見出し画像

212 石のパワーで縁切りを~京都・安井金刀比羅宮

突然ですが質問です。


あなたには縁を切りたい人はいますか?

私はいます(即答)。

多くは語りませんけど。

結構長い縁なので、なんとかならないかと思っているわけですが、

そんな悪縁を断ち切りたい人が願をかけに来る神社が京都にあります。

それが安井金刀比羅宮。安井神社とも呼ばれています。ここに来るのは4、5回目くらいでしょうか。京都にはよく来ていますが、その中でもたびたび訪ねている神社です。それだけ縁切り願望が強いからでしょうか。

祇園四条から花見小路を下った、建仁寺の東側に位置しています。

ここはいわゆる「縁切神社」として知られています。主祭神の崇徳天皇が讃岐の金刀比羅宮で欲を断ち切っておこもりをされたことがその所以とされています。また崇徳天皇は戦によってここに住まわせた寵妃阿波内侍を亡くしたことから、このような悲しい境遇に会うことがないよう男女の縁を妨げる悪縁を断ち切ってくれるとされています。

拝殿の脇には絵馬をかける場所があるのですが、そんな謂れのある神社だけあって、願の内容がなかなかドロドロしています。昼ドラのような内容のものもあります(あんまりじろじろ眺めるのは不謹慎ですのでこれ以上は慎みます(汗))。

安井金刀比羅宮の特徴はこの「縁切り縁結び碑」。絵馬を象っており、中央の亀裂を通じた穴に向かって神の力が穴に注がれているといわれています。穴を表から潜り、また裏からくぐりぬけた後に絶ちたい縁を記した形代(お札)を貼ることで悪縁を絶ち、良縁と結ばれるとされています。石碑の形といい、前後上から下まで満遍なく張られた形代の数といい何ともミステリアス。人々はこの石碑が悪縁を絶つ魔力を持っていると信じ、行列を作って穴を潜りに訪れます。

この穴、結構狭いのではいつくばって潜り抜けないといけません。まぁ、ひっかかって抜けない、なんてことはありませんが…。

初詣時に勝る大行列!!!

石碑は行列のはるか向こう。石碑を往復で潜らないといけないので参拝に時間がかかるというのもありますが、石碑をぐるっと囲むようい大行列ができています。以前正月に来たときの列よりも長い。あのときは1時間待ちだったんですがそれ以上待つことになりそうです。この様子を見るにつけ、ああ、みんな人間関係に悩んでいるんだなぁ、絶ちたい縁があるんだなぁ、と思ってしまいます。

混んでいるのが嫌だという方は夜中も祈願が可能ということですので是非夜中に訪ねてみてください。昼間よりさらに不思議なパワーを感じることと思います。

「悪縁切守」という他の神社にはないお守りを購入しました。お守りがあるから、願をかけたから、縁が切れるというものではないと思います。願をかけたことからエネルギーが生まれ、自らの努力で縁を切ることができるようになるケースも多いのではないでしょうか。人は縁切りの願いがなかったことを願をかけた結果だと思うのですが、結局それは自分の努力によるもの。神は陰ながらその努力をするきっかけづくりをしてくれているんじゃないかと思います。

ここを訪ねた多くの方の心の闇が願をかけることで少しでも晴れることを願ってやみません。

サポートいただけたら小躍りして喜びます! 今後一層フットワーク軽く旅先に向かい、情報提供に努めたいと思います。 よろしくお願いいたします!