【躁うつ日記#08】2度目の受診

 初診から9日後、2度目の診察があった。ちょうど私も行ける日だったのでこの日も同席した。

 以前に加え、様々な聴き取りが医師によって行われ、典型的な症状もあり双極性障害と確定診断をされた。

 しかし彼女の場合、表現が合っているかわからないが“オーソドックス“な双極性障害とは少し異なった。


双極性障害・混合型

 双極性障害では、躁状態と鬱状態が繰り返させるというのが一般的な認識で、躁状態はいわゆるハイテンションだったり攻撃性を持っていたりするのだが、彼女の場合、躁状態でも気分がどん底まで下がってしまう「混合型」というものらしい。

 少しわかりづらいが、彼女の例を挙げると、躁の時はハイテンションではなく怒りや自己嫌悪の爆発という感じだった。上なのに下。とてもチグハグで不安定な状態だった。本来、躁状態では、やる気が溢れたりなんでも楽しくなったり、という症状もあるらしいが彼女にはそれが無かった。毎日がどん底で、まるで泥水の中に沈んでる感じと表現していた。


 そうして、3年近くかけて病院に辿り着き、やっと原因がわかった私は心底安堵した。

 病気だということは、言い換えれば治療法があるということと、誰のせいでも無いということを意味する。治療は長くなるとしてもずっと向き合って行くつもりだ。

 ここがゴールじゃなくてむしろスタートラインだろう。やっと光が見えてきた。



あとがき

 拙い文章ですが、ここまで読んでいただきありがとうございます。とりあえずの第一章としてここまでの経緯を書き終えたつもりです。
 
 もちろん書ききれなかった部分がたくさんありますが、今後はそれらを大事な経験として、コメントへの返信や双極性障害と戦う方との交流に活かせたら良いなと考えています。

 感想や質問など、コメントしていただけたら幸いです!プライバシーの問題もあるので、個別でも交流のできる場所を作りたいなとも考えております!(Twitterなど)

 これからは、リアルタイムで起きた出来事や通院の記録、彼女の状態を綴っていきますので、どうぞよろしくお願いします。

 

躁うつ日記・異変〜診断編 完

 

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