戸変RTA前半戦終了とこれまでのまとめ
おばんです、侑です。今日はちょっと一つ区切りになりそうな日なので更新してみようと思います。いつもみたいにテーマを決めて何か解説するわけではないので短めになりますが暇つぶしにでも読んでいただければ幸いです。
1.あなたは性別適合手術を受ける適性があります!
少し前の話ですがついに性別適合手術を受けるにあたって必要な診断書意見書類が出揃いました。流れとしては、
①いつもの精神科で金銭面での目途がついたので手術を受けたいと申し出る
②その日は自分史の読み合わせをしたカウンセラーと面談して帰宅
③泌尿器科に行き性器の診察(要するに医者の前で性器露出イベント)
④後日再度通院し今度は別の精神科医にから出生から今までの略歴や女性としての生活について聞き取りがされる
⑤判定会議に向けて意見書が作成される
⑥判定会議
⑦書類一式と承認の旨を記載した書類が送られてくる
という具合でした。当初はタイで手術を受けるつもりで通院を開始しましたが、コロナの感染状況悪化で渡航が厳しくなったためやむを得ず国内(某クリニック)でSRSを受ける方針に変更をしています。そのため診断書や意見書関係は日本語の様式で出してもらいました。
ここで気になるのが意見書の内容ですが、これはこれまでの略歴、男性としての社会的適応(なじめていないこと)、性同一性障害の診断、希望する治療(性別適合手術)、これまでの治療(精神科通院・ホルモン注射)、女性としての社会的適合などについての詳細が書かれています。これや生理学的検査(染色体・血液・男性器の所見)の情報を基に複数名の医師で会議をするというわけです。自分の行ってた精神科では某クリニックで判定会議にかけられるということで月に1度の実施日まで待たされました。
実際のところは判定会議にかけられた時点でほぼ承認されるそうで、あくまでガイドライン準拠で手術をしているという大義名分のための形式的なイベントであるようです。
そして首を長くすること1か月、宅急便で書類が届きました。どうでもいいですが着払いが1000円近くてびっくりしました。
さて開封してみると、中には挨拶文と意見書等の判断書類とこれ(画像参照)が入っていました。
なんだこれは!
2.もしかして、利権…?
伏せ字にしてある部分には某クリニックの名前が入っていました。あれ…?DSM-5と日本精神神経学会のガイドライン準拠に基づいた判定会議と診断のはずなのにどうして治療先の縛りがあるんだろ…ってのが正直な感想でした。何らかの力が働いてるのではという悪い勘が働いたのでついったを調べてみたところ、某クリニックでのホルモン注射とSRSを条件に診断書を発行してもらえたと書き込んでいる人が何人も出てきてなるほどなぁといった感じです。まあ性別のことでお金儲けが発生するのは悔しいけど仕方のないことですから受け入れるしかないというのが現状ですね…
と、思ってたのですが同時期に件のクリニックで手術を受けるMtFの友人が先行して説明を聞きに行ったところ想定外の事態が起きまして、どうやら手術翌日以外は入院ですらなくホテル療養らしいんですよね。さらに侵襲の程度や詳しい説明もあまりなかったようでお腹切って手術するのにこれでは恐ろしいなと詳細を調べてみました。すると…
https://ameblo.jp/sugar2988/entry-11479675145.html?frm_id=v.jpameblo&device_id=3df08fc1ede2442fb386c78248dea6f5
このブログの記事にたどり着きました。8年前と情報は古いですが、当時から今まで手術翌日からホテルに追い出されるのは変わらないようで、だいぶ悲惨な経験が綴られていたので怖くなりました。利権はともかくとして術後ケアもこれで同じ金額を払うなら最低一週間は入院できるタイの方がよさそうなので私も海外施術に切り替えることに決めました。タイでやったところでかなりの額がアテンド会社の儲けになってるのは同じですけどね()
そうと決まれば英語の診断書が必要になります。早速精神科に連絡を取って英文で記載された診断書を発行してもらうことにしました。余談として、国内で手術を受ける場合は連名の意見書から判定会議を経て最低でも3人くらいの精神科医が関わることになりますが、海外の場合アテンド会社に提出する書類はどうやら精神科医の診断書だけでいい(現地で診察がある?)ようです。この辺りは経験をもとに追って詳しく書ければと思います。
「あの…やっぱり海外で手術をしようと思うんです…」って言ったら、いろいろめんどくさいけど何か理由は?みたいな感じだったので、翌日にホテルに放り出されるのは少し怖いなと…と正直に言いました。そしたら「まあ書けって言うなら診断書書きますが」っていきなり態度が変わって、アテンド会社も自分で探すように言われた上、今日はホルモン打ってくの?次はいつの予約?って急に態度が変わって矢継ぎ早に聞かれたのでこれはなにか裏があるなと思った次第です。結果的に国内前提で話を進め直前で英語の診断書を発行してもらうのが一番手厚く愛想もよさそうだと分かりました。診断書の購入自体はできたので良しとしますがなんとももにょもにょする気分です。
3.前半戦まとめと消費金額
そんなこんなで個人輸入ホルモンから始まり通称名の使用、通院、改名、ホルモン注射と進めてきた性別移行RTAもSRSの承認が通ったところで前半戦終了といった具合です。約5年でどの程度の金額を消費したのか計算したので参考までに貼っておきます(全部金額控えておいた私えらい)
こうやって足してみると20万かからず意外と安いなといった感じです。精神科がホルモン注射1本/1w換算で年5万程度なのでここの期間をどれだけ圧縮できるかが費用節約の肝になりそうです。性別適合手術と戸変さえ終わってしまえばあとは保険適用になるものも多いのでそう考えるとRTAはある種合理的なのかもしれません()
この金額に性別適合手術代と戸変手続き諸費用が載った金額が最終的な消費金額になりそうです。尤も、自分で女性ホルモンを分泌できない我々にとっては注射は生涯必須なのですがね……
まとめ
・手術をするめどが立ったら意見書を書いてもらう
・意見書にはこれまでの略歴や移行前後の社会的適応が書いてある
・泌尿器科は羞恥プレイ
・国内の場合判定会議に先立って複数名の医師の診察がある
・判定会議の結果が届くまで結構時間がかかる
・手術の承認は医療機関の縛りがある場合もある
・性別に関して金儲けが発生しているのは国内も海外も同じっぽそう
ざっくりこんな感じでしょうか、なおこの話に関しては名誉棄損等の事態は回避したいので関わっている医療機関名を聞かれても答えられないです。そこはどうかよろしくお願いいたします。調べ方間違えなければ各院の評判は出てくると思うのでそこは各自で…
「医者と弁護士は選びよう」という格言は有名ですが、この手の話に関しては本当に情報を精査しないと自分がしんどい思いをしかねないので慎重になっていきたいところですね。海外に切り替える決断をしたもののあっちはあっちでどうなのさっていう気分になって何とも憂鬱な今日この頃です…
何はともあれ始まったら貫くしかないので、秋ごろには出国できるようにとりあえず事務手続きとコロナ関係で渡航上の注意点の洗い出しから進めていきます。経過等は追って更新していくので後半戦も引き続き応援していただければ幸いです。では
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