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【イベントレポート】名古屋のデスティニー・ホールディングスは「金貸しファイナンス会社」⁉︎ 代表の上坂すみれさんが熱く語った会社説明会 (ニューアルバム「Anthology & Distiny」リリースイベント 名古屋開催分)


11月26日~27日にかけ、上坂すみれ(すみぺ)さんの5枚目となるニューアルバム「Anthology & Distiny」のリリースイベント"【新卒採用/キャリア採用】デスティニー・ホールディングス|会社説明会"が名古屋、大阪、東京の3都市で行われた。前回アルバム「NEO PROPAGANDA」から3年弱、この時のリリースイベントである「ガリガリ大学入学試験」に合格した同志の皆さんが就職活動を始める時期(?)になっていることからか今度は「就職活動」イベントでありリアルな時間の経過を感じさせる。とは言え題名にあるようにデスティニー・ホールディングスは新卒だけでなくキャリア採用にも力を入れており、ガリガリ大学入学試験で見事不合格となった筆者のような不届き者や新たに同志になったみなさんにも門戸が開かれているようである。果たしてどのような会社説明会となるのだろうか…?当レポートでは最初に開催された名古屋会場での会社説明会についてレポートする。
(同志による他会場のレポートはリンクで紹介させていただいております)

 また、27日の東京会場で新たな告知としてライブ「SUMIRE UESAKA  LIVE 2023 TALES OF SUMIPE 運命の書/同人の書」が、「3/18(土)DAY1:運命の書 」「3/19(日)DAY2:同人の書」の日程で開催されることが発表された。(下記リンク参照)2月開催のFCイベントに続く大きなイベントであり、歌手生活10周年を迎えてますます飛躍する上坂すみれさんから目が離せない一年となりそうだ。

1.名古屋の会場は昭和の香り…

 本日の名古屋会場は主催のゲーマーズ名古屋店に程近い大須にあり、主に電気関連の趣味ショップが集まる「第一アメ横ビル」の4階、なかなか地元の人でも入ったことがないであろう「貸し会議室」である。整理券番号順に集合時間が決まっており整理券前半の同志は11:10、後半の同志は11:20となっていた。筆者は整理番号40番。後半側であったが入場に結構時間がかかっており開始の11時半となってもまだ入場が続いていた。チェックは消毒→体温計測→当選証明と身分証明書、更にマスクを少しあげて顔も確認 、の順。会場に入ると昭和な、そして場末の雰囲気でかなり狭い印象を受ける(公式ページによると66m2なので7m×10mくらいの空間)。

大須のアメ横ビル。サブカル感満載である。

 前方にはプロジェクター、その上に「上坂すみれ発売記念イベント」と言う横断幕が貼られている。また、右手にすみぺの等身大パネルが置かれ、ポスターが左右後方に3枚ずつ貼られていた(ツイート参照)。今回は会社説明会ということもあって得意の擬態そのままorスーツでやってきている人が多く、ぱっと見グッズを身につけている人は見当たらない(後述するが、同志の皆さんはコーディネートの中にセンスよくグッズを取り込んでいた)。今までの名古屋のイベントは大体80~100人程度の参加者であったが、コロナの影響か今回は50人。イベントの当選時にかなりの同志が涙を飲んだツイートをしていたが、実際にいつもより当選者も少ないと言うことで参加する同志も気合が入っていると感じ、まさに会社説明会の趣である。ちなみに男女比は30:20位といつも通りである。


2.前説で語る採用担当の諏訪P

 11:35分に照明が暗くなり,プロジェクターに何となく旧スターチャイルドレーベルを思わせる「Dh」のアニメーションが映し出されて早速笑いが起こる。そしていつも通り諏訪Pが登場。「本日は上坂すみれの5thアルバムの発売を記念して開催される"【新卒採用/キャリア採用】デスティニー・ホールディングス|会社説明会"にお越しいただきありがとうございます。採用担当の諏訪と申します」と挨拶を始めて早速会場は爆笑と拍手で溢れる。先ほど流れた「Dh」ロゴは予想通りデスティニー・ホールディングスのコーポレートマークのようだ。まるで本物の会社説明会の雰囲気であるが、ここで「と、言う形でございますがここから注意事項を説明いたします…と言うと普通のイベントみたいになっちゃいますね」と境界が曖昧になってしまい違和感からまた爆笑が起こる。もちろん注意事項はいつもと同じものである。続いてパワーポイントを用いた本日の概要説明。大まかに

