ソウル中毒
「ちょっくら韓国行ってくるわ。」
近所のコンビニにでも行くかの如く、軽いノリで韓国を訪れた。
何しに行くの?と聞かれ、
「特に何も決めてないけど、とりあえず美容クリニックだけは予約した。」
今、なんか肌の悩みあるの?何の施術を受けたいの?と更に質問され、
「んー特に受けたい施術もないけど、とりあえず何かしたい。」
もはや病気である。
こんな調子で(?)完全ノープランで、例の如く出発日当日の朝になってバタバタとパッキングをし、なんとかフライト時間にも間に合い、爆睡している間に韓国へ到着した。
仁川空港の長い長い廊下を歩きながら、ソウル市内へと向かう空港鉄道の予約をし、いざ入国審査と思いきや、想像以上の長蛇の列が待ち構えていた。
Oh my gosh…
約1時間後に出発する列車を予約した5分後にこの行列に出くわすとは。
20分、30分、、、時間は刻々と過ぎていくのになかなか行列は減らない。
ヒヤヒヤしながら何とか入国審査を終え、ノロノロと出てくるキャリーケースを光の速さでピックアップ。
頭の中では終始、KATTUNの曲が流れていた。(世代がバレるぜ)
ギリギリでい〜つも生きていたぁ〜いから〜〜あ〜Ah, あ〜〜〜〜
競歩選手並みの早足で空港鉄道乗り場へと急いだ。
廊下は走ってはいけませんと小学校の先生に教わった通り、走ることはしなかった。
なんせ根は真面目なので。
(走る体力がないだけ)
真面目に生きてきたことで神様にも願いが通じたのか、なんとか予約していた列車に乗り込むことに成功した。(大袈裟すぎる件)
A型のくせに何故こうも計画性がないのか。
自分でも不思議でならない。
そういえば前回の韓国一人旅もギリギリだった気がする。
(未読の人はぜひ)
出発するだけで、こんなに文字数を使ってしまった。
このままでは一生韓国旅を書き終えることができないので、一気にワープ。
念願の(←大嘘)クリニックでカウンセリングを受け、いつもの如く鬼課金することになるわけだが、今回も安定して3時間超えの滞在。
チューンフェイスという高周波を受けるのは2回目だったのだが、前回全く痛みを感じなかったのに、今回は数分に一回くらいの間隔で激痛というか熱さが尋常じゃなくて、
最初は遠慮がちに「ちょっと、痛い、、かな・・・」と言っていたものの、
終盤にもなると「いてぇ!!!」と悪態ついていた。
おかげ様で(?)この直後に受けた、全顔に注射針を刺されまくるリジュランHBは全く痛みを感じなかった。
なんせ3時間以上も拘束されたので、クリニック終了後は疲弊と空腹感で、お店をリサーチする気力すらなく、1番最初に目についた屋台に飛び込んだ。
日本にいるときは絶対に屋台なんて行かないのにね。不思議なもんですね。
店内はなかなか賑わっていたので、見知らぬ現地のおじさんと見知らぬ日本人家族の間に通され、やっとの思いで食事にありつく。
運ばれてきた料理の量が尋常じゃなく、隣の日本人家族の父親らしき人が美味しそうだね〜と言う声が聞こえたので、
「あ、よかったらこれどうぞー。」といかにも善人らしく料理をお裾分けした。
なんせクリニックで暴言吐いてしまったので、せめてもの罪滅ぼしにと。
ホテルに帰って鏡を見たら、顔面が注射痕でボコボコでした。
見知らぬ家族、心の中ではきっとビビり散らかしたでしょうね。
「円安だし、物価も高いし、特に欲しいものもないから、たいして買い物はしないかな〜」と出発前に言っていたにも関わらず、気がつけば大きめのキャリーケースがパンパンになるほど買い込んでいた。
最近気づいたのだが、美容医療後って、きっとアドレナリンが出ているに違いない。
痛みを麻痺させるためにアドレナリンが勝手に出るのだ。
そのアドレナリンが暴走して、気づいたら買い物しまくっている。
なんと恐ろしい!!
何がもっと恐ろしいかって、
韓国ウォンを円換算させるのも煩わしく、途中からは値札も見ずに買い漁ったもんだから、来月のクレジットカードの請求の方が恐ろしい・・!!
恐ろしいとか言いつつも、
次はいつ渡韓しようかなと考えている日々を過ごしている。
そのくらいソウルは中毒性のある街なのである。
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