#117話の雑感　アサが武器に選んだのは水族館

『チェンソーマン』117話の感想。

ネタバレしてるので『チェンソーマン』を読んでいない人は絶対に読まないでね。

#117話 　ペンギンと武器

アサの命令に従ってしまったデンジ。
第二部になってからデンジの心の声(モノローグ)が一切無かったのがものすごく寂しかったが、ここで初めてデンジの心の声があって嬉しかった。そして「ペンギンじゃ～ん」と言ってペンギンを抱き上げるデンジくん可愛いかよ。ペンギンに見とれているうちに水族館がなくなっている演出が良すぎる。めちゃくちゃ良すぎる。

水族館が消えてヨルと永遠の悪魔の対峙の構図もめちゃくちゃ良かった。っていうか毎回良いんだけど117話は全てにおいて特に良かった(毎回言ってる気がする)
もう背景がすごい。解明度高いめっちゃきれいすごいきれい。暗い水族館から外に出た爽快感が表現されててすげぇ。

永遠の悪魔「100万円程度で水族館が買えるかボケぇ～」

それな。超常識人の悪魔だ。

もしかしてアサのネジの外れっぷりも大概なんじゃないか。
飢餓ちゃんと永遠の悪魔が組んでたっぽい。第一部ではマキマさんと銃の悪魔が組んでたっぽいからここもセルフオマージュか。
アサが永遠の悪魔にやられる直前に吉田が助けてくれた。吉田やっぱりお前が本物のヒーローだわ。デンジはペンギンに夢中。

「水族館を台無しにしてしまった罪悪感」ってヨルが表現するんだけどこれ、よくよく読むとよくわからないけど
ざっくりならわかる台詞で意味深で凄い。
この台詞からは
・水族館を破壊した罪悪感、
・水族館デートが台無しになった罪悪感、
の2点が考えられるが、どちらかというと水族館デートを台無しにした罪悪感の方が強いのだと思う。
なぜならアサが武器化したのは水族館だったから。アサの本来の目的はデンジを武器にすることだったが、アサはデンジを武器にしないことを選んだ。武器にするためにデンジに近づいたはずなのに、最悪を終わらせると決めたのに、アサの心が変化している。
117話終盤でアサがデンジに恋をしていることに、アサ自身でも気づいていなかったこと、このことからもヨルもアサの変化をうまくとらえておらず「水族館を台無しにしてしまった罪悪感」と表現したのだとすると、作者の絶妙な言葉選びは本当に天才。
作者そこまで考えてないだろwww、と思うかもしれないが、そもそも水族館を壊した罪悪感なら「壊してしまった罪悪感」で足りるからね。

永遠の悪魔の内臓と魚たち、良い。血のシャワーの下で微笑むヨル、かっこよい、こういう悪い微笑み大好き。

飢餓ちゃんの「やっぱりダメだった」の「やっぱり」ってなに？？？？
吉田が飢餓ちゃんに気づいてるのがめちゃくちゃ腹立つ。なんか全部知ってて隠してそうな感じが本当腹立つ。格好良すぎて本当腹立つ。この笑い方、殺意ある時の微笑み方だこれ、もう殺る気満々の顔だよこれ。

飢餓ちゃん、ビジュが良すぎる(100億回目)銃の悪魔ポジだな×違うマキマさんポジだ。
デンジくんずっとペンギンに夢中でアサが悪魔の能力使ってるところ全く見てない。
吉田がアサの能力のこと全く驚いてないからヨルのこと知ってるっぽい。腹立つ。

デンジがアサを家まで送ってくれる。最悪だったでしょ、と聞かれ、そうでもねーって言ってくれるデンジイケメンすぎる。今度俺とデートしてくれ。

デンジに「最高のデート教えてやる」って言われたときのアサの瞳、ここめっちゃくちゃいい。
あとデンジピースの後のアサの笑顔が良すぎる。この笑顔、ユウコとたい焼き食べたあとユウコが「尿意が」と言ってトイレ行った後の微笑み方と同じでめちゃくちゃ良い。覚えてない人は読み返してほしい。たい焼きも魚(干物)のオマージュになってて良い。
ヨルが読者に、アサが恋してるとネタバレしてくれる。毎回ネタバレあって良い。
そのあとが衝撃で、と、突然の

デンジ脊髄剣！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！

あかん。
アサの恋の自覚でほっこりしたところにぶっ込んできやがった。一瞬でクライマックス。展開早すぎ。面白すぎる。

このときヨルがデンジの頭に手を置いているんだけど、これ犬を撫でる時のポーズで良い。
デンジ、本当にイヌになってしまうのか…。これについては考察で書く。

めちゃくちゃ面白かった最高。