7日間ブックカバーチャレンジ〜4日目

『あきない世傳 金と銀』シリーズ 既刊8巻
『みおつくし料理帖』シリーズ全10巻+特別巻

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髙田郁(たかだ かおる)氏の時代小説。

主人公は共に若い女性。幸(さち)は呉服屋で商いの道を、澪(みお)は女料理人としての道を、それぞれ邁進する。どちらも類いまれな才能に恵まれながらも奢ることなく知恵と工夫を凝らし、苦難に見舞われ悲しみながらも前を向いて進んでいく。

80年代の大映ドラマや講談社X文庫ティーンズハートが好きだった方にオススメ(私)。なんとなく展開が読めることがなきにしもあらず、それでも引き込まれてしまう。主人はもちろん、主人公を取り巻く人々のエピソードや人生も丁寧に描かれているのも魅力のひとつ。さらに、江戸時代の風習や呉服・料理の知識も得られる。

『あきない世傳』では反物や帯の色の表現で色の名前がたくさん出てくる。初めて聞く色はなかなか想像できず悶々としていたが、学研の『色のことば選び辞典』のおかげで大体解決した。着物の着こなしについては不勉強なので、副読本を出してくれたらいいなあと思っている。

『みおつくし料理帖』に出てくる料理は巻末に文字だけのレシピが掲載されているのだが、本編で紹介できなかった料理のレシピが写真付きでまとめられた『みおつくし献立帖』も発行された。エッセイと書き下ろし短篇小説も載っている。
本編を読破したあとにオススメです。

『みおつくし料理帖』は、ドラマ化もされている。北川景子さん主演の単発ドラマは澪のまっすぐさがとても良かったけれど、美しすぎるなあと。NHKでドラマ化されたときは「よっ、下がり眉‼︎」と言いたくなる黒木華さんで、さらに私の脳内キャストの種市だった小日向文世さん(笹野高史さんと僅差)で、個人的にしっくりきた。今年の秋公開で映画化もされてたのか。キャストを比べるのも楽しい。

髙田さんの人となりがよく分かるエッセイ集『晴れときどき涙雨 』もオススメ。幸と澪の片鱗が見られるエピソードがてんこもり。

▼以下は、定型文
【7日間ブックカバーチャレンジ】
「読書文化の普及に貢献するためのチャレンジ」で、好きな本を1日1冊、7日間投稿するというものです。
参加方法は【自分の好きな本を1日1冊、7日間投稿する】
ルール
①本についての説明はナシで表紙画像だけアップ
②その都度1人のFB友達を招待し、このチャレンジへの参加をお願いする
③バトンのスルーOK&次の人を指名するかどうかは気分次第で。
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