【ライフステージとキャリア】育児休業を取った男性がまだいなくて。。。

こんにちは。よーこです。

今年もマイナビさんから、2021年4月に新卒入社した会社員(正社員)を対象にしたアンケートが公開されました。

その中で、10年以内に退職すると答えた新社会人は51%。今の会社でずっと働き続けないと思う理由のトップは、結婚・出産などのライフステージに合わせて働き方を変えたいから(31%)、でした。
女性の割合が男性よりも25ポイントほど高くなっていますが、以前よりも男女の想いの差は縮まったように感じます。男性がより稼ぎたい、さらに育児もしたい、という方へシフトしているのです。「ライフステージに合わせて働き方を変えたい」という理由も、割合はここ3年で減少しています。
このことから、割合がトップである、ということとは逆に、パートやアルバイトへ移動することなく、今のまま、ライフステージが変化しても働き続けたい、ということなのです。

どうしたらそれが実現するか。働く人と会社とどちらも努力や変化が必要です。

【働く人】
育児休業など、制度として既に利用できるものは利用しましょう。温泉に安く入れるなどの福利厚生ではなく、法律で決まった当たり前の制度です。もし、社内に制度を利用した人が過去にいなかったとしても、自分が第一号になって、周囲のハードルを下げてあげてください。ロールモデルがいないと悩み、転職を考えるひとがいますが、転職した先で収入や人間関係が維持できる保証はありません。また、みんなが休めるようにしてくれる会社ばかりでもありません。

【会社】
上司であれば、育児休業などは「取得するの?」と聞くのではなく、「いつ取るの?」と聞くようにします。これにより、「取得していいのだ」と認識してもらうことができます。ただ、前提として、休業などを経ても戻って活躍してほしい、という人材活用の方針が必要です。人材が長期在籍することによるコストと、経営に生まれるメリットを比較することになるでしょう。2022年10月に予定されている法改正で、従業員への制度の個別周知が義務化されることも一つのきっかけになりそうです。

以前は育児を「手伝う」と表現して叱られる男性像がありましたが、今は全く違います。自身のこととしてとらえ、かつ収入も得たいというバランスが難しいことに悩んでいる方はたくさんいます。

働く人なり、人事の方なりが、より良い人生や良いキャリアと思ってもらえるように、みんなでがんばりましょう。

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