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女心と春の空

春めいてくると、髪が切りたくなる。
窓から覗けば、チューリップの芽が勢いよく顔を出している。今年は何色のチューリップかな。春の芽吹きに誘われる感じ。

もともと私の髪の毛は、右に流れるような癖がある。20代の頃は、色々と髪で遊んだけど、
子どもを産んだあとは、どこのお母さんも陥る、「自分に手間をかける暇がない」状態だった。40代に入った途端に、髪質もパサパサ気味、見えない後頭部の白髪も増えた。女性ホルモンが一気に減少した感じ。今考えると、プレ更年期だったのかと。疲れやすく、動悸や、眩暈などオンパレード。身体の変化と環境の変化が重なったのだと思う。

15年ほど前の夏、美容師さんが、襟足辺りの毛を持って、念入りに見ている。
「最近、何かありました?円形脱毛の様になっているんです。」
「思いあたることはありますけど…。」
仕事のストレス、これしかないよ。
美容師さんは、プロだ。うまくカットしてくれた。
それからというもの、子育てだけでなく、自分のケアもしないとな…と、加齢やストレスに対する意識が変わってきた。

訪問看護していて、長生きの秘訣に、髪と歯のお手入れが関係していると感じることが多々ある。100歳の女性、定期的にパーマをかけている。染めはなし。シャンプーもそこそこな値段の物。手鏡と櫛は常に近くに置いている。100歳の記念に一緒に写真を撮らせて頂いた時も、櫛で髪をとき、色つきリップをつけられた。
おしゃれ心は大切なんだな。

昨年夏に、担当の美容師さんに勧められて、
酸熱トリートメントをしてみた。髪の艶とサラサラ感が復活、しかもお手入れ簡単。それからは、定期的にトリートメントをしている。
おかげさまで、コロナ禍でマスク、訪問看護の利用者さんに、30代だと思われている。
これは、当分、訂正しないでいようと思っている…。

朝は霧、昼は太陽、午後は雨…
「女心と春の空」
なんと的確な表現なんだろうね。

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