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326 水の生まれる里・忍野八海 富士の清水に触れる

10月22日 日曜日。心地よい秋の日に富士五湖周辺をドライブしました。
前回の記事はコチラ。

河口湖で富士山を堪能したあと、少し車を東に走らせてやって来たのは忍野八海(おしのはっかい)。富士山の伏流水が湧き出る池の集まることで有名な観光名所です。

【忍野八海観光マップ】

https://oshino-navi.com/wp-content/uploads/2021/06/hakkaiaruki_map.pdf


忍野八海にはその名の通り、富士の湧水の湧く池が8つあります。もともとは忍野湖(おしのこ…推しの子?)という湖だったものが干上がって8つの小さな池が残ったものといわれています。出口池だけは少し離れた場所にありますが、そのほかの7つはまとまった場所にあり、ここに多くの観光客が集まります。それでは富士の湧水を湛える美しい池を巡り歩いていきましょう。

菖蒲池(しょうぶいけ)

一般の民家や農地のすぐわきにある菖蒲池はかつて勝負が自生していたことからこの名がつきました。この菖蒲で体を拭うことで病気が治ると言われています。

鏡池(かがみいけ)

鏡池の向こうに見える富士山。この時間は若干シャイ。

富士山を鏡のように映すことから「鏡池」と呼ばれています。この時間、少し雲がかかってしまっていて頂上は少ししか顔をのぞかせませんでした。風があると水面が波打つので逆さ富士を撮るのはタイミングが大事ですね。ことの善悪を判断することができる池といわれ、もめごとがあればこの池の水で身を清めて神に判断をゆだねたそうです。

濁池(にごりいけ)

忍野八海のほぼ中心部にある濁池は一時期に後っていたことからこの名がつけられましたが今は全然濁っていません。この池に続く川の流れも清らかで美しく、散策する観光客で賑わいます。

濁池から続く青い水が美しい阿原川の流れ。

湧池(わくいけ)

忍野八海はすべてが湧水が出るのですが、この池は特に湧水量が多く忍野八海でも代表的な池とされ、この周りに観光客目当ての土産物店も集まります。

青く澄んだ水がたゆたう藻を揺らします。

中池(なかいけ)

なんだか建物の前に人だかりが見えますね。あの建物は土産物店で、人の集まる場所には忍野八海には数えられない池、中池があります。あちらに行くには土産物店の中を通らないといけません。うまくできています。

この中池、水が青く透明度が高いためどの池よりも多くの観光客が集まり写真を撮っています。ですが中池はあくまでも井戸水を水源とする人工の池です。

忍野八海の池は他の池でも水の碧さが際立つ池がありますが、これは水がとてもきれいであることに加えて湖に適度な深さがあって光の三原色のうち赤と緑が吸収されて青しか見えなくなってしまっているから。見惚れてしまうような水の青が見られる好条件が忍野八海にはそろっているのです。

銚子池(ちょうしいけ)

花嫁が身投げをしたとい伝説のある銚子池。お銚子に形が似ているともいわれています。この位置からも小さい魚が泳いでいる姿までよく見えますね。子供が楽しそうにさかなに餌やりをしていました。

こんなにも魚がはっきり!

お釜池(おかまいけ)

魚の陰がはっきりと見えます。水がいかに澄んでいるかがわかります。

忍野八海の中で最も小さな池、お釜池。お釜池の中には大きな穴があって、その穴の部分だけ水が青く見えるのが特徴的です。その美しさに脚を留める人が大勢います。ここから湧き出る水が沸騰するお湯のように見えることから「お釜池」と名付けられています。

底抜池(そこなしいけ)

忍野八海の池の中でこのひとつだけは300円の入場料を支払って忍野八海資料館の中に入らないと見ることができません。

この池は底抜池ではありません。

園内に入ると大きな池が出迎えてくれます。その向こうは赤や黄色に色づいた木々が深まる秋を感じさせてくれます。

滝なんかもあります。

園内の一番奥にあるのが底抜池。近くにいる人が「底あるじゃん」と言ってましたが「そりゃそうだろ」。
奥の方が青くなっていますのであちらの方が深いようです。ここで落としたものがお釜池で見つかることがあるそうです。そこから底なしの名がついたと言われています。

立派なマスが泳いでいます。

この資料館の敷地内に展望台がありましたので、上へ。

雲が切れてきて富士山も顔をのぞかせてくれました。富士の麓の木々は茜や黄金に染まっていて深まる秋を感じさせてくれます。

湖畔では絵を描く人もいて芸術の秋も感じさせてくれました。

富士山がもたらしてくれた清らかな湧き水を肌で感じることができる忍野八海。富士の恵みを感じに是非一度足を運んでみてください。


















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