Canvaのデザイナーがnoteブランドの世界観をのぞいてみた【note x Canva対談最終回〜後編〜】
note x Canvaの中の人たちが聞きたいことを聞き合う対談企画の最終回。Canvaのデザイナーチームからnoteのデザイナーチームに聞きたいことを聞きまくる最終回の後編です!(たっぷりの内容となったため、前編・後編に分けてお届けしています。)
前編の記事はこちら↓
この対談の登場人物
※ 記事内では敬称略で記載させていただきます。
3. Canvaのブランディングはどう浸透させてる?
松下:Canvaさんはそういうカルチャーブック的なものはあるんですか?
うふ:指針というか、バリューを表す言葉が色々ありますね。
https://www.canva.com/ja_jp/about/
あとは、3ヶ月に一回シーズン・オープナーというイベントがあって、過去3ヶ月にやったことと、次の3ヶ月に何をやるのかということを各チームごとに発表したあとに、トップも今後の指針を話します。空気感を共有する場という意味合いも強いですね。
Canvaもどんどん人が増えていっていて、仕事上で接点の無い方も多いのですが、このイベントを通してCanvaが今目指すものをみんなで再確認して、「私たちはこういうスピード感で動いていくものなんだな」といったことを実感できます。
偉い人がコスプレしてしゃべったりということも(笑)
うめ丸:毎回服装にテーマがあるんですよね。「宇宙」とか(笑)
今はコロナなのでやってないですけど、毎回テーマに合わせてみんなコスプレして、パーティみたいな雰囲気の中で、オフィスがクラブみたいになって、みんなぎゅうぎゅう詰めで踊るというイベントなんです(笑)。
日本でいうと事業報告会みたいな場なんですけど、そのあとにガンガン音楽のかかった部屋でみんなで踊ります(笑)。
川井田:なんだそれは(笑)。さすが海外っぽいですね。
松下:Canvaさんのように何個も拠点があると、そういう場がない限りは一体感を作るって難しそうですもんね。
うふ:そうですね。誰だろうって思いながら、Slackで話すこととかもあります(笑)
みんな:(笑)
川井田:でもちょっとわかるかも。noteも最近、「誰だろう」って思いながら話すことあるわ(笑)。
松下:オフィスにいると、「こういう感じの人が入ってきたな」っていうのがふんわりとわかるけど。コロナ以降はそういうのがもうないので、今はSlackのアイコンが増えているので体感するくらいですかね(笑)。
4. Canva連携後のnote社内の変化は?
うめ丸:note社内でもCanvaを活用してくださっていると聞いたので、詳しく知りたいです!
こにたん:そうですね。最近も社内の人の誕生日を、Canvaの誕生日テンプレートを作ってZoom背景にしてみんなでお祝いしたりしました。
うめ丸:Canvaでも似たようなことをやりますね!Canvaのリンクをシェアして、みんなでコメントを足していって寄せ書きを作って、誕生日の人に送るみたいな。
こにたん:へぇ〜!そこまではまだ活用できてなかったです。noteではZoom背景をみんなで作って、みんなでおめでとうって言って後に、そのままオンラインで一緒に遊ぶって感じですね!
川井田:あと、さっき紹介したオープン社内報の記事のフォーマットとか、結構Canvaさんのテンプレートを活用しています。
こにたん:私はめっちゃCanva使ってます。スケッチとかイラレとか立ち上げるのが面倒くさいから、すごい使ってます。デザイナーのくせに(笑)
うふ&うめ丸:めっちゃわかります!!!
うふ:もうイラレの進化についていけなくなりつつあったり...(笑)
こにたん:Canvaでいいかなって思っちゃったり(笑)
うめ丸:わかります(笑)あとやっぱり素材があるのがいいなって思いますね。
こにたん:イラレでやると、まさかり振りかざされそうで怖いっていうのもあります(笑)デザイナーなのにこれしかできないのかって(笑)
みんな:(爆笑)
川井田:文字詰めの甘さとかを突っ込まれたり(笑)
松下:インスタの投稿とかも、Canvaを使うと「Canvaのテンプレートを使ったから、これがちょうどいい感じなんですよ」って言えるのがいいですよね(笑)
川井田:あとは、Canvaさんと連携してから、note社員がめちゃめちゃデザインに興味を持ってくれているのが嬉しいです。最近noteの社内でデザインの勉強会をしたんですけど、Canvaさん使って見出し画像を作れると、みんなやりたくなるみたいで。
オープン社内報でフォーマットを作っても、みんなクリエイティビティを発揮しちゃって、かなりルールを逸脱して自由なフォーマットにしちゃうなんてこともあるんです(笑)
ルールを逸脱することも含めて楽しんでくれている感があるので、それでいいかなって思い始めています(笑)やっぱり「デザイン楽しい」って言っている社員が増えましたね!
