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ズボラ人間のエコ挑戦記「やめるという選択肢」

 片付かない部屋に住んでいる。いつだって片付く兆しすらない。
 積み上げた本が塔のように乱立し、本の周りには過去の遺物が地層のように積み上がって、あちこちに散乱している。地震が襲ったら一発アウト確実な部屋である。

 元から片付けへの意識が低いのかもしれない。
 他人との共用スペースは人に迷惑が掛かるのでそれなりに掃除もするが、完全に自分の範疇となると、片付けよりも別のことを優先してしまう。

 それでもエコに暮らすことへの興味はある。
 だからこそ、とりあえずいろいろとやめていくことにした。

 手始めに買い食いをやめてみた。これまでは気が向くままにコンビニでお菓子を買ったり、飲み物を買ったりしていたが、これをやめてみるとゴミが減って、お金も節約できて意外と良い。

 コンビニで買った飲み物が5分と経たずに飲み終わって空になり、そのままごみ箱へ直行していたことを考えると、相当無遠慮にゴミを出していたのだと気づく。

 ラテとかスムージーとか、そういった飲み物が好きなので、手軽に飲みたくなるときもあるのだが、そんなときはカフェ等でタンブラーにテイクアウトするようにしている。
 カフェでのテイクアウトはコンビニよりは値が張るものの、その分、本格的な美味しい飲み物を大事に飲む意識がついた気もして満足である。


 他には洗濯をやめる、わけにはいかないが、あまりしないようにしている。

 洗濯は水も大量に使うし、服の繊維が流れ出したり、配慮した洗濯洗剤以外を使うと水を汚したりして、海洋汚染につながると聞いて以来だ。

 今までは着用した服はほとんど無意識に洗濯していたが、汗を掻いたとか、汚れたとかの理由がないときは、何回か着用してから洗う。

 洗濯するものが減ると楽である。

 その影響で、最近は出先で何か食べるときは極力服を汚さないように気を付ける。汁が飛ぶのでラーメン屋に行ったら、チャーハンを食べる。ラーメンよりチャーハンが好きなので、今のところ特に問題はない。

 他にもやめられることはないかと、日々やめられそうなことへのアンテナを立てながら過ごしている。

 ドレッシングをやめた。
 野菜そのままの味でも別にいいと思っている。

 風呂用洗剤とは訣別して久しい。
 なくてもなんとかなる。
 洗剤いらずで掃除に最適なグッズがたくさんある。

 何も意識しなくても、やることばっかり増えるし、物ばっかり増えるし、そんな中でやめられそうなことを見つけると、ちょっと得した気持ちになって良い。


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