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サピエンス全史読みました〜

こんにちは。工藤悠也です。

話題になっていた本、上は去年?か一昨年ぐらいに読んでいたのですが、あの書きっぷりに面食らってしまって面白いと思いつつも下巻になかなか手が伸びずに放置していました。

が、最近、進化心理学について勉強してホモ・サピエンスの進化の歴史って面白いなと思い、サピエンス全史、上下巻を一気に読もうと決断しました。

やっぱり著者ハラリさんの書きっぷりが話が長くて読みにくかったのですが、かなり面白く読めました。

アフリカの些細な1種族に過ぎなかったホモ・サピエンスがここまで繁栄したのは、ひとえに認知革命の結果、”虚構”を信じて集団行動ができるようになったからで、神話に始まり、帝国や宗教や貨幣などを扱えるようになったのが大きな要因である。という話がとても印象的です。

そして、ここの宗教の中には、資本主義や社会主義、国民主義(国民という想像上のコミュニティを大事にする主義)や消費主義(消費をすることによって人は幸せになれるという教え)、人間至上主義(人間は他の生物とは違って特別な存在であり、人権は守らねばならないという教え)などの、現代の我々が”宗教”として認識していないいわゆるイデオロギー的な思想も含まれており、確かに、我々は人間自身が作り出した”虚構”を信じることで大きな経済を動かしているんだなぁということが納得できました。

資本を増やすこと、様々な商品やサービスをたくさん消費することで幸福になれるはず。という宗教のもと生きている人がたくさんいる。という主張は非常にぐさっと刺さりますね。

そして、幸せなんて所詮脳内のセロトニンとかのホルモンレベルが上がれば感じるだけの話で、狩猟採集生活のときでも現代でも対して幸せ度合いなんて変わりはないんだよ。と切り捨てているのが面白かったです。
確かに、おっしゃるとおりですよね。科学や文明の発達と個人個人の幸福度は全く相関関係にはないですよね。

人は現状を起点に理想状態や期待を抱き、それに到達するか否かで満足かどうかを判断しがちなので、生活水準が高まったとしても幸福度にはさして影響はない。ということは、現代の調査によっても判明していることですし、不要な期待を持つからこそ不満足を感じるんだ。ということは、2000年以上前にブッダが説いたことです。

いやぁ。ブッダってすごいですね。。。。。。。

▼サピエンス全史



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