
昭和の人はプッシュ型で自分の考えを押し付けない
Oita イノベーターズ・コレジオで講義をさせてもらい、受講生の研究発表の講評をさせてもらいました。
個々の発表については守秘義務もあるので触れませんが、
総じて感じたのは、ほぼ全員の提案が地域貢献、地球に優しいなど「共生」の考え方がベースにあること。
我々世代の「競争」や「勝負」などの昭和ギラギラ感が良い意味で無く、
時代の流れを痛感しました。
もちろん、ここから先の実行プランに落とし込む時には、
もう少し数字とか、成功確率とか、競合優位性とか、どうしても意識しないといけなくなると思いますが、初期の思いとか理念は大事にして欲しいなと思います。
翻って、2019年から様々な形で教育現場に関わらせてもらっていますが、
「教える」という言葉に抵抗感が増しつつあります。
人に何かを教えると、教える方は気持ちが良いと思います。
ひと昔前なら、その教えの中に、数多くの使えるヒントが含まれてました。
しかし、デジタルとSDGsの社会では、根底から昭和の考え方や方法論が役に立たないどころか、マイナスになるケースもあると思うのです。
とはいえ、いくつかは普遍的な知見もあるはずなので、
「今の世代が使いたい時に使いたいヒントを近くに置いておく」のが
良いのではないかと。
決して、プッシュ型で自分の考えを押し付けない(笑)。
だから、我々世代はネット空間に自分が獲得してきた知見をどんどん提供し、必要な人が検索してその知見と出会えるようにするだけで良い。
大分イノベーターズ・コレジオの仕事は
そんなことを改めて気づかせてもらう良い機会になりました。