本の厚み、車窓からの風。
なんとなく「岐阜県に行こうかな」と思い立った翌日の9月16日、弾丸旅行へ出掛けることにした。
目的地は「岐阜 観光地」とGoogleで検索してあまり聞いたことがなかった郡上八幡という場所に行くことにした。その土地のお寺に行きたいと思って調べてみると、「慈恩禅寺(じおんぜんじ)」というお寺があるらしい。
あと、宗祇水という名水百選の第一号があるとか。
名古屋駅から美濃太田駅までワイドビューひだ、美濃太田駅から長良川鉄道で郡上八幡駅まで向かった。
長良川鉄道はワンマン列車で「ここは長良川の景色がいいため、徐行します。」とアナウンスをし、7、8箇所ほどゆっくり渓流をみるポイントがあった。
多分、ゆっくり座って川を眺めるより、車窓から見た方がきれいに見える川だと思う。
1時間20分ほど乗っていると到着した。
郡上八幡!!
なんやかんやで名古屋から4時間ほどかかって到着した。もっと早く着けると思うけれど、曖昧に予定して、試行錯誤しながら到着する旅が好きなのだ。
着いて、街へ向かっていくと「水の町」とも言われる郡上八幡は川を中心に世界が回っていることを実感した。
川を越え、少し歩くと宗祇水の文字が見えてきた。バスで行けばいいものを徒歩で20分かけてたどり着いた。
日陰に入ると一気に秋になり、小道を進むと宗祇水があった。
まさに「水を祀る」にふさわしい雰囲気だった。
お昼ご飯を食べた後、その辺りをふらふらしてから慈恩禅寺へ向かうことにした。
知らない土地に行くと「こんな知らない土地にもいろんな人が住んでいるんだよなあ」と考えてしまい、少しメランコリックになる。
そんな小川に沿って道を歩いていると慈恩禅寺についた。
正式名称は慈恩護国禅寺(じおんごこくぜんじ)という。
本尊は釈迦如来。その他に薬師如来、烏枢志摩明王(うすしまみょうおう)、弁財天(べんざいてん)、子宝地蔵菩薩、が祀られていた。
ここで「如来」「明王」「天」「菩薩」とそれぞれ最後につく名称が違うのだが、役割が変わってくる。
図にまとめると下のようになる。
釈迦如来は「如来」、子宝地蔵菩薩は「菩薩」、烏枢志摩明王は「明王」、弁財天は「天部」、ということになる。
少し、仏像の役割を知っていると見るめが変わりませんか?
ちなみに烏枢志摩明王は本堂とは少し離れたところに安置されてました。ちょうど山門を入ってすぐのところに。
そして、慈恩禅寺の500円の拝観料を払い中にへ入ると外界とは隔絶された作庭があった。
お寺の中を一周したのち、事務所へ行き御朱印をいただいた。
逆光だったので改めて帰宅して撮ったものが下の写真。
左から薬師如来、弁財天、釈迦如来の順。
そのあとは、郡上の街をふらふらと歩いてまた駅まで帰った。
すごくいい旅だった。
それでは、また次の紀行で!
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