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1月18日(土)そーゆ―意味じゃなく…

 この1週間、日常的に当たり前に使われている日本語そのものが、分断された社会の中でコミュニケーションの不具合を生み出す原因になっている。みたいな事例をたくさん見た気がする。

 例えば、Windows 7のサポート終了がらみのニュースで、アナウンサーが「OS」ではなく「基本ソフト」という語を用いるケースが目立ったけど、あれなんかも、わかりやすいのか、まぎらわしいのか、かなり微妙な気がした。

「ワード、エクセル、パワポの3つはビジネスの基本ソフトだから、一通り覚えておくように」などと言われた経験のある人だって、相当数いらっしゃるんじゃないかと思う。何やねん「基本ソフト」て。

 思い出したのがN社の話。たぶん10年ほど前、光ファイバー通信サービスの販売に際して、同社はトラブルを避ける為「ルーター」を禁句にしたそうだけど。不正確かも知れないが、確か代わりに使われたフレーズは、

「パソコン何台お使いですか?」

というもので。これを使うことによって「日本語喋らんかい!」などと突然キレられる事故は激減したそうだが、この機に乗じてPCを売りつける魂胆かと勘違いした人に「いいえ間に合ってますんで」とかたくなな態度を取られたり、中には「やーこれ以上勝手に増やすと嫁が何と言うか…」などと配偶者のせいにして誤魔化そうとする人もいたとか。

 それはそれとして、不要な書類やなんやかんやを片付けたり、え?それフツー年末にやることちゃうのと言われりゃまあその通りなんですが、確定申告なんかも見据えつつ、やっさもっさやっとった次第。確定申告。これからの時期、個人事業主の人と話す際はかなりの確率で話題にのぼるんだろうけど、メンドクサイとゆーか悩ましい問題ですね。

「そんなんで、遅ればせながらよろず整理中なんですよ。いらん名刺処分したり」

と、今し方名刺交換したばかりの相手に言ってしまい。や、そーゆー意味じゃなく…。


 細々した雑務(この表現、「大したこっちゃない」と無理くり自分に言い聞かせたいときに使うことが多い)とゆーか小さなバグ修正みたいな作業が、大きな転換と連動している。説明しにくいが、結構強く感じる変化だ。

 キレイごとやかけ声としての「多様性」、悲観的に使われがちな「分断」、あと何だろう。それらはセットで動いている。

 実際には有り得ない「認知の歪みがない状態」を前提にした判断/認知の歪みがそれぞれの「真実」を創るんだ的開き直り、これもそれぞれコインの片面でしかない。

 などとネトフリでバナナフィッシュ観ながら。

Love is not lovin'.




 


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