ひつじ医師@循環器内科医/黒板スライド
このマガジンは、内科専門医試験の循環器分野に特化した対策コンテンツです。筆者は2024年に内科専門医試験に合格した循環器内科医です。専門的な知識と経験をもとに、循環器の対策問題やその解答・解説をお届けします。 2024年の内科専門医試験において、10分野の平均点は以下の通りでした。 消化器:78.10 循環器:68.94 内分泌・代謝:76.74 腎臓:78.34 呼吸器:86.41 血液:59.75 神経:81.57 アレルギー・膠原病:74.13 感染症:71.20 総合内科:72.19 ご覧の通り、循環器の平均点は2番目に低く、試験合格のためにはこの分野を得点源として活用することが重要です。本マガジンでは、循環器分野を攻略するための効果的な対策を提供し、合格をサポートします!毎週金曜日にお届けするこのコンテンツで知識を深め、合格に近づきましょう!
QuestionQ1.Ca拮抗薬(ベラパミル,ジルチアゼム)はWPW症候群に合併した発作性心房細動には<使用してもよい・禁忌である> Q2.Ca拮抗薬(ベラパミル,ジルチアゼム)はWPW症候群に合併した発作性上室頻拍には<使用してもよい・禁忌である> AnswerWPW症候群とCa拮抗薬の使用に関する注意点WPW症候群とCa拮抗薬の使用に関する注意点 WPW(Wolf-Parkinson-White)症候群は、心房と心室間に異常な伝導経路が存在することで、頻脈性不整脈を引
はじめに試験勉強や、出題された疾患ついて述べていきます。 試験勉強2ヶ月前から試験勉強を開始しました。 教材については下記の通りです。 ★★★→必須 ★★→余裕があればオススメ ★→やらなくてよいと思う イヤーノート ★★★ 必須だと思います。下でお伝えする問題集を解く際の参考書として使用しました。 内科専門医試験 QuickCheck ★★★ 必須だと思います。イヤーノートとQuickCheckだけよいのではないかとすら思います。自分はまず一周し、一周目で正解した
LVEFが保たれていて、明らかな心筋疾患を認めない症例における左室拡張機能の評価 左室収縮機能障害症例、左室心筋疾患の存在が明らかな症例における左室充満圧の推定と拡張機能左室拡張機能評価において E/A および E/eʼ が適用できない病態心房細動があるとき下記の場合は、左室拡張圧の上昇や有害事象の発生が示唆されます。 mitral DT (≦160msec) 僧帽弁流入速度波形E波の最高加速度 (≧1,900 cm/sec2) IVRT (≦65 msec) 心房
用量換算の目安 フロセミド20mg =アゾセミド30mg =トラセミド4mg あくまで目安です!
MitraClipの2つの臨床試験が異なる結果を示した理由①登録症例のMR重症度 EROA 0.41±0.15㎠ vs 0.31±0.10㎠ COAPTのほうがより重症でした! ②手技 ・退院時のMR≦2+の達成度 95%で達成 vs 92%で達成 ・周術期合併症 8.5% vs 14.6% ③内科的治療の質 COAPTでは心不全専門医が術前の内科学的治療を評価
適応基準(1) 選択基準 本品の選択基準については、添付文書の使用目的に従って使用すること。 本治療は CHADS2 スコアまたは CHA2DS2-VASc スコアに基づく脳卒中および全身性塞栓症のリスクが高く、長期的に抗凝固療法が推奨される非弁膜症性心房細動患者にのみ考慮されるべきであり、これらの患者のうち以下の要因の 1 つまたは複数に適合する患者に対して、長期的抗凝固療法の代替として検討される治療である。 以下のうちの 1 つ以上を含む、出血の危険性が高い患者。 •
1.便秘時指示1-1.便秘時指示に使われる薬剤・処置 1-2.病棟指示に入れにくい薬剤 2.薬剤・処置のプロファイル2-1.便秘の病棟指示として使う薬剤 <内服刺激性下剤 ~排便回数減少型便秘に> ①センナ・センノシド系(プルゼニド®,ヨーデル®,アローゼン頼粒®) ②ピコスルファート(ラキソベロン®) <坐剤 ~排便困難型便秘に> ①新レシカルボン®坐剤 ②テレミンソフト®坐薬 <摘便 ~排便困難型便秘の救世主> 2-2.安全性・即効性の面から病棟指示に使いにく
1.不眠時指示1-1.不眠時指示の例 <基本の処方> 患者さんが希望するとき,スボレキサント(ベルソムラ®)1回15mg(1錠) <若年者で転倒のリスクがほとんどない場合> 患者さんが希望するとき,ゾルピデム(マイスリー®)1回5mg(1錠) または,エスゾピクロン(ルネスタ®)1回1mg(1錠) <内服できないとき> ヒドロキシジン(アタラックスP®)1回25mg+生食50mL 30分で点滴静注 ※不眠時指示は,せん妄を発症しておらず,なおかつせん妄発症リスクが低いと考