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  • Take the bull by the horns.

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籠鳥夜を恋う

「251番でお待ちの方ー」 受付窓口から聞こえる声に反応して立ち上がったのは一人の老婆だ。 下一桁が違う整理ナンバーを見返して、夜八は浮かしかけた腰をそっと椅子に沈め直す。 白を基調とした壁紙、卓上にある小さな観葉植物、点在する案内用の電子掲示板、それらを視線だけで見渡した。 「253番でお待ちの方ー」 「はーい」 看護師に小さく会釈する。 「今日は面会の申し込みと、診察の予約が入っていますね。間違いありませんか?」 「はい」 「登録情報を確認しますので、診察券

    • Take the bull by the horns. Cp-2

       重くのしかかるように空を覆う厚い雲と、肌にまとわりつくような空気感。まるで街全体の淀んだ感情が、空間に溶け出しているかのようだ。柄にもなく感傷的なことを思いながら、ナタリア・ククーシュカは、療養中である夜八の住むマンションを訪れていた。  環境課員の社宅として提携されているためか、関連する様々な企業の設備だのセキュリティだのが各々に詰め込まれている。いつだったか、メ学からも四物をつかった屋上緑化のテストが始まるのだ、という話を夜八がしていたのを思い出した。  そんな取ってつ

      • Take the bull by the horns. Cp-1

        「夜八ちゃん、夜八ちゃん次の世界はどうなってる。」  背景が白くて遠い。ガメザが焦燥した、けれどやけに間延びした声で問いかけてくる。溶けた前腕から色とりどりのコードを垂れ流し、苦痛に歪む口元からはタンポポの綿毛がふわふわと飛び立つ。直感的に、もう間に合わない、と夜八は理解した。こみ上げてくる嗚咽を飲み込む。 「夜八さん、すぐに撤退を。感謝と祈りがすぐそこまで来ています。」  幾重にも重なる鳥居の下で、翡翠の泥となって崩れ落ちたガメザの後ろから、紅狼散葉を右の両手で支えな

        • CBL大規模調査報告書

          「ん〜〜〜〜、やっぱり明瞭な映像を出すのは難しいね!」 色とりどりの煙を漂わせながら、少し悔しそうな顔で、ボーパル先輩が振り向く。ただでさえ、多分なタスクを抱えているというのに、付き合ってくれた先輩に、申し訳なさから、目が合わせづらい。 「これは私の推測だけどサ、夜八ちゃんの言う未来視ってヤツが、同時間に複数の映像情報を網膜投影してるのかな〜。」 未来視のことを信じてもらえたのが、殊更にありがたかった。なんでも、似たようなことをやってる団体に、心当たりがあるとか…。

        籠鳥夜を恋う

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          2本

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          環境課 情報係 夜八

          名称:夜八(YAYA) 所属:環境課 情報係 身長:160cm前後 (角込) 体重:50kg前後 (角込) 異常な仮想計算領域の電脳をもつ通信士。 平時のオペレーション業務に加え、電脳の特性を用いた予測視認を担当している。 ○ステータス ・STR(筋力、近接戦闘破壊力) : 2 格闘能力はほぼない。 15kgを超える物体は持ち上げるのが困難になってくる。 ・VIT(肉体強度、継続性) : 2 打たれ強さはなく、受け身を取れなければ日常でも怪我をする程度。 体力もそれなりで

          環境課 情報係 夜八