・ゲストスピーカー「代表取締役上坂すみれ」の登壇

・デスティニー・ホールディングスの概要説明

・自社製品のご紹介(「Anthology&Destiny」、「Love Crazy」)

・福利厚生などご紹介、今後の採用フロー

・代表による名刺お渡し

の5つで構成されるようだ。この説明が終わったところで、諏訪Pが代表を呼び入れようとするがまだ準備中とのこと。しばらく静寂が流れる。

3.代表「上坂すみれ」の登場

 準備ができ、呼び出しに応じた代表はいつもの調子で上に手を掲げて振りながら「わーーーー」と声を出して登場。本日はツインテールに巻き髪。薄いピンクのコーヒーとケーキがあしらわれたワンピースである(ツイート参照)。久々の接近イベントと言うこともあるのか、かなりの笑顔で楽しさが溢れ出ている感じである。まずは「我が社の会社説明会にお越しいただきありがとうございました。代表の上坂すみれでーす!」と挨拶し会場は拍手で包まれる。早速会場のなんとも言えない場末感を感じたのか「なんか中小感のある建物、金貸し的な感じがしますね」と同志の多くが感じていたことをスパッと言って笑いを呼ぶところがいかにもすみぺらしく、久々にこの空間を感じることができる嬉しさと懐かしさで溢れる。そして早速PPの早回しを始めて諏訪さんに止められるすみぺに会場は大爆笑。そして「私は街の金貸しファイナンス…」と言い出す。やはり会場のイメージから金貸し感が拭えないようだ。

4.自己紹介と事業の紹介

 まずは自己紹介から。これがなかなかのトンチキな内容で『12/19 神奈川誕生(実はここも誤字で正しくは「神奈川県で誕生」、次の会場では直っているものと思われる)』こそまともなものの、その後は時空が行ったり来たり。「1946年 ガンダムファイター除籍」→「2011年声優デビュー」→「1968年 個人事業 こしあんGAL創業」→「1974年 こしあんメタバース開設」→「2016年 スターチャイルド消滅」→「その後持ち株会社化」と、さっぱりわからない経歴である。
※後から考えるとスターチャイルドの消滅を入れたのはロゴと合わせてDHがその遺志を継いだものと推定できる。

 続いてデスティニー・ホールディングス(Dh)の説明であるが、こちらもなかなかクセが強い。ホールディングスの下には多くの事業会社があり、「しょうゆ(磯部焼きの生産販売)」とか文字が潰れて読めない「札幌」事業、「いぶりがっこ」事業など意味のわからない事業が並んでいる。代表一押しの事業は「生命保険」で、これは近年多い転生ものの演出に大体関わっているとのことで重要な事業らしい。さらに「ハムスターのコードかじり防止」も重要な収益事業のようだ。他には「個人の運命操作(!)」や、「うっかり飲んだカンパリオレンジが苦すぎる事故の防止」、そして「吸血鬼派遣サービス」と言う自社の優秀なビジネスマン(PPに描かれたキャラ)を派遣することで罪を滅するお手伝いをする事業や「こしあんメタバースの運営」などツッコミどころがわからないカオスな事業だらけである。
 ちなみに会社規模は売上6兆、社員数12.7人と一人当たりの売上がなんと4724億の超優良企業である。何故社員数が小数点なのかは聞いてはいけないらしい…。そして企業理念は文字化けにより判読不能…一体なんだったのかは東京公演でも結局説明されなかった。

5.自社商品の紹介(と言う名のアルバム解説)

 続いて自社商品「Anthology & Destiny」の紹介。ここまでさまざまなメディアで代表が発言してきたことだが、やはり「めちゃくちゃ大変」だったようだ。今回のアルバムはシングルとカップリングは4曲。残りは全部新曲(インストの「趣味者のテーマ」含む)で、その多くが作詞「上坂すみれ」なのだ。要望としては舞台が始まる前、つまり「納期6月」で作詞が完成してほしかったらしく、代表は夜なべをして頑張っていたらしい。また、「おまねる」でも触れていたがトランプも夜なべ。舞台をやりながらホテルで頑張っていたことを改めて話していて大変だったことが伺える。それでも完成した曲は「ライブ映えがする曲が多くなった」とのことで満足度が高いらしく同志としても嬉しく感じ、今後のライブが楽しみになってくる。 

