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11月23日(土) 節税と脱税など

 税務署こわい。と、自営業A氏。古典落語の「饅頭こわい」では、こわがる振りして片っ端から饅頭を平らげてしまうセコい男の振る舞いが描かれていたけど、A氏にそのような浅ましい心根はない。んだけど、こわいと言いいつつ一方で、税務署は自分が「法を侵すことなくまっとうな商いをしている」ことを証明してくれる便利な機関な訳で、ある意味都合良く利用している面もあったりするようだがそれはともかく。年々厳しくなってるので「これ経費申請どうかな?」と微妙に思えるものについては「ヤメとこ」になりがちだ、と時折己の小心を嘆いたりしておられ。  

 このへんの白黒はっきりしないグレーゾーン、カラフルに言えばグラデーション、面倒くさく言うとヴィトゲンシュタインのボケた縁界隈を巡っては、どうしても割り切れない、でも火急に処理しないといけない部分が出てくるようだ。  

 同様に、「言葉」には常に「言葉の外側」の気配が付きまとい、自分なんかももーどーしようもないお手上げ状態のままな訳ですが。このあたりをスパッと男らしく割り切って見せる『岩波国語辞典』と、外側について人によっては不必要なまでに詳しかったりする『新明解国語辞典』_久々に【恋愛】【動物園】といった語を引いてしまった_という対照的な2つの辞書があって。そう言えば、大学卒業後就職した広告制作会社では新入社員に対し漏れなく前者が支給されていたなー。  

 ところで禁煙は、外で吸うシーシャと葉巻をOKにするとかなりやりやすくなるみたいだ。  


 翌日追記:  

などと言っていると、次の日の朝刊に「岩波国語辞典」の5d広告が掲載されており。「10年ぶりの大改訂」だそうですが、 


「虹色」って/どんな色?  


というなかなかに挑戦的なキャッチに続いて、このコトバについての解説が引用されており。「▽多様性の象徴ともされる」の一文は、手元の『新明解国語辞典第六版』には見当たらないものだったが、「七色」とされるグラデーションの切り分けは文化圏ごとに異なりうんぬんといったややこしい混ぜ返しはなかった。当然かな。



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