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新規取り扱いブランド〈アンヌ(AMNE)についての考察と2月11日の酒場日記

この記事は投げ銭制です。
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① 新規取り扱いブランド〈アンヌ(AMNE)〉についての考察
② 2月11日の酒場日記

① 20SSより取り扱うブランド〈アンヌ(AMNE)〉って?

■元〈カフィカ(KAFIKA)〉デザイナーによるブランド
■メンズ・レディース
■合同展〈キャンバス(CANVAS)〉でピックアップ 


19FWを最後に〈カフィカ(KAFIKA)〉を退職してブランドを立ち上げることは噂で聞いていた。そして2019年9月の展示会出張でサンプルを拝見するわけです。

〈アンヌ(AMNE)〉のファーストコレクションのラインナップは

■スプリングコート・M-65タイプコート・A-ラインジャケット(2月中旬デリバリー)
■ややゆったりしたシルエットのデニムパンツ・チノパンツ(リジッド/未洗い糊付きの生地の風合い)
■ビッグシルエットのB.Dシャツ・バンドカラーシャツ

2月中旬のデリバリーのアウターは、実店舗が南九州の立地では「実売期間」が短いので見送る。そもそもスプリングコートという店側が手を伸ばしにくいアイテムの代表格である。ただしこの時期に何を売って売上を上げるかという「課題」は残るわけです。

硬い生地のボトムスは、前ブランド〈カフィカ(KAFIKA)〉はストレッチ素材でノンストレスな穿き心地を約束してくれるボトムスを中心としたブランドであり、「ユニクロ」「無印良品」のボトムスも多くはストレッチ素材・もしくは「軽さ」を求めたものが並んでいます。

自分自身が好んで穿くボトムの多くはストレッチ素材に移行していきました。世間の人々にリジッド(硬い・伸びない)が求められているか?
そのニーズを肌で感じることが現時点では判断しかねるのでパンツも見送る。そして否「ユニクロ」「無印良品」的新たなパンツのカテゴリーを模索する「課題」は残るわけです。春モノのアウターと同様に。

そして今回、〈アンヌ(AMNE)〉のファーストコレクションでピックアップしたのは「ビッグシルエットのB.Dシャツ・バンドカラーシャツ」です。

■20SS時点で求められているビックシルエット
■〈ブルックスブラザーズ(BROOKS BROTHERS)〉を彷彿させる襟のロール

上記 2点がポイントでした。「AMNE/アンヌ」ボタンダウンシャツで検索するとプレスリリースとして「ゆったりとしたオーバーサイズながら大きすぎない大人のシルエット」といったフレーズを見かけることなります。
この「ゆったり具合」が重要で90年代の〈ラルフ・ローレン(RALPH LAUREN)〉のビッグBDのパターンの焼き直しや、古着の〈ブルックスブラザーズ(BROOKS BROTHERS)〉のフイット感では、ちと違うように思います。流行は繰り返しに見えて、縦軸でのアップデートを常に伴うのです。

テキストプレースホルダのコピー

こんなゆったり具合のシャツを着用するのは90年代中以来だと思います。

恥ずかしながら、50歳を過ぎて下腹も出てきてアウター・カットソーはゆったりしたフイット、パンツはストレッチ素材を好むように。昨今のビックシルエットブームに恩恵を受けています。

テキストプレースホルダのコピー (2)

昨今のセレクトショップのオリジナルのボタンダウンシャツの多くは「ちび襟」がほとんどです。〈ブルックスブラザーズ(BROOKS BROTHERS)〉的襟というセールストークはもはや洋服界における禁句と思われるくらい。

同じような方向性を感じるのは〈コモリ(COMOLI)〉が監修を務めた「レショップ(L’ECHOPPE)」のオリジナルレーベル〈LE(エルイー)〉と〈グラフペーパー(Graphpaper)〉が手掛けたB.Dシャツぐらいでしょうか?

今とはなっては、古臭く感じる「襟」の形状こそが、僕が仕入れをする際の重要なポイントでもありました。

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メンズ洋品店「Cape Cod Clothing Store」はこんな感じのお店です。https://note.mu/capecodstore/n/nc35ddf788b89

「Cape Cod Backyard Bar」はこんな感じのお店です。https://note.mu/capecodstore/n/n987b2ef53f98

この記事は投げ銭制です。

この後は、洋服屋裏のバー日記のようなものをさらりと短く書いています。

② 2月11日の酒場日記

私がnoteを始めた頃に書いた下の記事は、いろんな意味で反響がありました。

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