32、今でも波頭亮さんが錆びない理由
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32、今でも波頭亮さんが錆びない理由

かしのたかひと

中谷彰宏さんと仕事をした同じ頃、経営コンサルタントとして有名になっていた波頭亮さんにも出会うことができた。
 

当時の波頭亮さんは、テレビ朝日の深夜番組「プレステージ」というマニアックな討論番組に出演していた。その切れ味の鋭さを学びたいと思い、僕が企画していた「天才塾」の講師をお願いしに行った。

天才塾とは、50名くらいの大学生や若手ビジネスマンを集めた企画力養成講座。一人の講師に半年間お願いするのだが、講義以外の事前打ち合わせで話す機会も多くなるので、受講生以上に事務局をやる僕の学びは大きい。

その波頭さんの第一印象は、「切れ過ぎて怖い」。

どんな角度で話してもシャープな答えが直球で返ってくるし、ピント外れな質問をしようものなら容赦無くダメ出しされる。会話ひとつにこんなに神経を使って、一語一語選びながら話したのは波頭さんが初めてだった。
余談になるが、この数年で一番気を遣って話したのは幻冬社の見城社長。会う前に著書を読み過ぎて心のハードルを挙げてしまったのが失敗だった。話の中身はとても勉強になったが、せっかくの美味しい和食の味を全く覚えていない(笑)。

話を戻そう。波頭さんと企画を進める上で、編集者として写真撮影や取材内容も、どこまでこちらのお願いを聞いてもらえ、どこからは踏み込んではいけない領域なのかを手探りで探しながら距離を縮めていく中で、気づいたことがある。

それは波頭さんがご自身のブランドをとても大切に、丁寧に扱っているという点だ。
経営コンサルタントという仕事柄、経営者に対して重みがないと説得力に欠ける。メディアの露出も出過ぎて消費されて、突っ込みどころ満載になると本業にマイナス。

最近は経済評論家がバラエティ番組に出る時代になってきているが、一時の人気者になっても、もはや本業に対する信憑性は薄くなる。それに経済以外の殺人事件やアイドル関係にもコメントを求められても素人感情と同じ内容では意味がない。
 
自ブランドについて、露出の質と量のコントロールだけでなく、発言、服装含めてご自身でしっかりされているセンスについてただただ驚くばかりだった。
 
天才塾がマスコミにも取り上げてもらい、大盛況で終わる頃、ようやく波頭さんとも緊張せずに話せ、プライベートでも飲みに行ける仲になる。
僕が経営者になってからも実は時々相談させてもらっていた。その度に芯を食った知見をいただいた事は感謝しかない。

最近は、Newspicksで「Rethink」というレギュラー企画を持たれている。
波頭さんらしいメディア選択と切り口。
相変わらず、さすがでございます。

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かしのたかひと

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かしのたかひと
リクルート、福岡ドーム、メディアファクトリーを経て、映画プロデューサー、ベンチャー経営者、政治家、作家に。