”リモートワーカー”は休むことが何より苦手
「見えないからサボるんじゃないですか!?」
フルリモートの働き方を始めて2年。”サボってないですか?”と監視の目を向けられたことは1度もなかった。むしろ、”働きすぎないでね”とか”ちゃんと休めてますか?”と物凄く心配し続けてもらった。様々なところで、この働き方は推奨され広まっている。好きな時間・好きな場所を選択できる「自由な働き方」は、今の時代に魅力的なのは間違いない。ただ、効果的に継続したいのなら、企業も個人もサボることより《働き過ぎないメンタル》の鍛え方に目を向ける必要がある。
止められても働きすぎちゃうメカニズム
そもそもサボることって得意ですか?
「誰も見ていないから、どれだけでもサボれちゃうよね!」
スタート前はそんな”悪魔のささやく天国”が見えてしまうかもしれません。見えなかった人は、その時点で第一ステージクリアです。ここでふと疑問が湧きませんか?誰も見ていないのに働きすぎるってどういうことなのか。
そう、「誰も見ていない」って本当でしょうか?
『・・・ほら!・・・そこ!!後ろに誰かいる!!!!』
とか、そんなホラー話をしたいわけではないのですが、実際には誰もいないのではなく”働けと囁く自分”が後ろにいるのです。人って、他人の言葉よりも自分の中のささやきに惑わされていることが多いです。これが、他人に止められても働きすぎちゃう心理メカニズムの正体です。
天使を黙らせる方法
そもそも”ささやき”を天使の声か悪魔の声か、どうやってジャッジしているでしょうか。サボらせる声が悪魔で頑張らせる声が天使でしょうか?実は、天使も悪魔もその時々で役を演じさせているだけで、正体は自分を心配する1人の自分です。「ちゃんと働いた方がいいよ」も「ちゃんと休んだ方がいいよ」も、どっちも自分のために発しているだけです。ただ、場面によって天使や悪魔のお面を被せて、自分の選択がいかに正しいか納得するための味方作りをしています。こうして、天使と信じた声を聞きすぎてしまうのが働きすぎる原因です。なので、立ち止まれない時は『お前は天使の顔した悪魔じゃないか!?』と疑問を持てる隙間を作ることが大事です。隙間が持てないから困ってるんです!って方には、隙間を生み出すメンタルの鍛え方に取り組んでみて欲しいです。
メンタルには鍛え方がある
そもそもメンタルって何!?
精神的・心理的という言葉で表現されますが、”心と感情”というパーツで出来ているものでもあります。そして、心は器(入れ物)で感情は水(流動的)という性質も持ちます。なので、よく例えられるのは水が入ったコップです。
働き過ぎの現象は、明らかに水が満杯か溢れてるコップにまだ水を注ごうとしているとも言えます。自分ではもう止められない状態ですね・・。
心に隙間(余裕)を生み出すには、3つの段階があります。
①我慢に気づく(コップが満杯なことに気づく)
②我慢を止める(それ以上水を注がない)
③我慢を手放す(溜まった水を捨てる)
これだけ?と思った方は、ぜひやってみて下さい。
実は②の「止める」ことよりも、その手前の①「気づく」ことの方が難しいということを感じると思います。我慢とは、気づいてはいけないものを見ないようにしている状態なのです。だから、意識的にアプローチしない限り「気づく」ことを自分は許してくれません。反対に、気づけば扱えるという法則があります。気づくとは存在を認知することでもあります。透明のコップには気づけないけど、色をつければどこにあるかわかって触れます。存在が分かれば扱いやすくなるのです。
鍛えるとは聞くこと
我慢して溜まった水は、定期的に捨てればいいだけ。
「自分は何を我慢しちゃってるのか?」と優しく問いかけてみてください。しばし沈黙のその先に、「・・・実は」と怯えながらも感情が顔を出してくれます。それを丁寧に拾ってあげれば良いだけです。鍛えるとは聞くことなのです。
働き過ぎを予防したかったら、自分も他人もよく話を聞いてあげるだけ。たったそれだけだけど、それが一番難しいのかもしれません。
でも、やったら確実に変わるポイントなのでぜひ怒らずに焦らずに聞いてあげて欲しいです。
ではでは、また次で。
山羊座の宿命に生きるジタバタ劇場noteが、 少しでも今日のあなたのお役に立てたなら幸いです。 これからも宿命と戦い続ける山羊座の女へ、エールを宜しくお願いします♪