がん保険は、本当にいらないのか?Cancer FP
Cancer FPの川原です。
がん保険は本当にいるんですか?
がん保険なんていらないって意見もよく聞きます。
そんな方は下記の記事を参考にされるのもどうぞ!
保険の面談中によくこんなことを言われます。(特にSNSから来られる方)
結論から言うと「がん保険」は不要な場合もあるかもしれませんが、がんに関する保障が全く不要かというと基本的には持っておいた方が良い人が9割なんじゃないかなと思います。
がん種(がんの種類)は1000種類以上あるんだよ、そしてがん種が違えば違う病気です。なんてのは以前もお話しさせていただいたと思いますが、本当に全くと言って良いほど治療法の仕方もかかる費用も異なるんです。(正確には病期(ステージ)の問題もありますが)
よくいう確率論的な話では、やはり5大がんである胃がん、肺がん、大腸がん、子宮頸がん、乳がんが言われますが全部のがんの内の50%以上を占める割合です。
単純計算これらのがんに4人に1人がなっているということです。そのため国としてもこの5つのがんに関しては公費をかけてでも検診を推進することでがん死亡者数の減少を図るメリット(費用対効果が高い)があると言ってる状態です。
一方で5大がん以外のがんはというと、検診が基本的には推進されているわけではなく、何かあるまで気づかない可能性は十分にあるのです。その有名どころは膵臓がんや卵巣がんではないでしょうか?
自覚症状が出るまでに時間がかかり、自覚症状が出た頃には「死」のリスクが高まっている状態というのも少なくありません。もしくは病期が進んでいる場合は化学療法と長く付き合っていかれるというケースもあるのです。
ここでいう長くとは私が知る限りの最長は40年、がん患者さんを診られているの医療従事者の方とお話しすると10年単位くらいは平気でいらっしゃるということを耳にします。
そうするとよくある不要論者の平均治療期間と平均治療費という概念は、そもそも考えるだけ非常に無駄だなと思うのが私の価値観です。理由は至極簡単で化学療法と向き合いながらでもちゃんと生きていけるのであれば私は生きたいと思うからです。
ただし残念ながら薬を点滴したり、飲んだりしている状態ですからさすがになにもなかった時ほどピンピン働くことはできないでしょうし、食事にも気を使うようになるでしょう。(実際がん患者さんのお話しを伺うとそのようなことをよく耳にします。)
人は失ってから初めて気づくのです。
ピンピン働けない(制限して働く)ということは、収入は減少する可能性もありますし、治療費も継続してかかるわけです。このような治療をYoutubeで情報発信をされている腫瘍内科医の押川医師はマラソンと表現されていましたが、このマラソン状態の時はやはり保険が役に立つのではないかと思っています。
ちなみに若い方であれば、化学療法を行っている間には一月10万円の給付がなされますよなんて保険も費用は月額2000円〜4000円程度です。このコストをかけることでがんになった際に気兼ねなく治療と向き合えるという状況は私からすると非常に魅力的です。
他にもゲノム医療を受けれる可能性を考えたら、一時金をある程度欲しいな、、、とか自分ががんになったらこういう形で選択肢を広く持ちたいなんてことを含めて色々思うことはあります。がそんな話はまた今度にしましょう。
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