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見えない感情に心を揺さぶられる漫画をご紹介

興味を持っていただきありがとうございます。

今回はコミックDAYSで連載中の『雨夜の月』をご紹介します。ぜひ最後までお付き合いください。


あらすじ

金田一咲希は高校入学直前のある日、ピアノレッスンに向かう途中で見知らぬ同世代の少女とぶつかり手を擦りむくが、相手から無言で落とした楽譜を丁寧に拾われ絆創膏をもらう。咲希は印象的だったその少女とクラスメイトとして再会し、名前が及川奏音、そして耳が不自由だと知る。学校では障害を理由に周囲と距離を置く奏音に、淋しさを覚えた咲希はどうにか分かり合おうとし、そんな彼女の姿に奏音の態度も次第に変わっていき…。

コミックDAYSより引用


作者・くずしろ先生

作者のくずしろ先生については以前にもこちらの記事でご紹介したとおり、現在7作品を同時に連載されています。この『雨夜の月』が現在最新の連載作品です。

また、ジャンプスクエアで連載していた『千早さんはそのままでいい』の1巻が11月10日まで無料公開中です。ちなみに全4巻で完結しているので、続きが気になってもあっという間に読めますね!

くずしろ先生について調べていて知ったのですが、なんとお姉さんがYouTuberをされているそうです。DreamChaser(ドリームチェイサー)というお名前でおもちゃの紹介などをされています。グッズのデザインとしてイラストを提供されており、妹であることをブログで公表されていました。

DreamChaserさんのグッズはこちら

YouTubeチャンネルはこちら


みどころ

本作は耳が不自由な及川奏音おいかわかのん金田一咲希きんだいちさきの関係性がみどころです。聴覚障害がきっかけでできた心の壁やすれ違いに悩まされながらも、それらを乗り越えて友情を深めていきます。

最初はクールでとげとげしい奏音でしたが、咲希との仲が良くなっていくうちに印象を大きく覆されます。どんどん打ち解けていく2人ですが、それでもたびたび奏音の過去のトラウマに触れてしまいます。咲希にも奏音に明かせない胸の内が秘められており、ますます複雑になっていく関係性がみどころです。

私はくずしろ先生の他作品も拝読していますが、本作のような”相手のことが大切だからこそ伝えられない気持ち”を描くのが本当に上手だなぁと思いました。すれ違ったり自分を責めたりしつつも、相手のことを大切にする姿に心を動かされます。

余談ですが、くずしろ先生の『笑顔のたえない職場です。』の主人公が作中で「身内に耳の不自由な人がいる」と話していました。他にも作中で主人公は将棋の漫画を描いていたり、バレーの漫画を描いてみたいと話していました。

これらは『雨夜の月』や『永世乙女の戦い方』、『兄の嫁と暮らしています。』で題材として扱われています。もっと言えば『笑顔のたえない職場です。』に『永世乙女の戦い方』のキャラクターが登場する、いわゆるスターシステムなんかもあります。まさに多数の連載をこなしているくずしろ先生ならではのツウな楽しみ方ですね。

ということで今回は『雨夜の月』をご紹介しました。百合が好きな人はもちろん、いろんな意味でドキドキしたい人はぜひご一読ください!


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