ひつじ医師@循環器内科医/黒板スライド

自分が学んだことをいかし一般の方々や医学生、既卒生、研修医の先生向けの内容をわかりやす…

ひつじ医師@循環器内科医/黒板スライド

自分が学んだことをいかし一般の方々や医学生、既卒生、研修医の先生向けの内容をわかりやすく呟きます!😊 ⭐️高血圧/高脂血症/糖尿病⭐️J-OSLER 4期生⭐️SHD/心エコー心カテ⭐️JB-POT/心電図検定⭐️USMLE/IELTS⭐️Twitter@hitsujidoctor

最近の記事

左室拡張機能の評価

LVEFが保たれていて、明らかな心筋疾患を認めない症例における左室拡張機能の評価 左室収縮機能障害症例、左室心筋疾患の存在が明らかな症例における左室充満圧の推定と拡張機能左室拡張機能評価において E/A および E/eʼ が適用できない病態心房細動があるとき下記の場合は、左室拡張圧の上昇や有害事象の発生が示唆されます。 mitral DT (≦160msec) 僧帽弁流入速度波形E波の最高加速度 (≧1,900 cm/sec2) IVRT (≦65 msec) 心房

    • ループ利尿薬

      用量換算の目安 フロセミド20mg =アゾセミド30mg =トラセミド4mg あくまで目安です!

      • COAPT vs MITRA-FR

        MitraClipの2つの臨床試験が異なる結果を示した理由①登録症例のMR重症度 EROA 0.41±0.15㎠ vs 0.31±0.10㎠ COAPTのほうがより重症でした! ②手技 ・退院時のMR≦2+の達成度 95%で達成 vs 92%で達成 ・周術期合併症 8.5% vs 14.6% ③内科的治療の質 COAPTでは心不全専門医が術前の内科学的治療を評価

        • WATCHMANの適応基準について

          適応基準(1) 選択基準 本品の選択基準については、添付文書の使用目的に従って使用すること。 本治療は CHADS2 スコアまたは CHA2DS2-VASc スコアに基づく脳卒中および全身性塞栓症のリスクが高く、長期的に抗凝固療法が推奨される非弁膜症性心房細動患者にのみ考慮されるべきであり、これらの患者のうち以下の要因の 1 つまたは複数に適合する患者に対して、長期的抗凝固療法の代替として検討される治療である。 以下のうちの 1 つ以上を含む、出血の危険性が高い患者。 •

          便秘時の指示

          1.便秘時指示1-1.便秘時指示に使われる薬剤・処置 1-2.病棟指示に入れにくい薬剤 2.薬剤・処置のプロファイル2-1.便秘の病棟指示として使う薬剤 <内服刺激性下剤 ~排便回数減少型便秘に> ①センナ・センノシド系(プルゼニド®,ヨーデル®,アローゼン頼粒®) ②ピコスルファート(ラキソベロン®) <坐剤 ~排便困難型便秘に> ①新レシカルボン®坐剤 ②テレミンソフト®坐薬 <摘便 ~排便困難型便秘の救世主> 2-2.安全性・即効性の面から病棟指示に使いにく

          不眠時・不穏時の指示

          1.不眠時指示1-1.不眠時指示の例 <基本の処方> 患者さんが希望するとき,スボレキサント(ベルソムラ®)1回15mg(1錠) <若年者で転倒のリスクがほとんどない場合> 患者さんが希望するとき,ゾルピデム(マイスリー®)1回5mg(1錠) または,エスゾピクロン(ルネスタ®)1回1mg(1錠) <内服できないとき> ヒドロキシジン(アタラックスP®)1回25mg+生食50mL 30分で点滴静注 ※不眠時指示は,せん妄を発症しておらず,なおかつせん妄発症リスクが低いと考