見出し画像

フォカッチャめっちゃ美味しい

久しぶりに文章を書く気になった。実は下書きが何本かあるんだけど、なかなか公開するのに納得がいかないので、お蔵入りしている。
毎日焼いていたパンだが、最近は週に2,3回のペースになっている。めんどくさいから、とか失恋したから、とかそういうマインド的な理由ではない。単純に、お腹の調子が悪いからだ。健康に気を配り、静かな環境の中で、いわゆるスローライフを送っているこの私が、なぜだかとてもお腹の調子が悪い。小さな雷がお腹の中でゴロゴロを音を立てているかのようだ。お菓子や甘いものが大好きで、あまり健康に興味関心のない家族の方が、私よりよっぽど健康そうで笑ってしまう。まあ家族の健康が一番だから何よりではあるんだけど。
そこで、食生活の見直しを行った。心当たりがあるとしたら、反芻動物のように生野菜をむしゃむしゃと食べまくっていたことである。「ビタミンCが含まれている野菜は生で摂った方がよい」といういかにもそれらしい理由を鵜呑みにして、山盛りのセロリ、トマト、アボカド、レタス類でお腹を満たしていた。多分、不溶性食物繊維の恒常的な摂取により、胃腸がうまく消化吸収できずにいたんだと思う。こういうとき、お腹が透明だったらいいのにな、と切実に思う。あと、なんだかんだ糖質をあまり摂っていなかった。特に白米。白米とお粥を食べ始めてからだいぶ落ち着いてきた。ということで、パンからお米にシフトしたことにより、相対的にパンを焼く頻度が減ったということだ。

体に優しそうな最近の食事

それでもパンは美味しいし、生地を扱うことは私にとってリラックスタイムだったので、完全にお米主義者へ成り代わったわけではない。少しでも消化吸収がされやすいよう、発酵時間を増やしたり、焼成時間を短くしてソフトに焼き上げるなど工夫している。
そんなこんなで、最近よく焼いてるのがフォカッチャである。フォカッチャといえば、オリーブオイルをたくさん使用していて、いかにも消化に悪そうな顔をしているけど、私の体質には合っていて、なぜだか胃もたれしない。これは大きな発見だった。ルヴァン種を使用したリーンな生地に、ル・クルーゼで焼いたさつまいもを織り込む。実家で採れたハーブをトッピングし、フィナーレかのようにオリーブオイルをふんだんに浴びせて、岩塩を散らして窯入れ。

窯入れ前のかわいいフォカッチャ

焼成中の幸せな香りといったら。こんがりとした焼き上がりのフォカッチャに耳を近づけると、ジリジリと音がする。もう、焼きたてを食べる以外の選択肢は残されていないのだ。これが本当に美味しい。会話するのを忘れるレベルで美味しい。本当は昨日観たロジャー・ムーアの007の話をしたいんだけど、そんなことより焼きたてのフォカッチャを存分に味わう方が重要なのである。美味しい上に、私のお腹にも優しいフォカッチャ。これから、さまざまな夏野菜がお店に並ぶだろう。カラフルなフォカッチャを楽しそうに焼いている私が容易に想像できる。
ほんとに、フォカッチャめっちゃ美味しい。

簡単なのに美味しい恐ろしい子

この記事が参加している募集

#つくってみた

19,330件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?