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給料が振り込まれておらずソワソワした1日/「リカバリー・カバヒコ」読了しました

今月の3連休明けの火曜日、メガバンク含む一部の銀行のウェブサービスが長時間停止するという出来事がありましたね。多くの人が混乱したと思います。私もその1人です。

その日は、私の2つの職場のうち一方の給料振込日でした。今月はいくら入ったかな、と確認しようと銀行のアプリを開くと、エラー画面が。時間を置き、何度も試しましたが一向に開かず。

そんな中、スマホニュースで全銀システム停止のニュースを知りました。長時間停止することになったとはいえ、いずれ復旧するだろうと分かっていたのに、仕事中ずっとソワソワしていました。合間を見てスマホのアプリを何回確認したことか…。どうやら私はお金が絡むと、大丈夫な場面でも落ち着きが欠けてしまうようです。仕事終わりに給与を確認できてホッとしました。

今月はシステムトラブルが多い気がします。昨日も某ネット回線が繋がらない時間帯がありました。その回線を契約していた私、また焦りました。疲れてるのに何なんだ…。

システム障害が発生しても、1ユーザーとして落ち着いて行動できる人間になりたいです。


最近読んだ本を紹介します。ネタバレはしないように心がけます。

「リカバリー・カバヒコ」青山美智子

新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。近くの日の出公園にある古びたカバの遊具・カバヒコには、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説がある。人呼んで、”リカバリー・カバヒコ”。
アドヴァンス・ヒルに住まう人々は、それぞれの悩みをカバヒコに打ち明ける。急な成績不振に悩む高校生、ママ友たちに馴染めない元アパレル店員、駅伝が嫌でケガをしたと嘘をついた小学生、ストレスからの不調で休職中の女性、母との関係がこじれたままの雑誌編集長……

光文社HPよりあらすじ

優しくてあたたかなタッチのイラスト。女性がカバの遊具に座って夜空を見上げる。このエモーショナルな雰囲気と、タイトルの「リカバリー・カバヒコ」のキャッチーさ。迷わず購入しました。最近、装丁買いが多い気がします。

悩みを抱える登場人物たちが、公園の遊具のカバ(リカバリー・カバヒコ)と出会う連作短編小説。抱えている悩みは解決する訳ではないけど、向き合い方を変えると、心が少しだけ軽くなる。そんなことをカバヒコは伝えたかったのかもしれない。

そして、共感できる登場人物ばかりだった。進学校に進学してもプライドを捨てきれない男子高校生や、グルーピングするママ友との付き合いに疲労感を覚える女性、仕事で心を病んでしまった女性。…似たようなことを私も経験済みだ。「私だけ」って思っていた悩みも、実は口に出さないだけで抱えている人が多いのかもしれない。

読み終わって、私もカバヒコをぎゅっとしたくなった。硬くてボロい遊具だとわかっていてもだ。心が少しリカバリーするだけでなく、何か抱きしめるという行為に救われるかもしれない。

ちなみに単行本カバーには主要登場人物のイラストが全て載っています!イラストレーターさんの愛情も感じられます。

最近、活字中毒気味で、毎月10冊以上読了しています。なのに、本は増えていく一方。
クイズノックの伊沢さんに感化され(?)、食器棚の半分が本棚になりました。最近は食器を整理して、本を置くスペースを増やしました。
そのうち、食器棚に食器を置かなくなる日が来るかもしれません…。

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