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【参加企業の声 1社目】「個性豊かなダイアログ人材は、社内にすばらしい化学反応を起こしてくれました」(株式会社USEI様)


埼玉県の西部地区・東部地区でアミューズメント施設を運営する株式会社USEI(ユーセイ)様。「私たちはお客様に楽しい時間を提供します」というクレドのもと、パチンコをリスクの高い「ギャンブル」ではなく、「低価格で身近な遊び」と再定義し、高い稼働率で成長を続けている注目の企業です。

ダイアログリクルーティングを導入して3年。既に5名が入社し、全員が活躍しているという株式会社USEI様に、採用や人材育成について人事部のSさんにお話を伺いました。(ダイアログリクルーティングは最初に社名を明かさずに求職者と対話を行います。そのため、顔や名前が出さない方が良いとの判断で今回は敢えて匿名とさせていただきます)

ダイアログ人材が起こした「化学反応」

納富:ダイアログリクルーティングを導入していただいて3年。まずは率直な感想をお聞かせください。

人事部Sさん:新たなカルチャーを取り込み、社内に良い化学反応が起こっています。

弊社はもともと、マニュアルがしっかり決まっているような、堅い会社でした。私が10年前入社した頃からだんだんカルチャーが変わりつつあったのですが、ダイアログリクルーティングによってさまざまなバックグラウンドの方が入社したことで、より柔軟なカルチャーになっていると思います。

納富:具体的に、印象的だった方やエピソードはありますか。

人事部Sさん:一人目は、帰国子女で入社2年目のAくん。2年目でアシスタントマネジャーに昇進するほど仕事を頑張っています。そんな彼に先日、「今後の目標はありますか?」と聞いたら、「ありません」という答えでした。一般的な会社で、この答えはあまり評価されないでしょう。

だから私も少し驚いて、彼に意図を尋ねました。すると「自分がまさかアミューズメント業界に身を置くと思わなかった。人生、何が起こるかわからない。だから具体的な目標に向かって努力するより、メンバーが楽しく働けるような環境を作ること。その結果として、自然と成長することができたらいい」と。その言葉を聞いて、素直にと「いいな」と思えたんです。

入社2年目のSさん


二人目は、入社1年目のBさん。彼女は自分を「コミュニケーション能力が足りない」と自己評価していた、少し控えめな方です。しかし入社してみると、店舗スタッフとして大活躍し、なんと会員獲得数は店舗で1位となりました。

もともと弊社には、「お客様に好かれるスタッフ」=「明るく笑顔が素敵で、キビキビ動くスタッフ」というイメージがありました。彼女はそのようなキャラクターではないんですが、とにかくじっくり人の話を聴き、誠実なコミュニケーションができます。この姿勢が、お客様からの信頼を獲得しているんです。

彼女との出会いから、必ずしも「明るく笑顔が素敵で、キビキビ動く人」を採用したり、そのような人になるように育成したりする必要はないと気づきました。まさに会社のカルチャーを変えてくれた人材ですし、彼女から我々も学んでいます。

ダイアログリクルーティングは、先入観をもたず、お互いのことを知り合える

納富:アミューズメント業界には、採用に苦戦している企業も多いと聞きます。そのなかで、貴社が採用成功している秘訣は何ですか。

人事部Sさん:ありがたいことに、良い方がたくさん来てくれて、頭を抱えているくらいです(笑)。

アミューズメント施設を運営している企業――こう聞いただけで、それ以上は耳を傾けてくれない学生さんもいる。だから、我々がどういう企業で、どんなポリシーを持っていて、何をめざしているのか、そこを知っていただくのは難しいことなんです。

ダイアログリクルーティングでは最初、企業名を出さずに話しますよね。この仕組みは、弊社にぴったり合っています。どんな方にも先入観を抱かせず、企業の本質を知ってもらえます。

また、弊社は少人数の採用ですので、候補者一人ひとりとじっくり話ができるダイアログリクルーティングは合っていると感じます。まずはじっくりお話をして、弊社のクレドに本当に共感してくれているかどうかを確認しやすいのです。

納富:そこがマッチしないと、せっかく採用してもうまくいきませんからね。どのように学生の本音やクレドへの共感を確認しているのですか?