松下:やっぱり、テンプレで文字を差し替えるだけだとつまんないなってなって、写真を変えたり色々やりたくなってくるんでしょうね。
川井田:ルールを破ることこそ楽しいみたいなのがあるもんね(笑)
5. 見出し画像以外にCanvaボタンを入れるとしたら?
うめ丸:今は、Canvaのボタン(デザイン編集機能)は見出し画像のところにありますけど、他の場所でもCanvaのテンプレが「あったらいいな」って場所はありますか?
松下:記事の本文内にも入れられたらいいよね、っていう声はちょいちょい聞きますね。
こにたん:Canvaとの連携がリリースされてからめっちゃ使われるんですけど、たくさんのユーザーに使われるとかぶるようになってくるので、単純に種類が増えたらいいなって思います。
いろんなテーマで投稿する人がいるので、テーマがガッツリ決まってそうなものじゃなくて、自由度が高いものだといいかもしれないですね。例えば写真を4枚入れられて、後ろにおしゃれな模様が入っているものとか。
noteのユーザーはそれこそクリエイティビティを発揮してくれる人が多いので、自分たちで楽しんでいい感じにしてくれるのかなとは思います。
川井田:一週間のレシピを並べられるテンプレートもあるじゃないですか。すごいいいなぁと思ったんですよね。やっぱり使いやすいテンプレートのフォーマットの傾向ってありそうだなって感じますね。
https://www.canva.com/ja_jp/templates/EAEQQxpib_k/
6. noteがCanvaと一緒にやりたい「年賀状コンテスト」
こにたん:あと超ピンポイントなんですけど、年賀状コンテストをやりたいなって思ってるんです。Canvaのテンプレートを使って年賀状っぽい見出し画像を作って、内容をnoteの記事に書いてコンテストとして実施するという感じでやったら楽しそうだね、っていうのを勝手に社内で話してたんです。
うふ:年賀状いいですね〜!
川井田:それ、見るのも楽しそうだね。その「#年賀状コンテスト」みたいなハッシュタグを検索すると、みんなが作った年賀状がわーって一覧で並ぶっていう。あと、年賀状に使える要素とかがあれば、みんなクリエイティビティを発揮して楽しんでくれそう。
こにたん:郵便局のWebサイトのデザイン編集機能みたいにCanvaももっと広く使われたらいいなって思います。
うめ丸:やりましょうか、すずかさん(笑)
(呼ばれたので黒子のベールを脱がせていただき...)
黒子:私の領域ですね!やりましょう!マーケティングで引き取ります〜!
noteさん:やった〜!
うめ丸:植山さん(Canva Japanのカントリーマネージャー)に言ったら、両腕上げたガッツポーズをして「やったー!!やりましょう!!!」って言いますね(笑)
みんな:(爆笑)
松下:noteは年末になると、「今年あなたはこんな内容を書きましたよ!」というような今年の実績レポートみたいなのをメールで送るんですけど、その最後に、「今年ももうすぐ終わるから、来年の抱負とかを書いてみませんか?」と執筆を促すメッセージも入れて送るんです。
そこの流れから年賀状コンテストへも誘導できたらより認知されていいかなと思いました。
こにたん:Canvaさんの方で見出し画像テンプレートとかを作ってもらえそうだったら、noteからイラスト提供なんかしても良いかもしれないですね。って完全に私の妄想なので「そんなにはできないよ」って怒られるかもしれないですが(笑)
・季節のテーマに合わせてクリエイターの創作意欲を刺激したい
こにたん:年始に書き始めたくなる人って多いので、そこに合わせてnoteからもテーマを出したいなって思っているんです。
松下:年始ってみんなこう「俺は今年変わるぞ!」ってなるんですよね(笑)
こにたん:それでいうと、季節のイベントごとにテンプレートが増えると嬉しいかなって思います。
もちろんお誕生日とかチラシとかテーマごとにどんどん増やされていると思うんですけど、それとは別に、季節ごとのテーマってやっぱり盛り上がるんですよね。秋だと例えば「栗」とか、夏だったら「お出かけ」「自由研究」とか。
季節ごとのテンプレートが増えていったら、noteのクリエイターたちの創作意欲がもっと刺激されるんじゃないかなって思います。
お題募集ページといって「こんなテーマで書きませんか?」ってnoteが促すページがあるんです。例えば、10月に緊急事態宣言も終わったこともあって「#ほろ酔い文学」っていう企画が始まったりしたところですが。
このページだとお題のハッシュタグがバーっと並んでますが、それぞれのハッシュタグを押すと、Canvaと連携して、お酒関連のテンプレートが出てくるとかいった連携もいいかもしれないですね。
川井田:あと思ったのは、noteは字がなくても見出し画像として成立するので、絵を組み合わせて遊べるテンプレートとかがあったらいいかもしれないです。
あとは漫画系の記事を書くとき、どうしても著作権の関係で見出し画像に作品の絵柄を使えない壁を感じていて、その辺りもうまく突破口があったら嬉しいなって思います。
要望は無限にあるので、その中でお互いにとって効果的なものを探っていきたいですね。
こにたん:確かに。こういうこととか、アイディア出しからCanvaさんとnoteで一緒にやっていけたら楽しいですよね。
川井田:そういえば、「#スキしてみて」も、スキした時のリアクション動画の機能を付けたから、押してみてねっていうつもりで出したんです。
マニアックな場所なのでだいぶ優先度は低いですけど、ここも画像を設定できるので、Canvaさんと連携できてもいいですよね。
うふ:Canvaのアカウントも設定してますね。モンスターのイラストと、メッセージもライターから募って作っていました。
川井田:そういう案出しとか定期的にできるようだったら嬉しいです!
