【本紹介】性別を研究する
おはようございます。
カナリアコミュニケーションズです。
本日は、日本女性学会学会誌第30号編集委員会編、日本女性学会発行の『女性学 2022 vol.30』をご紹介いたします。
1.感想
本書は日本女性学会が出版する学会誌になります。学会誌ということもあり、女性について様々な視点から研究や調査を行い、論文化されたものが紹介されていたり、ジェンダーについて特集が組まれていたりと、とても専門的な内容になっておりました。
性差を基点とした問題は今も世の中に溢れていますが、そもそも性差とは?女性とは?について深く考えることができる一冊だったと思います。
中には、無毛化する女子高生の身体というテーマで、女性が体毛をなくす文化がどこから生まれてどのように広まっていったのかを、歴史を遡って調査した論文だとか、
美容師やネイリスト、美容品販売の方など美容色女性は自らをどう解釈しているのかなど、世間的に一般的となっていることを深掘りして考えられていたりして、興味深かったです。
2.おすすめポイント
本書のおすすめポイントは、感想で述べたように普段当たり前だと思っていることに対して、なぜ?と問いかけ、深く調査された論文が紹介されており、学会誌という割には、一般の方々にとってもとても読みやすく、興味深い内容となっている点です。
もちろん私も女性学というものを本書で初めて聞いたような初心者でしたが、いくつか興味深いテーマもあり、専門用語はないですので、とても読みやすかったです。
3.概要
日本女性学会は、規制の学会の慣習にとらわれず、さまざまな立場の方々の参加を期待し、活動しています。
研究、教育、実践、運動等さまざまな視点からの意見・情報を交換し、参加者による民主的、主体的な運営による女性学研究を志す人の交流の場を目指しています。
主な活動として、年1回の大会の開催をしており、特定のテーマによるパネルディスカッション、セミナーの他に、自由なテーマによる個人研究発表、ワークショップがあります。
その他に、学会誌の発行、学会ニュースの発行、自由研究会活動、プロジェクトがあり、本書はその学会誌にあたります。
女性について様々な視点から研究していく女性学会に興味を持たれた方はぜひ本書を手に取ってみてください。
それでは。
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