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202 御便殿が拝観できる和倉温泉の寺院へ

前回は和倉温泉の町を歩き、総湯で温泉に入りました。。

今回はその続き。温泉街の少し外れの小高い丘の上にあるお寺を訪ねます。

この階段を登った先にそのお寺、青林寺はあります。

このお寺の特色は本堂よりもこちらの建物の方にあります。「御便殿」と呼ばれるこの建物。大正天皇が東宮殿下と呼ばれていたころの明治42年に和倉行啓をなされた際に休憩所として建てられたものです。殿下が訪ねる場所ではわざわざ新たな建物を建てていたということにまず驚き。そして、通常は行啓が終わるとその建物は取り壊してしまうのだそうでまた驚きです。現在残っているのは全国で3か所でそのうち拝観できるのはここと島根県浜田市の2か所のみです。和倉の御便殿はもともとここにはなかったんですが昭和51年に移築されてきました。

拝観料は500円。小さなお寺で受付などはなく、この鐘を鳴らすとお寺の方が出てきてくれます。

中に入ってサーモ式の体温計で体温を測るんですが「30.8℃」で「体温異常!」と警告されてしまいます。なんどやってもそのくらいの体温。寒い中歩いてくるとよくあることで、ほかの施設では「まぁ、大丈夫でしょ」通してくれるんですがここはなかなか通してくださいませんでした。わたしのあとにやはり歩いてきた女性が来ましたが、その方は35.8℃ですんなり通れました。なぜ・・・・・・。

このお寺が有名になったのは御便殿が全国でも珍しい施設だからということもあるんですが、それ以上に客殿から眺めることができる絶景がインスタ映えして一躍有名になりました。

それがこちら。座卓にカメラを置いて窓の向こうに広がる景色を撮ると座卓に反射して幻想的な光景を撮影することができます。京都の瑠璃光院でもこのような写真が撮れますね。

1枚目はiPhoneで、2枚目は一眼レフで撮影。一眼レフだと明暗がはっきりついているんですが下部が黒くなってしまっていて反射がうまく撮れていませんでした。より広角で撮れるiPhoneのほうがきれいに撮れますね。

天井はわざわざ曲線を描くように施工されています。かなり難しい工事だったのではないでしょうか。

隣の間は御座所。御簾の向こうに見える白い座布団の上に東宮殿下が座ってお休みをされたそうです。ここにご滞在されたのは2時間程度だったそう。2時間のためにこんな立派な建物を建てていたなんて…すごい時代ですね。

住職さんたちに丁寧に建物の説明をしていただきました。青林寺では写経や座禅体験もできるそうです。

観光を終えたあとはこちらのバスターミナルから七尾駅方面に向かいます。こちらの切符売り場は有人。中国語で電話応対しながら、日本語で切符を販売していました。なかなかスキルが高いです。

七尾駅に到着する少し手前、能登食祭市場の前でバスを降ります。ここは海鮮の浜焼きや数々の海鮮料理を食べることができるんですが、さっきアイスを食べたのと、このあと取材で食事をする予定があることからお土産を眺めるだけにします。

オープンスペースで食事も可能

…という予定だったんですが、テントで売っていた蟹汁がなかなかインパクトが大きかったので購入。300円で蟹の半身の入った蟹汁が食べられます。身のほうは300円相当ですが出汁がよく出ていておいしかったですし、体も温まりました。

食祭市場から10分ほど歩いて七尾駅に到着。この地域の伝統である「花嫁のれん」。それを前面に出した駅づくりになっていますね。嫁ぐときにはこののれんを婚家先の仏間に飾ってそこを潜り、そこで初めて嫁いるが認められるというものです。ほぉ、と思いながらこののれんを裏から潜り抜けました。

ん?ということは…?

七尾からはこの「花嫁のれん」の名を冠した観光特急に乗車して金沢に向かいました。その記事はまた後日!

絢爛豪華な「花嫁のれん」号が入線!






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