映画感想『ラストマイル』(ほんの少しネタバレあり)
映画『ラストマイル』鑑賞。
『アンナチュラル』『MIU404』ファンには嬉しい面々の登場だったけれど、どちらも知らなくても楽しめる作品です。
最近は予告CMに重要シーンをガンガン入れてくる傾向があるので、早々に映画館に足を運びました。
乃木亜紀子さんの脚本には、いつも、図らずとも泣かされる。
終盤からエンドロールまで涙が止まらなかった。
主軸のストーリーのまわりの人々の、小さなストーリーも丁寧に解像度高く描かれている。
私が泣いてしまったのも、そんな人たちの場面だった。
今自分が生きている世界と地続きで別の世界があって、そこで笑ったり泣いたりしている人がいて。
当たり前なんだけど、当たり前すぎて忘れてしまったり透明化されてしまっていることに、気付かされる。
問題解決!ハッピーエンド!という終わり方ではない。
何も変わらないことへの絶望感。
矜持を持ち続けることの虚しさ。
それでも確かにある一筋の希望。
人と、家族とのつながり。
決して押しつけがましくなく、ただただリアルに見せられ、「あなたはどうする?」と問われているのだと思う。
何回も言いますが、テレビCMの予告でうっかりネタバレされちゃう前に観に行くのがおすすめです。
〜ここから、ほんの少しネタバレあり〜
①「お客様のために」
この言葉の意味を考える時期に来ているんじゃないか、と問われているように感じた。
自分はお客様として、どう行動するのか?
②キャスティング、そうきたか!
予告も前情報もなく、主要登場人物以外は知らず観に行った。
なんと、同じ業界の実情を描いたあのドラマの、あの方が出てた!
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