7. 最後の質問:意識しているインプットの方法は?
黒子:色々盛り上がって、あと7分になってしまいましたが、最後に聞いておきたいことはありますか?
うめ丸:前回もらった質問をお返しする形になるんですが、noteデザイナーのみなさんはどうやってインプットしてますか?
松下:まとまった情報を見たい時は本を買うし、パラパラっと見たいときには、Twitterで一定数アカウントフォローしておいてTweet shelfというアプリでシェアされているものだけ見ています。これを結構活用してますね。
うめ丸:話題になっているものだけ見れるんですね!
松下:そうなんです。noteの記事とかも誰かがシェアしていたら見れるし、デザイン系のメディアのTwitterもフォローしているので、出てきますね。
あとは、note内に流れてきておすすめされた記事とかは、自分のnoteのマガジン内に溜めておいてまとまって読む、ということは結構やっていますね。
こにたん:私は、インプットは人と話しているとかにすることが多いです。前の会社の同僚とかだとデザイナーの友達が多いので、そのメンバーと話している時かな〜と思います。
私は、アニメとかゲームとかも好きで、周りもテクノロジー系の情報が早いんです。最近は意識的にできていないので、もうちょっと頑張らないとなぁと思ってます。
あとは、インプットが足りてなかったり疲れていたりすると、デザインを作ろうとしたときにできないので、散歩や展示に行ったり、映画を見たりもします。
こうしたインプットは、活かせる時もあるし、活かせなくても気持ちが元気になっていると創作自体は捗るので、ゆるくやってます。
川井田:僕は、ポール・ランドの名言で好きな言葉があるんです。
だから、そうやって貪欲に入れていかないとな〜と思っていて、サブカルとか、話題の本とかを買って読んでます。あとは音楽が好きなんですが、どういう所が好きかというと、コンセプチュアルなアートの文脈が連なっているところでして。海外な批評サイトを読んだりして、新しい価値観を勉強したりもしています。あとは海外の漫画とかも。
でもインターネットの時代になって難しくなりましたね。前はこの雑誌を読んでいればいいって感じだったんですが。
うめ丸:選択するのが難しいですよね、ありすぎちゃって。
川井田:だからグラフィックとは別軸からアプローチするようにはしていますね。
黒子:(お時間となりました〜!)
川井田:え、あっというまだったんだけど(笑)
みんな:(笑)
ありがとうございました〜!
シンプルながら温かみのあるnoteのUIやグラフィック作りの裏側には、ニュアンスまで大事にする社内外での細やかなコミュニケーションと、ミッションやバリューを日々意識するみなさんの姿勢があると強く感じました。
世界中で様々なユーザー層に向けてプラットフォームを作るCanvaにはどうしても追いつかない細やかさがnoteの魅力だなぁと感じました。阿吽の呼吸で話してくださるnoteのデザイナーのみなさまと一緒にnoteの世界に浸ることができ、ドキドキしました。
当記事でnote x Canvaの対談企画は一旦終了となりますが、ぜひ定期的に一緒にアイディア出しをしていきながら、クリエイターを支える面白いことを一緒に取り組んでいけたらと思います!
ご協力いただいた両社のデザイナーの皆様、ボリュームたっぷりのシリーズ企画を最後までお読みいただいた皆様、ありがとうございました。
前回までの記事がまだの方はぜひこちらも読んでみてください!
note x Canva対談企画 最終回・前編はこちら↓
note x Canva対談企画Vol.2はこちら↓
note x Canva対談企画Vol.1はこちら↓