目標なのか。

いずれにしてもこれが達成できたら最高!という数値目標を立てます。これは結果目標とも言います。

②パフォーマンス目標
数値目標を達成した際に、自分がどんなパフォーマンスを発揮しているかという目標を設定します。これがパフォーマンス目標です。

例えば私がサポートしていた体操選手は

「オリンピックで自分の持つ力を全て発揮して、テンポ感のある演技で観客から手拍子をもらう」

というパフォーマンス目標を立てました。

実際、オリンピックで会場で客席から手拍子が起きた時は、私も鳥肌がたってしまいました。まさに選手がイメージした通りのことが起きたのです。
残念ながら優勝はできませんでしたが、パフォーマンス目標は達成することができました。

パフォーマンス目標を設定するために必要なことは、その目標達成をしている瞬間をリアルに感じるイメージをするということです。そうすることで、脳がイメージしたことは現実に起きた出来事だと認識します。すると、脳は未経験のことより、体験済みのことを再現したがる傾向がありますので、リアルにパフォーマンスをイメージすればするほど、その達成する確率が高まります。

トップアスリートになると、試合を想像しただけで手に汗がびっしょりになったり、体が硬くなったり、またイメージし終わった後にはぐったりするほど疲れている人もいました。それだけイメージと体の結びつきが強いのです。

トップアスリートほどでなくても、私たちも頭の中の想像と体の反応は大きく結びついています。ですから数値目標を達成する際に、自分がどんなパフォーマンスを発揮しているかを具体的にイメージする、パフォーマンス目標がとても重要になります。

ちなみに、ゴルフする方の中には、右に飛ぶと池に入っちゃうからやだな、と思ってショットを打ったのに、まさに右に飛んで池ポチャ、という経験をお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか。

頭でイメージすると、体はその通りに動く傾向があります。脳は否定語を理解しないと言われていますので、「〜してはいけない」と思えば思うほど、その通りになってしまいます。この場合は、「右に打つと池に入るから、まっすぐに飛ぶように脇を締めることを意識しよう」とネガティブなイメージを実際の自分の行動のイメージに上書きすることで、意識の焦点が「右に打つ」から「脇を締める」に移るので、まっすぐ飛ぶ率が高まります。

③ストーリー目標
パフォーマンス目標と並んで大切なのがストーリー目標です。

次の2つの目標を明確にします。

1. どんなプロセスを経て目標を達成したのか
2. 目標を達成する際、周りの人とどんなコミュニケーションをとっているか

あるマラソン選手はゴールのシーンを詳細に描いた際、ゴールでおじいちゃん、おばあちゃんが笑って応援してくれている、そんなイメージが出てきました。

すると、いつも欠かさず試合に来てくれるおじいちゃん、おばあちゃんのために喜んでもらえるような走りをするというストーリー目標が生まれました。

その選手はそのストーリー目標ができてから、これまでは自分の記録のためだけに走っていたけれど、誰かのために走る方がもっと力が出る、と話してくれました。実際、もともと主力メンバーだったところからチームのトップ選手となりチームをけん引する存在になりました。

他にも優勝した際にメダルを噛んでみんなで写真を撮りたいと笑顔で話してくれた選手や恩師にメダルをかけるんだと決意した表情で話してくれた選手もいました。

ここまでイメージできると、この目標は達成したくなってしまう、そして自分はそれができるんだという自己効力感も相当上がった状態になります。
その状態になるからこそ、この目標を達成して、この場面を味わうために、普段の練習をこんな風にチャレンジしていこう、というプランニングがスムーズに立てることができます。

ここまでアスリートを例に①数値目標(結果目標)、②パフォーマンス目標、③ストーリー目標を説明しました。

ビジネスでも「3つの目標設定」は効果を発揮!

では、ビジネスでもこれは当てはまるのでしょうか。
もちろん、当てはまります。全く一緒です。

① 数値目標(結果目標)
いつまでに、何を達成するか、数値と期限を明確にします。

営業や経営部門なら、今期の売り上げ採用人数など、通常でも目標を立てていることでしょう。加えて、自分自身の目標も設定するとより日々の生産性が高まります。例えば「会社の設定する目標を達成するために、仕事の効率化を計り、定時退社を週3回実現して、自己成長のための時間を作る」等。これは管理部門やバックオフィスの方々も同じです。

② パフォーマンス目標
その数値目標を達成する際、自分はどんなパフォーマンスを発揮していると最高ですか?

例えば、以下のような目標があげられます。

・リーダーシップを発揮して、常にみんなに声がけをしている、
・率先して新しい分野の情報を収集して実践している、
・とにかく事務処理スピードが1番早く、新たな改善案を出し続けている


③ ストーリー目標
今期(この1年)、どんなプロセスを経て目標を達成すると最高ですか?
また、目標を達成した際、誰に喜んでもらえると嬉しいですか?誰に貢献できるといいですか?

例えば、こんな目標が考えられるかもしれません。

・あなたにお願いしてよかったとお客様とその家族に感謝され、多くの方に紹介されるようになる
・この会社でよかったと社員の一体感が高まっている
・自分自身の成長により家族との信頼関係がより深まった

いかがでしたしょうか。
この3つの目標設定はもちろん自分一人でもできますが、実際にやってみると案外難しいものです。自分で考えていくうちに、「本当にできるのだろうか」と不安になったり、「こんな風になったら嫌だな」ということばかり考えてしまったり。だからこそ、目標設定は、自分と他の誰かと一緒に行うことをお勧めします。

実際に口にしてみて、あたかも目標達成した瞬間にタイムスリップするかのようにイメージを膨らませるには、他者の力を借りることが必要です。
もちろん、誰でもいいというわけではなく、あなたのことを応援してくれる、信頼関係のある方と一緒に目標設定をしてください。

さらには何を話しても大丈夫な安心安全の場を提供するキャリアコーチとともに目標を設定するならば、その目標達成への道筋が明確に見えることでしょう。

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