 ここで諏訪さんから「印象的な曲は?」と言う質問が入る。代表の答えはまず「筐体哀歌」。「ZAQさんにはずっと前からお世話になっていて、(内田)真礼さんとの曲もある。ZAQさんも『楽しく書けた』と言ってくださって嬉しかった」との事。続いては林哲司先生の「海風のモノローグ」。代表曰く「小学生の頃から菊池桃子さんが好きで25年くらいファンをしている。本当は歌詞を売野雅勇さんに書いてもらいたかったけど『予算の都合』ですみぺ作詞となり頑張った」とらしく、作詞能力の確実な進化が窺える。さらに「Car❤️Wash❤️Girl」の話。こちらは車に詳しくないすみぺにいろんな人が「シャコタン」や「国道302号がどこにあるか(実はここ名古屋にある環状線です)」とか教えてくれて結構勉強になったらしい。

 そんな中すみぺのレーザーポインターの焦点が「飛びまくっている」ことに諏訪さんから苦言が入る。人によるかと思うが諏訪さん的には「ピタッと止める」のが見やすいとのこと。天邪鬼なすみぺはそれを聞いてますますあっちこっちポインターを動かし「それは単なる厄介です」と突っ込まれるが、今度は歌いながらレーザーポイントで諏訪さんを攻撃するなど遊び始めてしまう。

 さすがに困った諏訪さんはアルバムの話に戻す。今回からおまけ映像もBlu-rayになったことがポイントで、すみぺも一押しらしい。ただBlu-rayは制作費用が高いのがネック。すみぺは執拗に「どれだけ原価が上がったか」聞こうとするが流石に諏訪さんも答えない。ここは勝手にすみぺが「150円」と言うことにして終了。(実際はもっと高いと思われる)

6.素晴らしすぎる福利厚生…?

 話は会社説明会に戻り休日や福利厚生の話に。しかしこの内容が凄い。会社の一大イベントとしては「お中元争奪ビーチバレー大会」が開催される模様。そして休日は年間200日(!)、さらにコミケ休暇が60日、こしあん休暇が7日、さらに抽選ボーナスで180日のビックボーナス休暇と大盤振る舞い。これらを合わせると年間休日は365日を超え、何と447日に達する(?)。

さらに「コールドスリープでずっと寝ていてもいい」とか、12デスティニーの契約ノルマを達成すると「東京デスティニーメタバース」の年間パスポートが支給されるらしい。ここで代表からは「ダーツとその景品も入れてほしい」と言う要望が入り、諏訪さんが検討するとのこと。

その他の福利厚生は農民割、などなど詳細は割愛するが怪しい割引てんこ盛りで一体どうやって使うのか筆者含め同志は気になったと思うが、なんでも割り引かれるようなのでとりあえず非常にありがたいことである。

7.新商品の紹介(と言う名の新曲紹介)

続いて「長瀞さん」2期及び13th Single 「Love  Crazy」の話へ。実はもうアフレコが終わっているとのことで色々と感想を話してくれる。新キャラも登場し「やっぱり楽しい」内容らしく期待が高まる。ジャケットも3種全てを紹介。まずすみぺが説明したのは長瀞さんイラストのジャケット。「『長瀞さんがメタリカ歌ってる』みたいだけど、表情含めて注目してほしい」とのこと。なお、通常ジャケットで気になる「赤い糸」(ツイート参照)であるがすみぺはこれが先日食べたジャッキーカルパスに見えたとのことで会場は笑いが起こる。

8.今後の採用の流れ

 さて、再度会社説明会の話に戻る。今後の流れは今日の説明会に参加して受け取ったエントリーシート(ES)を提出し、それに合格すれば次の段階に進む。実は会社説明会に呼ばれた同志は既に一次選考を突破しているとのこと(フィルター)。ES通過者はWebテストを受け、それを通過後「最終テスト」を経ていよいよ内定が決まるという形。…正直通常の就職活動と全く同じである。

 代表は「エントリーシートにトラウマがある人はごめんなさい。前略プロフと思って書いて」と言いつつガチの採用試験っぽい流れにびっくりした様子。諏訪さんから「おすすめの書き方は?」と聞かれると「私は音楽ナタリーの遍歴くらいしか書いたことがない。真面目に書いてもいいしトラウマがある人はローリーポーリーでも書いていればいい」と言いながらESの内容を突っ込み始める。多分同志が一番気になった「あなたの心のベスト10」は代表も気になったようで、諏訪さんに聞くと「自分が受けた時のキングレコードのESであった質問」と回答し会場は爆笑。諏訪さんは「GLAY」と書いたようだが、すみぺから「何の曲を書いたんですか」と言う質問に「GLAYです」と答えてまた会場は笑いに包まれる。更にいろいろすみぺが聞こうとするが、「基本的には社外秘ではないけどナイショの話なので…」とかわされる。すかさず代表は「まあ、だいたい受かるでしょ。こんな怪しいファイナンス会社※」と突っ込む。さらに「結構選考期間に嫌な間が空いてるんですけど」と聞くと「私がちょうど忙しくて…」と答え、どうやら諏訪さんが全員のESを読むらしいと判明。代表も読みたいらしくどこかで読んでくれる模様。

