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⑤ 写真撮影が好きになる。

2007年にカピバラに特化したホームページを開始したのを切っ掛けで、もっと新たなカピバラや動物園を見てみたい欲望が大きくなり、週末や連休を使い飛行機や新幹線に乗って地方の動物園に足を運びました。それは毎回良くも悪くも刺激的で、1回の旅行で新しい動物園を3つ周るなんてこともあり2007年末でカピバラを飼育していた30園館の内、22園見学に行きました。

そんな動物園巡りで有意義な時間は、ネットにも本にも書いてない情報や知識を得れること。その情報の源は、飼育係さんのお話。私達が、どんなに週末通い詰めても極端に言えば何十年観察したとしても、それは一日24時間の内のたった毎回同じ昼間の8時間か9時間程度の姿。飼育係さんは私達が見ることが出来ない早朝や夕方・夜の行動、特別な出産や病気療養中などもお仕事ですから観察する事が出来、その経験は貴重な情報だったのです。

色々な動物園を巡って、多くの飼育係さんにお話もお聞きしました。その中でも古くからカピバラを飼育されている園館の方が詳しく、長崎バイオパーク、伊豆シャボテン動物公園、埼玉県こども動物自然公園などには定期的に訪れ疑問があると質問させて頂く日々が続きました。新しい事を知った帰路は、本当に嬉しくて早く新しい情報と撮影した写真と一緒にブログやホームページにアップしたいとワクワクしたものです。忙しい中でも丁寧にお相手してくださった飼育係さんには感謝しかありません。

そんなカピバラの情報も写真も溜まってきた時期、偶然2つの写真コンテストがある事を知りました。1つは長崎バイオパークが主催している無料配布している園内パンフレットの「表紙写真募集の企画」。もう一つはさいたま市が開催している市内で撮影した面白い写真をテーマにした「さいたま市ユーモアフォトコンテスト」。どちらも私の目的は一緒で、大好きなカピバラを多くの人に見て欲しいこと、普段お世話になっている動物園への少しだけでも恩返しの気分で写真コンテストに生まれて初めて応募したのです。結果は、長崎は表紙に採用(上記写真)&招待券プレゼント、埼玉は佳作に入選し(写真は写真集カピバラP22同・作品名「カピバラ電車」)大宮駅近くで掲示&雑誌2紙に掲載と、あまりの結果に嬉しいと同時に驚きで長崎のパンフレットは次に行った際に記念にこっそりと数部を持ち帰り、埼玉では掲示されている引き延ばした写真の横で記念写真を撮りました。

写真コンテストに入選した当時は、本業の仕事は特殊な技術がある訳でもなく作業繰り返しで満足感がなく、私生活では特化した趣味がある訳でもなくパチンコ好きな私が、写真を通して多くの方に注目、見て頂ける嬉しさを知り、写真撮影の醍醐味は色々な考え方があると思いますが、私自身の楽しさは、撮影してパソコンの中に思い出と一緒に仕舞い込むだけでなく、多くの人に見てもらい、笑ったりニンマリして頂く、大げさに言えば心に届く事が楽しいのだと、実感・発見してしまいました。それからというもの増々!写真撮影の楽しさにどっぷりとハマっていくのでした。

2006年撮影、伊豆シャボテン動物公園
現在の露天風呂を開催している放飼場と同じ場所。岩組や木々が風情があり露天風呂も素敵でしたが、平地が少なく隠れる場所も多い事からお客様が見れる場所が少なかった。
2006年撮影、市原ぞうの国
現在と同じ場所だが向かって左側の飼育小屋と奥のケージはまだない。
2006年撮影、埼玉県こども動物自然公園
現在のキツネザル放飼場の場所。手前が柵を挟んで屋根のある観察するスペース。木製のベンチがあり多くのお客様が佇み観察した。ブームと共に手狭に。
2006年撮影、上野動物園
現在の東園さるやまキッチンの場所、現在はカピバラの飼育は終了。当時はバクとラマとの混合飼育で人気があった。
2007年撮影、那須どうぶつ王国
現在のウエットランドの裏辺り。飼育小屋も既製品の犬小屋だった。
2007年撮影、長崎バイオパーク
当時はお風呂施設やストーブ小屋はなく点々とベンチが並び飼育係さんも常駐していなかった。

ちなみに、この記事の「写真撮影が好きになる」ですが、私はカピバラ写真家と名乗っているのですが、写真を撮ることが好きであって、カメラの性能や機能に詳しい訳ではありません。つまり「カメラ好き」とは少し違うと思っています。偶に「このカメラ、〇〇付いてますがどうですか?」「確かシャッタースピードは〇〇で違いは・・」なんて話しかけて頂くのですが、基本的な操作は分かりますがメカニカルなことは詳しくなく、逆に教えて頂くことが多々あります。私にとっては、カメラはカピバラを綺麗に可愛く写真にする機械であり最高の相棒&同志です。