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仕事探しと絵の話

絵を描くのが好きだと絵が売れたら良いと話すと
よく違う絵も描けるのか聞かれます
まあ描こうと思えば描けない事もないかもしれない
でもそれ私が描く必要ありますかって話で
もし絵を描く事が身近じゃない人しか居ない環境で
その絵が必要ですと言うなら描くかもしれないですが
世界には私より上手い人ばかり
でも絵を売りたいなら顧客の依頼通りに描かなきゃ売れないよって話
私はそれが嫌で絵と関係の無い仕事に就きました
絵の技術が無いから言い訳に聞こえてしまうのも仕方ないですが
色々考えた事が描きたいと思う気持ちに変わって
それを昇華するその行為が好きであって
描く行為自体が好きな訳ではなく
(確かにただひたすら絵の具を塗ったり下描きをなぞったりする工程は好きですが)
好きな事が省かれた絵を描く行為は前にやっていた仕事と同等
もしくはプライドがある分それよりも辛い仕事になると思いました

やり甲斐のある仕事はやりたい仕事は何か考えると
絵を描かないデザインの仕事や私が好きな美術に関する仕事が魅力的に感じます

絵を描く意味の話を以前の記事でしましたが
人間が石器時代に壁画として描いた絵や多産と豊譲の女神や
怪我が治る様に祈りを込めた土偶等の幸運のお守りとして作られた作品が
時を重ねると共に宗教画や売る為の風俗画や肖像画に変わっていきました
それからマティスやピカソ等後の画家達によってまた美術の姿を変えて
自分の中から見出す作品が現代アートとして今在る様に見えます
私は時代が巡った様に人間の本来のアートとしての価値に
少し戻った様に感じました
美しくなくても良い
誰かに理解してもらおうともしない
自分に寄り添う作品を作りたいと思う気持ち
だから私は先史美術と現代アートに興味がありますが
世間では美術の中でも興味を持たれる事が少ない気がします
アニメや漫画がサブカル業界として成功を収め芸術だと呼ばれ始めている
今では分かりやすくて美しい絵や面白い絵が注目される時代で
絵で生きていくならそこを狙うべきなのでしょうが
私は全く興味が無いのでそれよりはデザインの方が
私にとって身近でお洒落で好きな分野だと思っています

だからと言っても他に福利厚生やら勤務時間やら賞与等の
仕事選びで優先される項目があるので悩ましい所ですが
絵はまあ売れたらラッキー程度に描きたい作品を描ける事が一番幸せだなと
でも仕事熱心な人は格好良くて
仕事が好きな人は人生楽しめているんだろうなと思います
良い落とし所が見つかる様に願うばかりなので
仕事のお守りになる作品でも作った方が良さそうですね

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