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日めくり俳句

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季節に感謝する気持ちを忘れないように、できれば毎日、自分の句と先輩方の句をアップしようと思っています。仮に途切れることがあっても、季節は絶え間なく進みますので、私も気を取り直して…
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2020年6月の記事一覧

蛇苺クレオパトラの血痕か

道端にポタポタと滴り落ちるように咲いていたので。これを辿っていったら負傷したクレオパトラ…

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五月雨のライブ楽しむ池の鯉

雨を受け止めた時の水面の音や表情が好きです。それを下から見たらどんなだろうと思って作った…

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へこたれてしなると光る夏の草

太陽に向かって「はい、はい、はい、はい」と手を挙げている時よりも、「眩しさに負けた~、い…

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朝ぼらけ「こんなはずでは」蛍籠

闇夜の光は朝の染み。「あんなに美しかったのに」ってがっかりしたこと、胸が痛んだこと、あり…

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蓮浮葉これから背伸びするところ

睡蓮と蓮を見分けることができますか? 葉や花が、水面に張り付いてれば睡蓮、水面より高い位…

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水を張り空を活けたる植田かな

田植えを終えたばかりの田は、剣山を置いた水盤のよう。晴れたり曇ったり落ち着きのない空を留…

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気が抜けて甘みの増したソーダ水

荒井由実さんの『海を見ていた午後』に出てくるソーダ水も、きっとこんな感じだったと思うのですよ。 さて、「ソーダ水」はホトトギス新歳時記によれば7月の季語。でも、6月でも使ってよいそうです。 このソーダ水を星野立子さんがお使いになると、こんなリズミカルな句になります。 娘等のうかうかあそびソーダ水  星野立子 ところで、ソーダ水のイラストのかわいいTシャツを発見しました♪ 買ってみようかな。

ででむしの殻は時間を巻き戻す

たまたま見かけた蝸牛の殻が左回りだったのです。それから、そのスローな動きもあいまって、な…

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