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キャリア支援の仕事を受け方と単価の仕組みについて

こんにちは。キャリアラボの松田です。
今回は業務委託でキャリア支援の仕事を受ける場合の受け方の違いについてです。キャリア支援の仕事にもいくつか種類がありますが、仕事の依頼の形を知っておくと単価の違いや単価のアップダウンの仕組みがわかってきます。また、いろいろなキャリコンデビューのノウハウセミナーについても話し手が得意なノウハウが見えてきます。

キャリアラボの松田って誰?と言う方は以下をお読みください。


業務委託の仕事は大きく3つ

キャリアコンサルタントの仕事については分解していくと、だいたいこのどれかで説明ができます。正確には最後に紹介した4つ目のパターンで成長している企業が増えています。また、最近はキャリアコンサルタントの人数も増え、他にもいろいろな方法があるので参考程度に聞いていただけると嬉しいです。

パターン①個別に仕組みを受ける

キャリア支援の始め方①個別に仕事を受ける

これは2000年ごろのキャリア支援が始まった時には非常に多く見られた形です。当時はキャリア支援という単語がまだまだ定着をしておらず、企業研修など行なっていた講師がそれぞれオリジナルのコンテンツを展開をしていました。例えば、「模擬面接」という同じタイトルであったとしてもAさんなら1万円とBさんなら5万円と人によって値段のばらつきがあります。

現在もこうした個人に対してお仕事を依頼する形は残っています。この場合、単価は相場によって決まるというよも、「依頼する側の予算」と「本人のスキル・実績」によって異なります。例えば、依頼する側が予算をとってキャリア支援をする場合、相場よりも本人のスキルや評価に合わせて価格が高くなるケースが多いです。一方で、初めての取り組みで予算化していない場合や、年度途中で急に決まった仕事については相場よりも安くなることもあります。

<未経験者に依頼が来る場合>
未経験からキャリア支援のデビューする方法として、個別に仕事を受ける場合には、知り合いから仕事を紹介される形があります。また、急な欠員が出た場合などに突然チャンスが来たりすることもあります。

パターン②組織が仕事を受ける

キャリア支援の始め方②組織が仕事を受ける

二つ目は教育会社や派遣会社、資格会社などが窓口となりまとめて仕事を受注するケースです。キャリアの仕事が広がるにつれて、いくつかの大手企業が市場に参入するようになりました。キャリア面談がその一例ですが、数百万、数千万といった単位で企業が仕事を受注します。その後、登録しているキャリアコンサルタントに仕事を調整していく形です。

この場合、受注をする企業は個人のスキルに合わせて見積もりを出すのではなく、「キャリア面談 5名×20日」というような形で見積もりを出します。そのため、個人による価格差はほとんどなく金額が均一的になります。良い点として「個人」のスキルによる金額ではないため、高い実績がなくてもデビューがしやすくなりました。また、複数のメンバーで業務を運用するため、体調不良などどうしても業務ができない場合に代わりを立てやすいのも特徴です。一方で最大の欠点は、「経験があっても価格がほとんど上がらない」ということです。実際には「同じ価格を払うならその中で経験者を」となることが多いです。昔はキャリコンの人数が少なく、未経験でもデビューがしやすかったように思います。最近は人も増えているので、ある程度の経験がないとデビューしにくくなりました。そのため、「経験者がないとデビューできない」というセリフが断り文句にもなっている気がします。

<未経験者に依頼が来る場合>
未経験からデビューする方法として、こうしたまとめて受注をしている企業からデビューする方法もあります。この場合、実務の経験がなかったとしても、それに準ずる経験があれば仕事につながりやすくなります。人材紹介会社での面談経験、人事での面接経験など、ある程度業務の流れをイメージできる経験をしている方が始めやすいかもしれません(個人差あります)

パターン③システムで受ける

キャリア支援の始め方③システムで受ける

最後にシステムで仕事を受ける方法です。コロナになり、オンラインで面談が可能になりました。特徴は、個人の面談サービスを世界中で行うことができるようになったことです。もともと、学生支援ではOBOG訪問アプリなどがありましたが、最近はスキルを販売するマッチングシステムや、予約管理から決済まで個人が行えるシステムが急速に広がっています。

最大の利点は、相談する側も自分のニーズに合った相手を探しやすく、面談する側も自分の実績などをアピールしやすくなったことです。未経験、経験に関わらず自分で仕事を探すことができるのでデビューもしやすくなりました。価格は人によってバラバラです。

<未経験者に依頼が来る場合>
未経験からでも、システムに登録することで仕事がしやすくなりました。経験の有無に関わらず仕事をしていくことができるので、最初は安価でスタートし、実績を貯めながら価格アップも可能です。また、自分の経験、実績がどのぐらいニーズがあるのかも可視化しやすいです。デビューには、スキルだけでなくアピールや顧客対応も必要です。技術経験だけでなく、顧客対応能力など一定のビジネススキルや知識を身につけるとデビューがよりスムーズになると思います。

パターン④?これからの仕組み

最後に今後の新しいパターンについてです。すでに市場ではいくつかのサービスが誕生をしていますが、流れ的には「企業がシステムでサービスを受ける」という形です。キャリアラボが提供する保護者向けのオンライン相談サービス「みらぴか」もその方法をとっています。特徴としてサービスの販売を企業が行い、申し込みがあったときに、それらの仕事を登録していくキャリアコンサルタントにマッチングしていくサービスです。現在はさまざまなサービスがありますが、そのうちいくつかが成功し、サービスが広がっていくと考えています。

みらぴかは少し先をみて、「4.5」番目のパターンとして、DAOの仕組みに近いものを意識してビジネスを作っています。正しいDAOではありませんが、今後事業がどう展開していくかは少し楽しみだったりします。

まとめ

さて、これまで15年間仕事をしていてよくある業務委託を3つのパターンに分類してみましたがいかがだったでしょうか?よければ皆さんのお声を聞かせていただけたら幸いです。反響を見ながら続きを書くか考えたいと思います。よければコメントや感想などお気軽にいただけたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければTwitterをしていますのでノートと合わせてフォローしていただけると嬉しいです。

著者プロフィール 松田剛典

一般社団法人キャリアラボ 代表理事 https://kokoswitch.com
株式会社みらぴか 代表取締役 https://mirapika.jp 
ツイッター:https://twitter.com/goten_m

株式会社ベネッセコーポレーションで高校生の進路選択の部署に配属。全国の高校の進路相談会の運営や入試判定業務などに携わる。人材紹介会社の大阪責任者をを経て独立。キャリア支援の仕事を始めて約20年目。複数の大学でキャリアデザイン講座の講師をしながら、北海度から九州まで全国の高校大学を訪問する実践型キャリア支援家。年間3000件前後の面談と、5000件前後のキャリア講座を運営。
2023年保護者向けオンライン相談サービス「みらぴか」をリリース
著書:「はじめての課題解決型プロジェクト」ミネルヴァ書房

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