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植物ウォッチング

道端にある植物を眺めながら歩くのが好きだ

季節毎に銀杏や桜など街路樹の胴ぶきに
自然の生命力を感じたり
集合住宅の花壇にそのままになっている切り株からニョキッとひこばえした枝葉に
いじらしさを感じる

いつか、カナダのバンクーバーを訪れたとき
ダウンタウンにあるホテルに滞在しながら
朝となく夕となく、時間ができれば
歩いてスタンレーパークへと通ったことがある

ある時、鬱蒼とした森に入ると
崖のような窪みを見つけた
柵もロープもない

注意深く見ないと、葉っぱが敷きつまった
平地のように見えたが
よく見ると、深い緑の大きな葉をつけた枝は
下のほうから伸びているのがわかった

この巨大な樹木が生えている地面を見たいとも思ったが、知らない土地ということもあって
好奇心よりも怖さのほうが勝って
そのまま通りすぎた

今でも時々、あの下はどうなっていたのかな?と思うことはある

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人に手をかけられ育てられているわけでなくても
野に咲くものはたくましい
そして、比べられないが花壇に咲くものと同じように美しい

数年前まで我が家の周辺では
ナガミヒナゲシがそこらじゅうに沢山咲いていた

オレンジ色のかわいらしい花
見かけるたびにふんわりした気持ちになったものである

外来種で非常に増えやすい種類なのだそうだが
何故か昨年から殆ど見かけなくなってしまった

だから、歩いているとどこかに咲いてやしないかと目が探してしまう

反対に、鉢で育てていた南天の木が昨年枯れてしまって残念に思っていたら、
つい先日、敷地内に南天の若芽が育っているのを発見した

雀かカラスが実を落としてくれたのかもしれない

こんなところに?と思うようなところに
咲いているものを見つけたとき
色々想像して楽しくなる

もっと大きく育ったら鉢に移そうと計画している

今日は誰の敷地でもない道端に朝顔が育っていた
梅雨があけたら何色の朝顔が咲くのだろうか

花が咲くまで時々見守っていきたいと思う

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