World Cancer Week2024リポート 【CancerX オープニング】
2024年1月28日〜2月4日まで行われた、World Cancer Week 2024
このリポートは【CancerX オープニング】について紹介します。
■開催概要
【日時】2024年1月28日（日）9時30分〜10時15分
【形式】オンライン
【登壇者】
上野直人 氏（ CancerX 共同発起人・共同代表理事 / ハワイ大学がんセンター ディレクター）
糟谷明範 氏（ CancerX 共同代表理事 / 株式会社シンクハピネス 代表取締役 ）
半澤絵里奈 氏 （ CancerX 共同発起人・共同代表理事 ）
横山太郎 氏（ CancerX 理事 / 医療法人社団晃徳会 横山医院在宅・緩和クリニック 院長 ）
司会：星倉裕文 氏（ CancerX 理事 / クリエーティブカミヤ株式会社 介護事業部 部長 ）
司会：山上睦実 氏（ CancerX 理事 / 東京大学医学部附属病院 がん看護専門看護師 ）
■セッション概要
今回のWorld Cancer Week 2024のテーマは
「問いは、はじまり。Empower through Dialogue」です
問いは、はじまり。Empower through Dialogue
問うことは誰かの心をノックすることであり、
誰かの声を聞くきっかけになる。そして、
自分を見つめ直すきっかけにもなるのだ。
問い合い。会い進む。
CancerXが発信するひとつひとつの言葉やアクションは、
人々の気持ちや時代とキャッチボールしながら、進んでいきたいから。
私たちの現在地を問い、これからに思いを馳せながら、
多様な考えやスキルを掛け合わせて、
ひとりでは辿り着けないアイデア・成果・変化を生み出していきます。
2019年 CancerX Summitとして始まった、この WorldCancerWeekも６回目となりました。
World Cancer Week2024には、延べ1620名を超える様々な立場の方が参加しました。今年も企業からの参加が多く、当事者や医療関係者だけでなく、社会的関心がさらに広がっていることが分かりました。
2022年に発表した「Cancer Agenda」については、国内のさまざまな団体との情報の共有や連携を加速化するために、それぞれの団体が19のアジェンダのどのアジェンダに当たる活動をされているかをヒアリングしてまとめる作業を行っている報告がありました。
CancerXは、2023年度World Cancer Weekだけでなく、通年で２つの活動を行いました。
１つは神奈川県と連携した「防がんマップ」の地域版作成。そして、もう１つは、これまでの創薬や薬の流通以外の活動も期待されるようになった製薬企業が、どのようにして社会やコミュニティと関わり、貢献できるのかを検討するために、2023年のセッションをきっかけに始まったワークショップ CancerX Pharmaです。オープニングでは、それぞれの活動が紹介されました。
オープニングでは、今年も国際対がん連合（UICC）のCary Adams氏からメッセージが寄せられました。
UICCは3年ごとにテーマ設定をしていて、2022年からは「Close the care gap」を掲げています。このgapとは公平性の問題提起です。
今回のメッセージでCary Adams氏は
過去２年間は、不公平性の認知度を高めるために、情報交換を努めた。3年目の今年は、がん対策において、地域間の不公平性の解決に何ができるのか、指導者の立場にある人たちに、政府レベルでの行動を呼びかけていく。
がんへの関心を高めるために、一人一人できることがある。CancerXの取り組みが成功するよう願っています。
と述べました。
なお、CancerXは2020年より国際対がん連合（UICC）の正式メンバーとして活動しています。
セッションの模様はこちらの動画で無料公開しています