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本気で”ありがとう”と言う

見えるものばかり見てませんか?

見える

患者さんを受け持たせてもらう時、まずはバイタル測定をします
体温、血圧、脈、酸素飽和度、肺雑音の有無、創部の状態、排尿の色、浮腫、肌の色調・・・手術後や抗癌剤中、他の検査の方など、
その疾患、治療の過程で観察すべき所を確認していきます。
客観的なデータを取得するわけです。

もっと大事なのは見えない部分

二項対立

世の中は2項対立です。これは原理原則です
上があるから下がある
左があるから右がある
嬉しいがわかるから、悲しいがわかる
空腹があるから、満腹がある
なんぼでもありますね。
健康があるから、病気の状態がわかる
見える状態、つまりバイタル測定できる値があれば
見えない状態、この場合は、”心”を見ることが大事になります

心の状態が症状として現れる

心

人は様々な悩みがあります。
体のこと、症状のこと、家族のこと、仕事のこと、人間関係・・・
それらで悩んでいる時、症状として現れることありますよね?
眠りにくい・胃が痛い・めまいがする・蕁麻疹でてる・口内炎ができた
などなど・・・
体は様々な症状を出します。これはサインなのです
その積算、集大成が時として”疾患”として出てくることもあります

胃痛に対して胃薬
蕁麻疹に対して軟膏
眠れないことに対して、眠剤や抗不安薬
確かに薬を使うと手っ取り早いです。すぐに改善するでしょう
しかし、これは見ている部分に対する対処療法です
見えない部分、つまり精神的な悩みや不安は解決していない
じゃあ、また同じような症状が出てくる可能性ありますよね?
そしてまた同じ薬を処方してもらう
あるいは、同じ薬では体制ができてしまい、強めの薬を
処方してもらう。
どこまでも繰り返しですね。
じゃあ長い目でみたら、心にフォーカスをあてたほうが
いいんじゃないかと思いませんか?

心を平穏に保つ方法

感謝

①肯定する
②感謝する
③本気で①②をする
私の母は、診断時に肺がんステージ4でした。
今までの蓄積が疾患として現れた状態でした
でも、母のすることを肯定しました。
そして、感謝しました。
例えば、告知のあと、私の昼ごはんのことを心配してくれました
そんなんええのに、って思いました
でも、「ありがとう、ほな一緒に食べよ」って母は病院食を食べてました
あまり食べれてなかったけど。
家に帰って調子のいい日は掃除してくれていました
麻薬使いながらだったので、痛みが0ではなかったです
楽にしてくれたらいいのにと思ったけど
「ありがとう」っていいました
入院前、痛みがこらえれなくて何度も痛み止めを使っていました
感謝も何もないですが、「今まで色々してくれてありがとう
これからは私がするから、もうじき入院やから、痛みコントロール
してもらおう。」
こじつけでもなんでもいいから、伝えました。
今までこっぱずかしくて言えなかったけど、ここぞとばかりに伝えました
こんな機会でもないと、私、感謝を伝えてなかったと思います
この記事、書きながら涙ぐんできました
でも、今思えば、これはこれでよかったと思えます

まとめ

①世の中の原理原則は2項対立
②見える部分以上に見えない部分、心を見る
③肯定と感謝をする


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