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最近読んだ本とか

どうもこんにちは。carbon13です。前回少女歌劇レヴュースタァライトの感想もとい妄言を吐いてから随分経った気がしますが、また何か言いたいことができたのでこちらを利用することにしました。あとこれから記録として最近読んだ本とかマンガのことを書きます。自分のためのメモという理由もあるのですが、実はこれから私が前回のような言説を話すときに参照できるような情報を増やしておくという意味もあります。

文章形態のコンテンツについては私は数えるほどにしか読んでませんが、マンガやアニメについて列挙するとあまりに多いので始めて買ったシリーズなどに限定します。

最近読んだもの〜文章編〜

東京の子

構造素子

アメリカンブッダ

帝国(花村萬月)(読み直し)

くすりのりすく

ヴェールドマン仮説(読み直し)

ルー=ガルー(1巻)

性食考

最近読んだもの〜マンガ編〜

創世のタイガ

夜桜さんちの大作戦

トネガワ

乙嫁語り

正直不動産

アメリカンブッタ

面白かったです。ニルヤの島と同じ作者の人が書いていて、文章の端正さと内容に漂う不穏さに定評が(私の中では)あります。アメリカンブッタ自体は短編集ですが、中でも「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」「邪義の壁」あたりが好きです。前者はタイトル通り、VRを使うようになってしまった中国の少数民族について書いたもので、彼らは自らの宗教における天国をVRの中に再現しています。単なる比喩としての天国ではなく、死者専用のVR空間が存在していることや、自らの見ているものを研究者に説明するためVRセットを被りながら言葉で情景を説明しようとするシーンが特に印象深いです。SFというのはテクノロジーの進歩によって人間がどのように変化していくのかを書くものなので、これは当然少数民族についても当てはまります。スー族を選んだという点で中々に興味深いところだと思います。

後者の「邪義の壁」は祖母に実家の「壁」を拝まされていた男性が、大人になってからその真相について究明する話です。壁の中に隠されているからには隠されている理由があるはずで、迂闊に出してはいけないというモロにホラーな展開でよかったです。ホラーでありながら、中に入っていたものが何か説明してくれるのがSFとの融合を感じさせてくれました。正直、命が失われるという恐怖よりも平凡な生活が失われたり、家族から失望されるということの方が怖かったりします。死んだとしてもその先は想像しようがありませんが、失望された未来は容易に想像できます。そういったところが私は弱いのかもしれません。これは一定の人々に共感してもらえるはず。

夜桜さんちの大作戦

話は週刊少年ジャンプで追ってたんですけど、単行本を買うことはありませんでした。しかし実はこういう系統の話は好物で、ジャンプについてるアンケートハガキはチェンソーマンの次に書くくらいには好きです。にも関わらず単行本を買ってなかったのが少し罪悪感があったのかもしれません。私は本を買うことを含めて作者への応援とも考えてるので、これからも連載を続けてもらうために本を買ったりします。私は別にキャラのグッズにも興味はありませんし、作者のために私ができることはそれくらいです。

私は捻くれ者なのでこういうとき1巻から買ったりしません。私が手に取ったのは4巻の最新巻でした。話は連載でわかってるので何巻から買ってもいいはず。面白かったらだんだん後ろから遡っていきます。すげー天邪鬼ですね。現に私はアクタージュをそういう方法で揃えています。そのためなのか知りませんが、たまに巻が重複したり抜けたりします。食戟のソーマの9巻は2つ持ってます(さすがにすぐ売却しました)。

夜桜さんちの大作戦、めちゃくちゃいいですよね。私は家族とかでまとまってる少年マンガの文脈を好ましいと思っている節があり、例えば将棋マンガ「ものの歩」のシェアハウスかやね荘とかアプリゲーム「マギアレコード」のみかづき荘とかが好きです。夜桜さんちの大作戦はあるとき両親と弟を亡くした少年がスパイ稼業を営んでる夜桜家の女の子になんだかんだあって婿入りする話です。一族の力によって超越的身体的能力を持つ家族に追いつくために主人公は常に修行を強いられます。全編が修行パートといっても過言ではないかもしれません。この辺は梁山泊に入居した「史上最強の弟子ケンイチ」とかの文脈なのかもしれません。夜桜さんちはそこから格闘知識が脱落して婚姻要素を付与した感じですね。思いつく限りでは少年マンガの文脈に婚姻要素は珍しかったはずなのでここは新しいといえるかもです(多分婚姻要素があるマンガどこかにあるので誰か知ってたら教えたください)。

ヴェールドマン仮説

大先生西尾維新。最近の西尾維新の作品ではかなり好きな部類に入ります。結構前、野球好きな友達に貸してから帰ってこなくなったのでわざわざ図書館で借りて再読しました。図書館、わりと西尾維新も充実してるんですね。あわよくば今読んでる伝説シリーズの次の巻非業伝も置いてくれればと思います。

ヴェールドマン仮説も家族がテーマですよね。この点に関しては主人公のセリフが1番わかりやすいので引用します。

おじいちゃんが推理作家で、おばあちゃんが法医学者、父さんが検事で母さんが弁護士、お兄ちゃんが刑事でお姉ちゃんがニュースキャスター、弟が探偵役者で妹はVR探偵。名探偵一家のサポートに徹するぼくだけれど、ある日強烈な「首吊り死体」を発見し、連続殺人事件を追うことに。

あらすじの説明はこれだけで十分かと思われます。とにかく個性的な家族を持つ主人公があえて他の家族の誰でもなく自分で推理を披露する。そういった話です。家族が個性的なのは夜桜さんちの大作戦でも同じであり、彼らの職業はスパイです。ヴェールドマン仮説風にいうならば、長男が糸使いで、長女が空手使い、次男が武器のスペシャリストで、次女は天才ハッカー、三男は変装の名人で、四男は医術の達人。みたいなところでしょうか。ハッカーはVR探偵と対応してる気もします。

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