21/1/20 レスター対チェルシー PL第18節マッチレビュー~元野球人のサッカー観戦記第9試合目~

北京が7人のコロナ感染でロックダウンに。「7人で!?」と思ってしまいます元野球人です。本当なのでしょうか。

さて、今回は勝てば暫定首位浮上となる勝ち点35のレスターと、12月から勝ち点を落としまくっている勝ち点29のチェルシーの1戦です。

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会場はレスターのホーム、キングパワースタジアム

主審はクレイグ・ポーソン

それでは、スタメンから。

〇スタメン

ホームのレスターは、勝利したセインツ戦からメンバーの変更はなし。フォーメーションを4-2-3-1から4-1-4-1に変更。相手の中盤の枚数に合わせてるのかな。トップ下のハフェルツにライン間を使われるのを嫌った感じ。

対するレスターは、何とか1点をもぎ取って勝利したフラム戦から4人の変更。また、フォーメーションは4-3-3から4-2-3-1に。これはカンテがいないのが影響してそう。マウントがあまり上がらずにバランスを取ったとしても、カンテ不在は痛い。

OUT:アスピリクエタ、ジョルジーニョ、ツィエク、ジルー

IN:ジェームズ、ハフェルツ、ハドソン オドイ、エイブラハム

〇試合内容

 試合は序盤からチェルシーが主にボールを保持する展開となった。それでも、レスターは攻めれてなかったというわけではない。相手を動かし、スペースを有効活用していたのはレスターの方だろう。そんなレスターが、クイックリスタートで得たコーナーキックから6分に先制する。コーナーキックもショートで素早くリスタートし、2対1の局面を作り、サイドを突破。グラウンダーのマイナスクロスを入れ、フリーのオルブライトンは捉えられなかったが、そのボールが奥にいたエンディディもフリーでシュートを打てた。そのシュートもジャストミートではなかったが、これが決まってしまうあたり、チェルシーの調子の悪さが垣間見える。サイドを簡単に突破され、フリーで2人にシュートを打たれるあたり、集中力が欠けていた面もあるか。

 追いかける展開となったチェルシー。ここからは、彼らの攻撃について。レスターの非保持は4-1-4-1。となると、使いたいのはアンカー脇のスペースである。実際にそこを使って攻めていたシーンはあったが、「どう攻めるか」を選手間で共有出来ていたかは微妙である。

 レスターは前の試合と同様にオルブライトンが内より高めのポジショニング。そんなこともあって、右サイドにボールが集まる。ハフェルツが右インサイドレーンにいることが多かったが、ボランチやCBで相手のIHを動かせず、なかなかハフェルツにパスが通せない。そうなると、オルブライトンの裏のチルウェルに必然的にボールが集まる。キーパーやリュディガーからチルウェルにロングボールが何本も通っていた。

 チェルシーの左サイドはどうなっているかというと、コヴァチッチは上がらない。エイブラハムは真ん中から動かない。前述した通りハフェルツは右にいる。さらには、オルブライトンの素早いプレスバックで下げられない。そこに相手のRSBやRIH、時にはエンディディもやってきて、数的劣位の状況を作られ、囲まれてボールを奪われる事が多かった。エイブラハムが関与する場面もあったが、こういった動きには長けていなく、ミスが起きていた。

 先ほども触れた通り、31分40~からや、37分20~など、ライン間を使えるシーンはあった。しかし、そこから先もまた問題である。個人技が効かない相手には特に。脂ののってるストライカーはいないし、パスワークに優れている訳でもなく、クロスも弾かれる。身体能力で何とかならない相手には、エイブラハムよりジルーを使うべきであろう。彼の方がクロスに合わせるのも、崩しに加担するのも適任である。

 なかなか追いつけずにいると、レスターのGKから追加点が入る。これはなかなかアーセナルポイントが高いのではないか。なぜかムスタフィを思い出してしまった。2-0で前半終わり。

 後半のレスターは、ライン間を使われないようにと4-4-2に修正。となれば、チェルシーはサイドからライン間を使いたい。45分30秒~、45分50秒~など開始早々にライン間に侵入できるが、それから先に進めないのが今のチェルシー。得意のコーナーキックも今日は不発。結局、得点を奪えず、2-0でレスターの勝利となった。

〇終わりの一言

 これで公式戦4連勝、暫定首位となったレスター。今日はリカルド・ペレイラが途中出場し、無事に試合を終えるという嬉しい出来事も。4-1-4-1の守備を除けば概ね満足のいく試合だったであろう。今後、守備的なチーム以外には4-1-4-1は使わない気がする。ヴァーディ―が点を取らなくても勝てているのはいい事。彼が点を取り始めたらさらに恐ろしいチームに。

 また勝ち点を落としてしまったチェルシー。まるでアーセナルの負のウイルスをもらったかのような。カンテ頼みのオプションでここまで戦ってきた付けが回ってきた。いち早く解決策を見出したいとともに、ヴェルナーの復調も望まれる。


今回はここまで。あざした!


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