人事部Sさん:雑談しているうちに自然と見えてきます。

弊社の選考フローは、説明会に1時間、一次面接に1時間、二次面接でも1時間と時間をかけます。。面接といっても堅苦しいものではなく、お互いに対話を通じて知り合うスタイルです。ダイアログリクルーティングだと、その前段階となる対話セッションでもじっくり話ができるので、選考フローとの相性が良いと感じています。対話を積み重ねることで、その方の考えていることが、言語だけではなく、非言語でも伝わってきます。

面接官に「その話もっと聞かせて」と言わせるダイアログ人材たち

納富:お話をうかがっていると、採用人数を追うというよりも、貴社にフィットした人材を採用できている印象です。

人事部Sさん:画一的なコミュニケーションではなく、相手の個性を知ったうえで意思疎通できていますから。もともと面接って楽しいものですが、ダイアログリクルーティング参加者との面接は本当に楽しくて仕方がない。ユニークでおもしろい方が多いので、「その話もっと聞かせて」という言葉がとまりません(笑)。

納富:貴社はダイアログリクルーティングの対話セッションで、学生さんの話にとても真剣に耳を傾けています。学生の話を「聴き」本音や素を引き出そうとする姿勢もカルチャーフィットできる人材を採用する秘訣のような気がします。

人事部Sさん:納富さんにそう言っていただけるなら、学生さんたちにも私たちの姿勢が伝わっているかもしれません。

対話セッションで学生は「自分はこういう人間です」と真剣に伝えてくれるので、努めて聴くようにしていますし、メモも細かくとります。面接では、そのときのメモを見ながら「こういう話をしたよね」と言いますよ。こちらから送るメールにも、その人とのエピソードを織り込んでいます。

納富:素晴らしいですね。かなりきめ細かく、丁寧にご対応されています。

人事部Sさん:学生さんたちは「私のことをどう思っているの?」と不安なはず。だからこそ、相手のことを深く理解したいですし、感じたことをしっかり伝えたいという想いがあります。

加えて、ダイアログリクルーティングでは、納富さんたちが実施している学生だけの事前合宿やワークショップを通じて、自己理解と自己表現の練習ができているように感じます。

納富:事前の合宿やワークショップでは、自己理解が大きなテーマです。自己理解が進めばメタ認知が高まり、主体性が引き出されます。そのためには、まずお互いの話を聴き合うことが最も必要です。現代社会で評価判断なく、人の話を聴いてもらう場って本当に少ないので、参加した若者たちは皆、目を輝かせながら夢中で話をし、聴いています。

対話を通じて相互理解は深まりますが、それでも入社前と入社後の期待値ギャップはあると思います。入社した方が退職せずに皆活躍しているのは、なぜでしょうか?

人事部Sさん:入社後のミスマッチでお互いに不幸になることがあってはいけませんから、弊社では内定後、インターン(現場研修)を経験してもらいます。

丁寧に指導しますが、学生さんたちには初めての経験。きっとつらいはずです。実際の現場に出るので、楽ではないと我々も思っています。それでも必死でくらいついてくる方や、「厳しいけど丁寧だし、みんな親切で安心した」と言ってくれる方ばかりで、ダイアログ人材の芯の強さに驚かされています。

納富:人事だけでなく、現場の社員も丁寧にフォローすることで、エンゲージメントを高めているようですね。企業や学生も選考のときだけ綺麗事を言って、仮に入社に至っても、入社後のギャップが大きすぎる場合は、当然、離職率が高いです。外部環境の変化が激しく、入社がゴールになり得ない時代だからこそ、入社前から関係性の質を高めることが大事なのだと私も学びました。Sさん、本日はお話ありがとうございました。

あとがき
株式会社USEI様は、対話を採用プロセスのコアに据えて、精度の高い新卒採用を実現しています。学生の話をしっかり聴く、それも楽しく、かつ真剣に向き合っているのが今回のお話からも伝わってきます。不人気業界だから採用できない、と諦めることもなく、真摯に目の前の学生と向き合うことの大切さ教えてもらいました。更に、個性豊かな学生を採用し、その個性が社内全体に影響を与えていることも、サービスを運営している者としてとても嬉しかったです。