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夏の甲子園の注目選手を身体形態(身長、体重)からピックアップする

この夏の高校野球地方大会は横浜スタジアム、神宮の2会場に行くことができ、久々の夏の雰囲気を感じることができました。

明日から甲子園開幕なので、「甲子園 2022(週刊朝日増刊)」の情報を集計して注目されるであろう選手をピックアップしてみました。

体格で大阪桐蔭を上回る学校とは?

数値から選手をピックアップする上で、身長や体重という身体形態の情報を整理して相対的に体格の良い選手を見つけるとやりやすいです。

投手であれば球速、野手であれば打球速度といった、野球のパフォーマンスを測る上で重要な指標と体格は関係性があるので、地方大会の試合結果や過去の実績だけでは漏れてしまう有力選手を拾うことができます。

「甲子園 2022(週刊朝日増刊)」を参考に筆者集計。大阪桐蔭、日大三、二松学舎大付は甲子園出場メンバーの記載がなかったため地方大会の背番号1~18を対象としている。

手始めに、各選手の身長、体重の情報をチームごとに集計しました。右上であればあるほど、身長が高くて体重が重いチームです。

「これは断トツで右上に大阪桐蔭があるかな」と思って集計しましたが、結果的には県岐阜商が大阪桐蔭を平均身長、平均体重で少し上回りました

右上にある大阪桐蔭や県岐阜商が約177cm80kg、左下の佐久長聖や有田工は約171cm70kgですから、体格の大きい学校と小さい学校では身長6cm、体重10kg程度の差があります

身長の高い選手は誰か?

それでは、具体的に選手をピックアップしてみましょう。

「甲子園 2022(週刊朝日増刊)」を参考に筆者集計

まずは身長の高い選手から。今大会は190cm以上の選手が5人いました。この中でも注目はヤクルト・村上宗隆の弟でもある村上慶太(九州学院)には注目が集まります。村上はこの中で比体重も大きく、高校3年生としては完成度の高い体格と考えられます。

比体重の計算方法は体重÷身長×100であり、体格の良さを表します。似た指標としてよく使われるBMIは身長が高いと数値が低く出るため、プロ野球選手の体格を簡易的に表す上では比体重の方が良いとされています。

比体重とパフォーマンスに関しての考察は下記も参考にしています。

比体重が大きい選手は誰か?

「甲子園 2022(週刊朝日増刊)」を参考に筆者集計

今大会で比体重の大きい選手を並べてみました。主にファーストや控えの選手が多く、センバツでも注目された佐倉俠史朗(九州国際大付)の他、二松学舎大付五十嵐将斗片井海斗という1年生が2名ランクインしています。

「甲子園 2022(週刊朝日増刊)」を参考に筆者集計

背番号を4、6、8の選手だけに限定した比体重ランキングも見てみましょう。注目スラッガーの浅野翔吾(高松商)をはじめとしてこちらの方がよりプロのスカウトが注目する野手をピックアップできているように感じます。

比体重が大きいながらセカンド、ショート、センターを任されているということは、筋肉量が多く高い瞬発力を備えている選手の可能性が高いです。

比体重が大きく、かつ守備で負担のかかるポジションを守っている選手を中心にピックアップすると、プロ注目の野手に近いリストになると思います。

比体重の大きい投手は誰か?

「甲子園 2022(週刊朝日増刊)」を参考に筆者集計

今までのランキングに投手が出てきていないので、投手に限定した比体重ランキングを作りました。

近年のドラフトでは身長は低いが比体重の大きい投手も多く指名されていますが、身長が低くても指名されやすいのは左腕なので、右腕には身長でもフィルタリングをかけています。

まだ全国デビューしていない、井上悠(県岐阜商)宮原明弥(海星)森谷大誠(札幌大谷)はこの大会で評価を上げることになるのではないかと思います。

開幕前にベストメンバーを選んでみる

「甲子園 2022(週刊朝日増刊)」を参考に筆者集計

まだ開幕前ですが、背番号ごとに比体重の最も大きい選手をピックアップしてベストメンバーを選んでみました。

このチーム、だいぶ強そうです。先述の浅野の他にも、特に伊藤颯希(県岐阜商)戸井零士(天理)片野優羽(市船橋)は大会後にはプロ注目として名前が売れる選手となっていると思います。

今年は9月にU-18の大会がアメリカで開かれるため、甲子園大会後に全日本の選抜チームが組まれます。

果たして、今日ピックアップした選手の中から何人選ばれるか。個人的には最低でも半分は入っているのでは?と思いますが、2週間後のメンバー発表を楽しみにしたいと思います。


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