伝え方が下手な人もすぐ実践できる3つの魔法の言葉
こんにちは。me:Riseキャリアコーチの高橋明久です。
さて、皆さんはコミュニケーションにおいて、次のような体験ありませんか?
・キツイ言葉で言いすぎてしまい、後で後悔してしまう
・相手に遠慮しすぎて自分の気持ちに蓋をし、結果、思いが相手に伝わらない
もしかすると、コミュニケーションをとる相手によって、両方のケースが思い当たるなんて方もおられるかもしれませんね。私はその1人でした。部下や子供たちに対しては前者の悩みを、同僚や上司、妻に対しては後者の悩みを抱えていました。
そんな私が、コーチングを学ぶ中で出会い、手応えを感じたスキル(3つの魔法の言葉)について、今回ご紹介させてください。実際にセッションにおいても良く使う方法の1つですので比較的現場でも使いやすく、効果が出やすいスキルだと思います。
もし宜しければ試してみて下さい。
具体的なエピソードがあった方が伝わりやすいと思いますので、まずは、私自身のエピソードの共有から。
■私のエピソード
コーチングを学ぶクラスの中での一幕です。その時は、“関係が良くなると良いなと思う身近な人間関係”というテーマで、私は当時の同僚Aさんとの関係を扱っていました。
Aさんは同じチームに所属する年上の同僚でした。私より経験も豊かで思慮深く落ち着きのあるタイプ。ただ、新しい案件に関しては腰が重く、あれこれ文句ばっかり言って中々行動に移して頂けないタイプ。「何でいつも他人事で文句ばかり言ってくるのか」と、そんなモヤモヤを抱えた中でのセッションでした。
(先に伝えておきますが、これは当時の私の偏った認知です。今では逆に凄く頼りにしている同僚です。)
以下、実際のセッションの流れを少しだけでも感じとってもらうため、その1部を対話形式で表現しています。そのシーンを頭に思い浮かべながら読み進めてみて下さい。
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現場での具体的な困りごと一通り思い出した上で、クラスの中で、先生(以下、”コーチ”)が私に向かってこう言いました。
すると、少しずつ気持ちに臨場感が表れてきた私の様子を確認しながら、コーチが続けてこう尋ねました。
中々言葉が出てこない私の様子を感じながら、でもコーチはゆっくり待ってくれていた。
(えぇ、何だろう…。そういえば、あの時の指摘は助けてもらったな。)
(そうだよな、確かにこれまでも色々助けてもらっているもんな。)
私の中で、その同僚への捉え方がガラッと変わった瞬間でした。
コーチは、「いいね」と受け止めてくれながら、続けざまにこう仰いました。
(うぅーん、一体何を約束したいのだろう…)
15秒ほど考え込んだ後に、次の言葉が浮かんできた。
(うん、確かにそうだよな。やっぱり自分はそういうことを大事にしていきたいし、それは絶対チームの為にもなっている!!)
微笑みを浮かべながらまた一言。
最後の言葉は意外とすんなり出てきた。そしてそれと同時に、自分の伝えたいことが言えて、とてもスッキリした気持ちを感じたセッション体験でした。そして実際に職場に帰った後も、このセッションの中で出てきたような言葉を使って、相手も受け取りやすい形でコミュニケーションができるようになりました。
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これは私の個人エピソードにすぎませんが、お読み頂く中で、どんなことを感じて頂けましたでしょうか?
■3つの魔法の言葉
既にお気づきかもしれませんが、今回はアサーティブコミュニケーションに関するお話です。相手の気持ちや考え方を尊重しながらも、自分の意見や気持ちをうまく相手に届けるための工夫、それが、魔法の3つの言葉(「ありがとう」「約束するよ」「だからお願い」)を引き金として、その背景に潜む気持ちをこの順で考えてみることなのです。
(1)「ありがとう」
まず引き出したいのが、相手への感謝の気持ち。関係性を改善したいと1mmでも思っている以上は、必ず相手に感謝している気持ちがあるはず。
でも、うまく行かないことが続いたりするとその気持ちを忘れ、相手の嫌な面ばかりに目が行きがちになっていることが多いんですよね。
感謝していること、尊敬していること、好きなところなどを思い出すことで、あなたの気持ちをフラットに戻すことに繋がります。
(2)「約束するよ」
あなたが伝えたいことは最後の「だからお願い」で出てくると思うのですが、是非その前に、この「約束するよ」を挟んでみて下さい。
相手のために、あなたには何ができるのかを考えることで、相手の考えや思いに気付いたり、あなたが貢献できることを先に約束することで、その後にあなた自身のお願いごとが、より気持ちよく言えるようになりますので。
(3)「だからお願い」
「ありがとう」「約束するよ」の2つのステップを踏むことで舞台は整いました。後は、あなたが本当に相手にお願いしたいことを素直に言葉にしてみて下さい。
相手への尊敬の気持ちを忘れることがなければ、それは決して自分勝手で相手が受け取り難い言葉ではなくなっているはずです。
■実際に口に出して言ってみることの効果
最後にもう1つだけTipsを。
是非、実際に口に出してその言葉を言ってみて下さい。頭で考えて良さそうだなと感じる言葉でも、実際口に出してみると、どうもしっくりこないなんてことはよくある話ですので。
もし誰か気軽に協力をお願いできる方がいるのであれば、是非その方に考えた台詞を喋って頂いて、それをあなたの耳で聞いてみるという体験もやってみてください。きっと新たな気付きを生んでくれると思いますよ。
■まとめ
伝えたいことがうまく伝えられないなって悩んだ時は、その相手の顔を思い浮かべながら、
〇〇、△△、□□に具体的な言葉を入れて、次の3つの魔法の言葉を口に出して言ってみて下さい。
「いつも〇〇してくれて、ありがとうございます!」
「私は△△を約束します!」
「だからAさんには、□□をお願いします!」
それぞれに入れる言葉を考える過程で、そして、実際に口に出して言ってみる過程で、その言葉は相手に届きやすい言葉へとどんどん変化していきます。
皆さんも良かったら試してみて下さい!
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