【本紹介】外国人労働者を受け入れるチャンス
おはようございます。
カナリアコミュニケーションズです。
本日は、グローバルイノベーションコンサルティング株式会社 代表取締役社長 岩永智之さんの著書、『改正出入国管理法施行に伴うビジネスチャンスとリスク』をご紹介します。
1.感想
本書を読んで、今後日本社会で外国人労働者の割合が増えていくことが予想できました。そのための法案が、本書で紹介されている改正出入国管理法となります。
この法律についても、本書を読むまでは聞いたことがなかったため、法案の施行によって日本社会がどのように変化していくか全くわかりませんでした。
本書では、これまでの外国人労働者にとて大きなハードルとなっていた事象を説明した後に、この法律が施行されたことによってどのハードルがどのように下がるのかが詳しく説明されていました。
一般的な書籍と比べてかなりページ数のコンパクトな本書ではありますが、概要レベルではなく、法律の細かいところからそれに伴いどのような変化が起こるのかを筆者が予測した内容まで含まれている、とても濃い1冊でした。
一度読んだだけでは全貌を詳細に理解することは難しかったので、二周目を今から読んでみようかなと思います。
2.おすすめポイント
本書のおすすめポイントは、章ごとに、必要に応じて適切にカテゴリー分けされて具体的な解説がされている点です。
例えば、第3章では、外国人労働者を日本に送り出す主な国々それぞれについて、個別に日本との親和性が解説されています。
第5章では、法律でも分割されているカテゴリーごとに、これまでどうだったか、これからどうなるのかが個別に解説されています。
カテゴリーCにあたる、自動車整備業や航空業にとって、今回の法律が与える影響は大きく、これまであまり外国人労働者が働くには規制が大きかった業界だそうです。
ですので、今後自動車や航空の業界に新たなビジネスモデルが生まれたり、賃金制度の変化が発生しうると、予想することができました。
3.概要
本書では、改正出入国管理法施行に伴う社会変化を想定し、雇用者/外国人労働者/送出機関/監理団体等の徹底分析が行われています。
2019年4月1日から改正出入国管理法が施行されました。人々の社会生活面での変化や課題でなく、実務的な面から各種の仮説検証を行い、ビジネスチャンスやリスクが述べられます。
また、認定された14業種への外国人材の集中化、留学生の外食産業就職の増加、法令遵守徹底による悪質雇用者/送出し機関/仲介業者の減少、新規参入業者の台頭と海外進出加速といったような事態や変化を予測します。
日本では少子高齢化と深刻な人口減少により、あらゆる産業の生産性を保つためには外国人労働者との共生が不可欠です。
今後の日本社会がどうなっていくかを予測する観点の一つとしてとても重要なテーマだと思います。
ぜひご一読ください!
それでは。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?