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夜の学校で皆既月食観察会

昨日の満月は442年ぶりの皆既月食と惑星食が重なるという天体ショーということで、学校の先生方が観察会を企画してくれました。夜6時半から校庭にわらわらと子どもたちが集まってきます。小さな学校なので、こうした課外授業がやりやすいということもあり、先生方は終業後にも拘わらず、こうして子どもたちのために時間を割いてくださって頭の下がる思いです。学生時代は天文部に所属していたという先生が個人所有の立派な天体望遠鏡を持ち込んで、さらにはバードウォッチングが趣味の教頭先生も望遠鏡をセット。3台もの天体望遠鏡が並び、なかなかに本格的な観察会になりました。

望遠鏡をのぞいて皆既月食を観察

この日は朝から雲一つないすっきりとした快晴。夜も満点の星空に恵まれ、天の川やら流れ星やら月以外にも見どころ満載。ここは特に空気が澄んでいて見事な星空が見える場所です。そこでこんなに貴重な天体ショーが見られるとあってはなんてラッキー!先生方も興奮して刻々と欠けていく月に見入っていました。望遠鏡のおかげで肉眼では見えない天王星職も観察することが出来ました。6年生の娘は望遠鏡にかじりついて見入っていました。

望遠鏡のファインダー越しに撮影した月食

ついに月がすっかり隠れてしまうと幻想的な赤い月に。親たちはその月に見とれ、子どもたちは元気いっぱい校庭を走り回ります。こんなに長く月を眺めたのは久しぶり。宇宙や星座の話を先生から聞きながら、親も一緒にお勉強の時間。

皆既月食の赤い月

月食の間は月に変化がないので、星座観察や、木星観察を望遠鏡でしたり、子どもたちはというと夜の学校を懐中電灯ひとつで肝だめしに出掛け、なんとも充実した夜の課外授業の時間になりました。なんとその日に体験入学に来た子も夜の観察会に参加してくれて、一緒に楽しんでくれました。そして引っ越しがすんだらすぐにでも和合小に通うという嬉しい朗報も!いよいよ全校児童は10名になります。満月の日に悲願だったお友達が来てくれるという願いが叶って、先生も子どもたちも、そして私たち保護者もほっと胸をなでおろしました。

冷えた体に染みるカップラーメン

長い時間、冷え冷えとした野外にいたので、身体を温めるのに持参した夜食を食べてみんなでお月見。こんな特別な夜は子どもたちにとってもドキドキで楽しい思い出になったことでしょう。本当にここに山村留学に来てよかったなぁと、ひとつひとつを味わうように月を眺め、楽しそうな子どもたちを眺めて、幸せに浸りました。

今回は星空観察会、そして翌日はクリーンセンターの見学。今週末は町の文化祭に出演、月末にはマラソン大会に駅伝、そして化石掘り体験と、和合小は教室を飛び出た授業が目白押しです。少人数ならではのフットワークの軽さで、いろいろな体験をさせてくれる学校は他ではなかなかないのではないでしょうか。


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