そしてWebテストに合格して最終選考を突破するとようやく内定なのだが、まだ最終選考の中身は内緒らしい。代表は思わず「内定ってこんなに厳しいの?」と聞く。諏訪さんがさらっと「まあこんなもんです」と返す※2 と、代表は「私社会人ムリー!」ともう諦めた模様。ここからは諏訪さんによる「手書き」か「印刷」かというマジのES解説が少し繰り広げられ、代表は「へえ~」と感心した様子。

 最後、「内定したらどうなるか」と言う話に移る。どうやら内定者には何かメリットがあり、このためかなり人数が絞られる模様である。ただその具体的な内容はまだ語られなかった。「落ちると凹む、絶対許さない」という代表に対し諏訪さんは「まあ採用活動はそんなもんですよ」と採用経験がある社会人からすれば実に納得のいく話が繰り広げられる。しかしいつの間にか代表の興味に話が転がり「どこに落ちたんですか?滑り止めは?」と聞き始める。諏訪さんの第一志望はキングレコードだったのだが、結局滑り止めはどこだったのかと言う質問ははぐらかされてしまった。

※1このイメージはおそらく名古屋だけです。大阪、東京は現代的な会場でした。
※2 実感からも有名企業ならこれくらいのレベルだと思います。

9.そして名刺の配布(お渡し会)

 さて、かなりボリュームがあるトーク内容であったが、最後に代表から名刺が渡されるメインイベントに移る。代表の前にビニールシートが設置され、競馬場のお金やりとりのような形でお皿に名刺を載せて下のスリットから同志に渡すという面白い形である。今回はお渡し会としての時間は短めと言う注意が入りつつ、整理番号の順でいつも通りのお渡し会が始まる。特筆すべきは今回代表の隣に諏訪さんがおられるため、諏訪さんともお話しできる事だろうか。集合時は気づかなかったがコル玉のネクタイやれんぽうのグッズ、ローリーポーリーのアクセサリーをそっとつけている方が多く、改めて同志の擬態のうまさを感じさせられる。いつものことだがすみぺだけではなく同志もそれぞれの報告で面白いことには笑い、おめでたい報告には拍手で応えてくれるのは改めて素晴らしい文化だと感じる。
 筆者は順番通り40番目。れんぽうのキリ番読み上げの感謝等報告し、非常にありがたい気分で会場を後に。
 ちなみに大阪への移動の間、すみぺは好きなひつまぶし弁当を昼食にしたようで(ツイート参照)、やっぱり今回のイベントは楽しさがあふれ出ていると感じた。

10.イベント、アルバムデータ及びインタビュー等リンク

・イベントデータ

・他会場の同志レポート

【鬼才の同志、ふぉいさん(@foiypaa)による東京公演レポート(相互リンク済み)】

【まこさん(@sasimi_com)作成の東京会場レポート(引用許可済み)】

・他会場の公式によるツイート

【大阪会場】

【東京会場】

・ライブ告知

・CD、配信情報

・インタビュー

リスアニ!WEB

Wonline★撮りおろし&インタビュー

【終わりに】

 今回のイベントもとにかくすみぺは楽しそうで、改めて同志との交流を本当に大切にしているなあと感じました。当方もすみぺと諏訪さんに報告ができ、さらに同志の皆さん含めて拍手までいただくなど本当にありがたかったです。なお、PPの内容は追いきれなかった部分もあり、皆さんのツイートなど参考に引き続き修正していきたく。そして来年のライブ開催も発表されました!まずはFC先行から申し込みが始まりますので会員でない方はこの機会にぜひ「すみぺれんぽう」(下記リンク)への入会も検討いただけると幸いです。 今回もお読みいただきありがとうございました。感想や修正点あれば是非いただきたくよろしくお願いいたします(了)

※本レポートの無断転載は禁止します。記事を商業利用、転載される場合はDMにて条件を相談下さい。尚、レポートは会場でメモした内容を適宜編集しています。従ってある程度の発言の違い、順番の変更等については、ご容赦頂ける様お願いいたします。

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